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2024年11月28日 (木)

粕漬け味噌漬け麴漬け

滋賀県は近江米の産地、そしておいしいお米で作った日本酒の産地でもあります。
わたしの住む県南部にも銘酒の酒蔵がいくつかあり、新酒の季節ともなれば酒蔵をめぐる飲み比べイベントが催されます。

そんな酒蔵のひとつにカフェを併設しているところがあり、前を通るたびに店の前に立てかけてあるイーゼルのメニューが気になっていました。

休みの日、ランチに行ってみました。
粕汁や酒粕を使ったハンバーグなど、どれもそそられるメニューでしたが、漬けモノが大好きなわたしとしては、鮭の粕漬けのセットにしました。

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粕汁はおいしかったです。
ご飯は酒米に使う山田錦・・・これはさらっとした食感で、粘り系が好きなわたしにはちょっと物足りなかった。

そして肝心の鮭、これって焦げているよね、そして、うぅむ、硬い。
長く漬け込んだのか火の通しすぎなのか、端っこの方はお箸ではほぐれないくらい硬くて、酒粕の風味も飛んでいる感じ。
惜しいなあ・・・。

さて、先週帰省していたうーじんが、前から気になっている信楽のご飯が美味しいレストランへ行きたいと言いました。
季節を問わず前を通るたびに行列、この日も週末なので覚悟して行きました。
結局、受付から1時間半、席についてお料理を注文してから半時間待って、やっといただきますとなりました。
ここでもわたしは漬けモノの銀鮭の麹漬け定食にしました。

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脂の乗った銀鮭はふんわりと柔らかく焼いてあり口当たりは良い、でも味付けがいたって薄い、お味噌汁と小鉢の煮物は味が濃いと感じるくらいだったので、やはりこれは漬け方に問題ありなんだと思う。

ええい、こうなったら自分で好きなお味に作ったらいいんだ、と鮭を買って来ました。
脂の乗った銀鮭です。
漬け込むタレは西京味噌が最強大好きですが、今回は冷蔵庫にあった酒粕と塩麹を混ぜたものを使ってみました。

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う~ん、おいしい。
焦がさないように弱火でゆっくりじんわり焼き上げました。
しかし、まだまだ満足のいくお味ではない、やはり魚を漬けるのは味噌漬けが一番かなぁ・・・これからも精進します。

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2024年11月20日 (水)

コロナのその後

わたしのコロナ感染症は、総合病院の先生が言ったように、単なる風邪レベルでおさまりました。
しかし、外出禁止令が解けた翌日、急にわたしの鼻が匂いを感知しなくなったのです。

最初、顔を拭いているタオルの生乾き臭を感じなくなり、あれ?と思い洗面所のオーデコロンの蓋を取ってみても何も匂わない。
冷蔵庫のキムチを匂いでみましたが無臭。
ああ、これが後遺症の嗅覚障害か・・・
味覚はかろうじてありますが、甘い辛いが分かる程度で、おいしいとか出汁の奥深いお味などはあまりよくわかりません。
SNSの情報では、自然と治ることが多いとありますので、焦らず過ごすことにします。

感染源のB男くんは「ほんまにコロナやったん?」ってくらいに一過性の風邪ですみ、何の後遺症もありません。

ところで、長い休みを過ごしていざ出勤してみると、みなさん心配してくれまして、なんとなく「高齢者なのにそんなもんで済んでよかったね」みたいなニュアンスが感じ取れたのはひがみでしょうか。

あと、
・わたしは40度超えの熱が3日3晩続いた
・わたしは呼吸が苦しくて横になれないくらいしんどかった
・わたしはダラダラといつまでも微熱と倦怠感が続いた
などの武勇伝を持つ感染経験者が多いのに驚きました。

なぁんだ、知らないだけでみんなやってるんだ。
少し肩身の狭い思いをするのかと覚悟して出勤しましたが、その心配はなさそうで、ホッとしています。

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2024年11月17日 (日)

じわじわコロナ

ある日、わたしが仕事から帰ると先に帰っていたB男くんが、ちょっと寒気がするからと熱燗で一杯やっていました。

目もとが赤くなっていて、本人はお酒のせいだと言いましたが体温を測ると38度超え、2か月前の髄膜炎のことが頭をよぎり、すぐに寝室へ追いやりました。

翌朝には熱は下がっていましたが、入院していた病院の救急外来を受診、若いイケメン先生は最初
「のどからくる風邪でしょう、インフルエンザとコロナの検査は希望しますか」
と言うので、念のためしてもらいました。
そしたら・・・コロナで陽性反応が出たんです。

・現在のコロナは普通の風邪のようなもの
・コロナの治療薬は特効薬というようなものではなく、5日で治るところが4日に短縮されるくらいなもの、何よりとても高い ・・・

