山の辺の道
周囲を小高い山に囲まれた奈良盆地では、古代、三輪山の麓から奈良の都へ通じる道があり、日本書紀にも『山邊道』として記録されています。
その道は延々と時代を経て現代では、天理市から桜井市までの東海自然歩道が『山の辺の道』として整備されていて、多くの史跡を訪ねながら万葉の世界に浸れるウォーキングコースとなっています。
Bちゃんと歩いて来ました。
JR万葉まほろば線という素敵な名前の路線で三輪まで行き、大神神社から万葉ロマンの遠足の始まり始まり~。
大神神社と書いて『おおみわじんじゃ』と読みます。
三輪山が御神体なので拝殿だけで神殿はありません。
酒造りの神様として信仰を集めています。
さて、三輪といえばそうめん、そうめんと言えば、ここ三輪素麺と揖保乃糸でお馴染みの播州素麺が双璧です。
この一帯、夏場には流しそうめんができるお店があるのですが、この季節は暖かいお出汁のかかったにゅうめんの看板があちこちに見られます。
大神神社の門前で、にゅうめんと柿の葉寿司のセットをいただきました。
お店の中庭の紅葉がきれいでした。
門前といえば、参道の入り口にある大鳥居、ほんま大きかったです。
この鳥居の脇に白玉屋榮壽という和菓子屋さんがあり、ガイドブックに出てくる『みむろ』というもなかを買って、大鳥居の下で食べるわたしたち、あんこの甘みがしっかりしていて美味しい、3つくらいいけそうでした。
さて、山の辺の道は舗装されてる箇所もありますが、ほとんどが地道か石畳で、アップダウンは緩めです。
道端には、古代の人が詠んだ歌を刻んだ石碑があり、たわわに実をつけるみかんの木、収穫後の柿の木が並ぶ畑を眺めながら落ち葉を踏みしめ歩きます。
わたしたちと逆に天理側から歩く人の中には外国から来た人もいて挨拶を交わしながら、ときには
「どっちへ行くんやろ?」
「このコースで合ってますよ、まっすぐです」
などと助け合うのもいとおかし・・・。
ところどころにわたしの好きな農家の100均があり、みかんやゆずや銀杏など出ています。
ん?
よもぎ餅もある、食べようよ、柔らかいよ。
ふふふ、この日は全行程14km超えを歩くのに、こんなに寄り道して食べてばかりで大丈夫か?
少し鬱蒼とした山道もありますが、分かれ道には道標があり、途中きれいなトイレも整備されていて不安はありません。
道標の向こうに見える森は崇神天皇陵、紀元前29年に崩御されましたって、2,050年ほど前のことです。
前方後円墳の御陵は他にもあり、どれも池があり近づけないと思ったらそれは御陵を取り囲むお濠で石垣が積まれています。
ゴールは天理市にある石神神宮を目指していたのですが、足は棒のようになり日暮れが近づいてきたので、そこは諦め天理駅へと向かいました。
ああ歩いた歩いた、25,000歩・15km歩きました。
いろんな話をしてときには歌も歌って、とても楽しい遠足でした。
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