タラがない
朝晩、過ごしやすい気候となりましたが、昼間は半袖、さらに冷房が必要となったり、かと思えば急激な夜の冷え込みなど、寒暖差が大きいですね。
夏物の半袖からフリースの羽織もの、夏冬混在していて片付きません。
先週末、スーパーの食料品売り場に鍋つゆがずらりと並んでいました。
お、お鍋の季節だねぇ、こりゃ準備も片付けも簡単でいいや、と寄せ鍋のつゆを手に取り、お魚の売り場へ行ったら・・・
タラがない。
銀ダラで寄せ鍋をしたら美味しいやろなぁと思ったのに・・・
それどころか、鍋の具材となるような魚が鮭しかない。
カニはまだにしても、鍋つゆを前面に出すのなら海鮮の具材、え~っと、ブリとかアンコウとかカキとか・・・あかん、急に思いつかへんけど、とにかく鍋に入れる魚ですよ。
魚売り場にはいつもと同じ、あまり季節感のない魚が並んでいました。
ちょっと年配の男性店員さんがいたので
「今日はタラはないのですか?」
と聞いたら
「すんまへん、今日は入ってきてないんですよ、また入れときますね」
と言われました。
しゃあなし、鮭にするか鯛にするか・・・と迷っていたら、若い店員さんが出てきました。
そしたら、先ほどの年配の店員さんが
「お客さんがタラはないのかと聞いてはりまっせ、どないするんや、タラよ、タラ」
と若い店員さんに言ってます。
詰め寄ると言うような険悪な感じではありませんでしたが、明らか若い店員さんは恐縮しています。
ここでれいちは想像した。
年配の店員さんは、魚売り場一筋で現役を引退したベテランの嘱託社員、若いのは、あちこち売り場をひととおり経験している最中の幹部候補社員
ベ (ベテランの略)明日の仕入れどうする?
幹 (幹部候補の略)秋刀魚の値が安定してますので秋刀魚を中心に、あと秋鮭がよく出てますから鮭を多めに・・・
ベ タラはどうするよ?
幹 今の時期、タラは使い勝手がないからやめましょう
ベ ええ?
タラいるやろ、南蛮漬けやらフライにしてもええで
幹 最近タラは残ります、鍋の季節になったら仕入れます
ベ ふーん、そこまで言うならそうしよか
こんなやりとりがあったかどうかわかりませんが、3日後行ってみたらやっぱりタラがないんですよ、奥さん!
鮮魚コーナーにはタラ鍋のつゆが2種類出てます。
さて、ここで黙っているれいちではありません。
真相の究明に乗り出しました。
こないだのベテランがいたので聞いてみました。
「タラ、今日もないのですか?」
「そうなんですよ、わたしは入れるように言うてるんですけどね」
「タラ鍋のつゆを推しているのにタラがないって、おかしいですね」
「すんません、ほんますんませんね、わたしからも言うときますから」
「喧嘩せんといてくださいよ」
「いやいや、お客さんからの要望でっさかいに」
「そうやったらいいですけど」
「すんまへんなぁ、余計な気ぃ使わせてしもて」
やっぱり、わたしの推察に間違いはなかった。
でもなんでタラ、仕入れないのでしょうねぇ。
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