しかし、持病のある高齢者なのでそのお高い治療薬を希望しました、17,000円。

B男くんは熱が下がると2階から降りてきて歩き回るし、わたしがこもっているこたつの部屋に入って来て寝転んだりするんです。
怒りましたよ、あまりのジコチューさ加減に。

そしてB男くんの発熱から2日後、きっちりわたしも感染しました。
わたしの場合、いつものかかりつけで発熱時の頓服とのどの薬のみ処方されました、770円。
地域医療を担っているかかりつけ医は、強制ではないけど5日間の自宅療養、その後5日間は外出時のマスク必須と会食は禁止、と言いました。

わたしの熱はしつこくて3日くらい37~38度が続きましたが、つらいと言うほどではなく、でも起きるのもだるいのでベッドでごろごろしていました。
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これは10/28 ~11/03の1週間の1医療機関の平均感染者数、北の方は高くて西日本は少ない。
平均1.57人だって・・・
わたしたち夫婦もこの数字を押し上げているんだなぁ、すみません。
しかしこの翌週、滋賀県では0.97人に減っていました。

でもね、わたしのかかりつけ医の受診予約サイトでは発熱外来は別予約になっていて、結構混んでいる印象でした。
さらに駐車場には発熱外来エリアがあって、何台か車が並んでいました。
あれはコロナではなくて、インフルエンザとかRSウィルスとかなんだろうか?

さて、わたしの職場では、自宅療養は強制ではありませんでしたが休むことを推奨され、かかりつけ医の言いつけどおり5日間外出禁止を守って、丸々1週間休みました。

ごろごろしているときに思ったのですが、これくらいの症状で受診する人は少ないのではないか、特に独身の若い人なら市販薬を飲んで出勤するのではないか、そうしてじわじわと広がっていくんだろうなと思った次第です。
そうそう、今年のインフルエンザは熱が出ないケースが多いそうです、みなさんお気を付けください。

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2024年11月15日 (金)

のせる・かぶる・・・プール

のせる・かぶる・・・展示会 からのつづき

ところで、プールでときどき一緒になる高齢の女性は、プールから上がり着替えを終えて「お先に〜」とお帰りになるとき、髪が濡れているのを見たことがありません。
水の中ではジャブジャブと頭から水をかぶっておられるのに・・・
なんで?
化粧スペースでドライヤーを使ってる様子もない・・・
なんで?

そしたら奥さん、ある日わたしは見てしまったんです。
プールに入る前、水着に着替えるとき・・・と言ってもコロナのときからロッカールームでの密を避けるため、水着は自宅から着て来ることが推奨されています。
その方も水着の上からトレーナーを着ておられました。
そして、そのトレーナーを脱ぐときに頭から何かがするりと脱げて、トレーナーの中に入ったのを見たのです。

そうです、衣服と一緒に頭のウィッグを脱いだのです。
それは見事な一連の流れ作業で、ウィッグを脱いだと同時にスイムキャップをさっとかぶる、ロッカーの扉をさっと閉める、一瞬のこと、神ワザでした。
どおりで毎回髪の毛が濡れてないはずだわさ。

水着からトレーナーに着替えるときはどうしておられるのか、ちょっと気になっていますが、それを見る機会はまだありません。
そちらもうまいことなさっているんでしょう。

すごい工夫です、いいもの見せてもらいました、勉強になりました。

 

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2024年11月 9日 (土)

のせる・かぶる・・・展示会

芸術の秋ですが、そんな高尚な展示会に行ったわけではありません。
ウィッグの展示販売会に行ったのです。

職場の同僚のHさんは白髪の生え際が目立ってきたこと、年々髪の密度が薄くなってきたことをとても気にしています。
わたしはまだ薄毛とまではいきませんが、白髪がすごい。
染めても染めても1ヶ月持たなくて、3週間もすぎると分け目がはっきりと白くなってくるのです。
いつもふたりで
「目立つやろ?」
「すごく気になるわ」
などと嘆いています。
そんな折り新聞に、ウィッグの出張展示販売会が近くであると折込チラシが入っていたのです。
わたしたちが気になるのは、白髪や薄毛が目立つ部分にだけ乗せる部分ウィッグ、チラシでは9,800円、19,800円となっています。
ふたりで行ってみました。

最初、席につくなりお試しにふんわり乗せてもらったのが、あれまあ・・・
自分の髪質、髪色と寸分変わらなくて、手ぐしで撫でてみると軽くて自然にす〜っと馴染みます。
感動です。
もちろん分け目の白い部分はすっかり隠れて目を凝らしてもわかりません。
Hさんの分け目も薄毛も全くわからない。
地肌のような網目が見えますが、それが人工のものだとは気がつかない仕上がりです。

