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2023年12月30日 (土)

『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら』

Eigafff

ずっと観たかった映画を帰省中のう~じんと一緒に観てきました。

家でも学校でも閉塞感を抱えて暮らす高校3年生の百合は進路を巡って母親とぶつかり、家を飛び出し防空壕跡に逃げ込む。
いつのまにか寝てしまった百合が翌朝目を覚ますと、そこは1945年の6月、戦時下の日本だった。
百合は偶然通りかかった彰に助けられ、軍の指定食堂に連れていかれる。
女将のツルや勤労学生の千代、そして彰の仲間たちと出会い、いつしか百合と彰は恋に落ちる。
しかし、彰は特攻隊員で、間もなく命がけで戦地へ飛ぶ運命だった。

館内はほぼ満席、客層は若い女性が圧倒的に多く、わたしのようなおばさんと男性はあまり見当たりませんでした。

さて、泣けると前評判の高い作品でした。
わたしも大きめのタオルハンカチを持っていきました。
たしかに、タイトルからして彰は任務を全うし、百合と結ばれることはなさそうだし、胸が詰まる場面はいくつかあります。
現代人の百合の特攻隊なんて無意味だという考えはもっともです。
もうすぐ戦争は終わり、その後日本は復興する、平和になるということを知っているから言えることであって、当時、一億火の玉で戦っている人たち、お国のため愛する人を守るために飛ぶことを疑わない彰の信念とは相容れません。

「ふたりで逃げよう」
百合の言葉に
「そうだそうだ、あと2ヶ月、山の中にでも身を隠して生き延びるんだ」
う~じんはそう思っていたそうです。
思ったことが言えない、国民が大本営発表を信じていた、負けるなんて口が裂けても言えなかった時代、現代人からは想像もつかない異常な時代を知るということでは有意義な作品です。

館内の人たちはほぼすすり泣き、映画が終わってもみなさんすぐに立ち上がらない状態でした。
若い人たちが戦争や平和について考えるきっかけになったらとてもいいことです、その時代はほんの70~80年前のことなんですから。

福原遥ちゃんはNHKの朝ドラ『舞い上がれ』水上恒司くんは『ブギウギ』松坂慶子さんは『らんまん』それぞれの印象が強くて、人物の設定に慣れるまでにわたしはちょっと時間がかかりました。
特に『ブギウギ』で結核療養中の水上恒司くんが福原遥ちゃんを背負って走る場面では、病気がぶり返し血を吐くのではないかと心配で、泣くどころではありませんでした。

*画像は映画公式HPからお借りしました。

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2023年12月23日 (土)

電動アシスト自転車

前々から電動アシスト自転車が気になっていました。
通勤のときに見かける町の人の自転車はほぼほぼ電動アシストです。
それですいす~いと坂道を上って行く様子をうっとりと眺めていました。

ここで気を付けないといけないのは、電動自転車と電動アシスト自転車は性能も法的な取り扱いも全く違うということです。

モーターの力で進むのが電動自転車、これは原動機付自転車、ふつう原チャリと言ってるものと同じで、運転免許がいるし、ナンバープレートがいる、歩道は走れない、自賠責保険への加入が必要。
ぱっと見アシストとの違いがよくわかりませんが、ペダルがこげるようになってなくて固定されているものが多いのが特徴です。

電動アシスト自転車は、ペダルをこぐことによってモーターが駆動する仕組みのもので、自転車ですから免許はいらない、自転車走行可の歩道が走れる、保険は自転車保険に入ります。

わたしが欲しいのは電動アシスト自転車です。
近い将来、車の運転免許を返納することに備えて、免許のいらない自転車が欲しいのです。

商店街から個人の自転車店がだんだん姿を消して、自転車は大型専門店で買う人が多くなってきています。
わたしは、近所のDIYショップへ行くたびに自転車コーナーを覗いていろいろと比較検討していました。
聞いたことのないメーカーのは安いけど、バッテリーの持ちがよくない。
やっぱり一流のメーカーのものが安心できる。
その中でもPanasonicの少しタイヤが小さくてデザインがおしゃれなのに注目していました。
でも10万円近くする、果たしてひんぱんに乗るかなぁ・・・。

