カモシカ
先日、トレッキングが好きな職場の上司が、鈴鹿山系を歩いていたらニホンカモシカに遭遇したと言いました。
ニホンカモシカは絶滅危惧種であり、特別天然記念物です。
「わたしも見たことあります、岩の上に建ってじっとこっちを見ていました」
「そうそう、人懐っこいから逃げへんしつかまりやすいんだなぁ」
「すらっとして立ち姿がきれいですよね」
「どっちか言うたらずんぐりしてると思うけど・・・」
「立派な角があって」
「ないない」
「え?」
あわててネットで調べました。
ニホンカモシカとはウシ科ヤギ亜科に属する動物で、見た目はヤギのようにもっこりしています。
確かに人懐っこくて捕まりやすそうな顔つき、うちにいた犬のまろんに共通する面影です。
わたしが見たのは一般的なニホンジカのようです。
でもね、足が長くてすらっとしていることをカモシカノのような・・・と言いますよね、なんでだろう?
ところでこの夏、滋賀県の北の方では大雨で土石流災害が起こり、住宅が土砂に埋まる災害が何度か起こりました。
また、滋賀県最高峰の伊吹山でも土砂崩れが起こり、登山道が崩壊して閉鎖されました。
その土石流の原因は・・・
増えすぎたニホンジカが山の崖の植物を食べたために土の保水力がなくなったから、と専門家が分析結果を発表したのです。
伊吹山は夏ともなれば高山植物の宝庫、可憐な山の花が登山者たちに人気なのですが、貴重な植物かどうかなんてヤツらには関係ありません。
伊吹山の麓の町でも山の斜面には草木がなくて岩肌がむき出しとなっているそうです。
シカが増えた原因は、温暖化で冬の積雪量が減り、鹿たちが冬を越しやすくなったからです。
地球温暖化の食い止め、本当にド真剣に取り組まねばならない時期になってきたなぁと痛感しました。
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