「これはこのチラシの中のどれですか?」
と聞くと
「これは載ってません」
「おいくらですか?」
「〇十万円です」
電動アシスト自転車が2台買えるくらいのお値段です。
有名なメーカーだとその2.5倍するそうです。
「月に1回の毛染めが2ヶ月に1回で済みますよ」
たしかに・・・
「でもちょっと手が出ないです」
と言うと、担当者は奥へ引っ込んで違うのを持ってきました。
それもすんなり馴染んでいい感じです、最初の半額くらい。
「うーん、ちょっとねえ」
担当者が次に持ってきたのは7万円。
最初のに比べると材質や耐久性でやや落ちますが、それでも自然に分け目が隠れています。
さらに4万円のも試着してみました。
見た目、少し違和感。

わたしは7万円ので悩んでいました。

実は・・・
ここへ来る前にHさんと、少しでも似合わないとか変だとか思ったらその場で正直に言い合いっこしようと約束していました。
そして、初めての展示会なんだから、即決しないで様子を見るくらいにしておこう、とも相談していました。

わたしの7万円にHさんは首を縦に振ってはくれませんでした。
そしてHさんも7万円で悩んでいましたが、この日はやめておくと言いました。

帰りの車の中で、最初の試着で感動したので、後はよく覚えてないけど、やっぱり欲しいなぁ。
デパートに常設されてる売り場があるからそこも見に行ってみよう、と気持ちを落ち着かせました。

あれから数日経ちますが、ふたりとも最初の感動が忘れられずにいます。

つづく・・・

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2024年11月 6日 (水)

八犬伝

映画を見に行くと、本編の前に近日公開作品の紹介があり、わたしはこれを観るのが好きで、次はこれ観ようと脳にメモして、ロビーにチラシがあればもらって帰ったりします。
そして最近、この近日公開作品紹介に刺激されて毎週ほど映画館へ足を運んでいるのです。

今回観たのはこれです。

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本来の八犬伝・・・宿縁に導かれた八人の剣士たちが闘いを繰り広げる物語の世界と、その執筆に執念を燃やす戯作者の滝沢馬琴の生涯を絡めて描かれています。

栗山千明演じる玉梓がよかったなぁ、すごい迫力。

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ただの悪女ではない、長年の怨念の塊を堂々としかも妖艶に迫力ある演技でした。
この人、独特の世界観を演じるいい俳優さんですね。

ところで・・・
わたしが中学生か高校生のころ、NHKで里見八犬伝の人形劇がありました。
辻村ジュサブロー作の人形は、お姫さまの衣装や髪飾りがしゃらしゃら揺れる様は美しく、妖怪の女がおどろおどろに変化していく様は怖かったものでした。

毎回欠かさず観ていたわけではないけど、夕方帰りの遅い男どものことは待たずに、母とふたりで晩ご飯を食べるのが習慣で、当時は家にテレビが1台しかなくて、それは台所ではなかったので、ご飯やおかずをお盆に乗せてテレビのある部屋へ運び、ご飯を食べながら観ていたのです。

あのころの八犬伝は、8人の剣士ひとりひとりが丁寧に描かれていて、出会っていてもお互い八剣士だとは気づかなかったりしてやきもき。
母もわたしもお気に入りの剣士がいて、今で言う『推し』を応援したり。
悪い妖怪の玉梓が本当に怖くて「わぁ、出たぁ」と大騒ぎしたり。
わたしの帰りが遅い日は、帰ってから母にどんなストーリーだったか聞いていました。

録画機能などなかった時代のささやかな楽しみ、今回の映画も懐かしさいっぱいで楽しめました。

*画像は映画公式からお借りしました。

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2024年11月 2日 (土)

『侍タイムスリッパー』

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小説でもドラマでもタイムトラベルものが大好きです。

タイムトラベルというと、それなりの機械を使って時空の旅に飛び込む・・・みたいな感じ。

タイムスリップとは、自らの意思に関係なく時空をすべって過去や未来に行ってしまう・・・みたいな感じ。

こんな風に解釈しているのですが、今回観た映画『侍タイムスリッパー』は、江戸時代、剣を手に命のやり取りをする緊迫した場面で落に打たれて気を失い、時代をスリップしてきた会津藩士の話です。

ちなみに「次の休み、侍タイムストリッパー観に行く?」と言った人がいたことは内緒です。

自分の意思に関係なく、侍が移動してきたのは現代の時代劇撮影所。
ちょんまげの役者が時代劇の撮影をしている最中に「助太刀いたす」と叫び撮影現場を混乱に陥れるホンモノの侍。
そのうち、江戸幕府は140年前に滅んだことを知り愕然とするも、時代劇撮影所で斬られ役として生きることを選択。
その迫真の演技が評判を呼び、やがて大物俳優から相手役にと指名がかかる、しかしその大物俳優とは・・・

となんとまあ、お気楽な場面の連続で笑いが漏れるのですが、本筋では幕末の動乱期を生きた侍たちの苦悩があり、しみじみしていたらラストにまた笑える場面があり・・・と飽きない演出でした。

低予算の自主製作映画です。
評判が評判を呼び、うちの田舎の映画館でも上映されることになりました。
たくさんの人に観てもらって、笑ってほしいなぁと思いました。

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