B男くんは
「すぐ飽きてほこりかぶるんちゃう?」
と痛いことを言います。
が、それ、あんたさんですやん。
スポーツタイプの自転車買って、何回乗りましたか?いつのまにかお払い箱、粗大ゴミになりましたね。
しかし、確かにわたしも買った健康器具を使いこなさないで飽きるという前科が何犯もあります。
どうしようかなぁ・・・悩んでいるうちに日々は過ぎ、木枯らしが吹く季節となりました。

そしたらなんと、こないだ実家へ行ったらガレージの隅にわたしが目をつけていたのと同じ自転車がとめてあるじゃないですか。
「これええぞ、す~いすいと進む、らくちんや」
兄の言葉を聞いて決心しました。

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あはは、おもしろいくらいにらくちんに走れる。
ぐいっとこぐとすい~っと行く、ぐいっすい~ぐいっすい~。
我が家の横の中高生が自転車から降りて押している坂道もスイスイと上れます。
アシストのあっちゃん号、大事に乗るぞ。

 

 

 

 

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2023年12月20日 (水)

ホカロン

みなさん、使い捨てカイロは使っていますか?
わたしはあまり使いません。

先日スポーツ用品店で、見慣れたホカロンの赤いロゴが付いたダウンベストを見て、暖かそうなものがあるんだな・・・くらいに思っていました。

その後、よく行くスーパーマーケットで靴下売り場を見ていたら、暖かそうなネーミングの靴下がいろいろ並んでいて、その中でホカロンの靴下というものを見かけ、手に取ってみたらなんだかほかほか暖かい。
試しに1足買ってみました。

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これは裏側が起毛です。
カイロと同じ原理で赤外線ファイバーが身体から出る赤外線を熱に変え、さらに保湿性の高いヒートプロテクトファイバーがぬくもりを逃がさない、という商品なんですって。

おお、履いた瞬間から暖かい。
ずっと履いていると足元がじわじわと優しい感じで暖かい。
ただ、長さがくるぶしくらいまでしかないので、足首まであるともっといいのにと思います。

「こりゃいいわ、ぬくといわ」
わたしが何回も言うので翌日B男くんも買いました。
わたしは足首まである裏がボアのタイプも買いました。

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夜お布団へ入る直前まで履いていて、そのままさっと脱いでお布団に入る、ぬっくぬく。
ちょっと分厚いのでスリッパが履きにくいですが、靴下の足裏の部分にすべり止めがついていて、スリッパなしでも床の冷たさが伝わらずに歩けます。

床暖房のある家の方には関係のないハナシですが、年齢とともに手足の先が冷えやすくなってきているわたしにとってはすごくいい商品です。
お値段は、裏起毛が570円、ボアタイプが680円でした。

 

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2023年12月16日 (土)

「・・・してあげる」

世の中のおかしな言葉遣いに対するおばさんの怒りポイントはまだまだあります。

「・・・してあげる」
これは「お花に水をあげる」とか「犬にエサをあげる」とかのハナシではありません。
もちろんこれらも正しくは
「お花に水をやる」
「犬にエサをやる」
ですが、これらはもう一般化しつつあるらしくて目下のものに対しても「・・・してあげる」は世間一般では違和感がなくなってきているようです。

わたしが引っ掛かっているのはそんなハナシではなくて・・・

テレビで料理番組を観ていたとき
「ここでちょっとひと手間ですが、面取りをしてあげると荷崩れしにくくなり・・・」
え?
面取りしてあげるってだれのこと?誰に対してそんな丁寧なことを言ってるの?
さらに
「アクは丁寧にすくってあげると、仕上がりが全然違います」
また出た!
どうやら、お鍋の中の煮物に対して面取りやアクすくいを「してあげる」とおっしゃっているようです。

SNSで、美容師がダサいお客さんの髪を切って劇的に素敵な仕上がりにするという動画を見ていたら
「この部分にちょっとレイヤーを入れてあげると、重たい印象が・・・」
え?
これってお客さんに対しての「・・・してあげる」じゃないよね。
「仕上げに軽くワックスで立たせてあげると・・・」
なんだかもう髪の毛に人格があるみたいな言い方に気持ち悪くなってくる。
「・・・してあげる」
が丁寧で美しい言葉遣いだと思ってらっしゃるのね。

料理人にとっての料理、美容師にとっての髪が大事なものであるのはわかります。
でも・・・

ああぁ、こんなことにいちいち目くじら立てているわたしの方がおかしいのですね、わたしだっておかしな日本語で記事を書いているかもしれないのに・・・すみません。

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2023年12月10日 (日)

甘々の父

ただいま滋賀県では、地域のお店で使える電子クーポン券『しが割』を発行しています。
LINEで特設サイトをともだち登録し、申し込み、抽選、利用まで全部LINEでやります。
商品の購入金額や飲食代金など1,000円につき300円の割引が受けられ最大3,000円まで、つまり10,000円のお買い物で3,000円割り引いてくれます。

「なあなあ、クーポン何に使う?」
「米やな、新米買うつもりや」

お米って、こないだ新米をたくさん買ったのにまだ買うつもりなんでしょうか、B男くん。

「送ってやるねん」
我が家では、わたしは白米、B男くんは玄米を食べています。
B男くんの玄米は水加減と炊き加減にこだわりがあるらしく、わたしはノータッチ、自分でせっせと炊いては小分けにして冷凍なさっています。
あねこは無洗米、う~じんは5分づきに精米した米を食べています。
最近の精米機は1分づきから3分づき、5分づき、7分づき、白米、上白米、無洗米と小刻みに精米のランクが選べるようになっています。
精米してしまうと虫がわきやすく、水分も抜けてしまうので、少しずつ精米するのが理想です。
この精米機は最新型で、30kgの精米が200円でできます。

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『しが割』が使える米屋を探して、地元産の低アミロース米ミルキークイーン(もはやお米の名前とは思えない)の新米を玄米で30kg買いました。
低アミロース米とは、うるち米ともち米の間で粘りが強くもちもち感があるお米です。
定価は1万円超えでしたが『しが割』を全部使って3,000円引いてもらいました。

まずはあねこ家族用に無洗米、白米と同じくらいの白さですが、洗わなくてもいいように仕上げの段階でとことんぬかを除去しています。
栄養のことは少し気になるけど、調理時間の節約のためと言ってあねこは普段から無洗米を買っています。

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う~じんの5分づき、少し色は悪いですが、玄米よりかなり食べやすく、5分づきまでは栄養分や胚芽は残っています。

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後の10kgはB男くん用の1分づきにしました。
これは玄米より心もち食べやすいかな・・・っていう感じです。

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運よく帰省していたう~じんは持って帰りましたが、あねこは近々来る予定がなかったので、B男くんが送ってあげていました。
「お正月に来るからそのときでええやん」
と言うと
「新米やから早う食べなあかん」
ですって。

さっそくAちゃんがうまうまと言いながらご飯を食べている動画が送られてきました。
何度も見てニヤニヤしている甘々の父親でした。

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2023年12月 6日 (水)

翔んで埼玉~びわ湖より愛をこめて

もう、何から書いたらいいのかわからない、考えがまとまらない・・・

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とりあえず、まずはあらすじから
東京都民から迫害されていた埼玉県民が、自由を求めて立ち上がり、麻実麗と壇ノ浦百美ら埼玉解放戦線の奮闘により、通行手形制度が廃止された。(ここまではシリーズ1)
しかし、さらなる戦いが日本を分割する東西対決から全国を巻き込む大騒動へと発展する。(これが今回の物語)

埼玉解放戦線の麻実麗(GACKT)は埼玉のさらなる発展を目指し埼玉に海を作ろうとして、和歌山の白浜へ白い砂を取りに行くことになり、そこで和歌山、奈良、滋賀が大阪や京都市(京都府ではない、京都市以外は京都とは言えないらしい)神戸市、芦屋市(それ以外の兵庫県は田舎扱い)から迫害されていることを知り、全国を大阪化しようとする大阪府知事の陰謀に立ち向かう。

この大阪府知事役の片岡愛之助と神戸市長役の藤原紀香との絡みが最高におもしろくて、このふたり、ようこの役引き受けたなぁと思いましたね。
いやこのふたりに限らず、地元の俳優さんがたくさん出てきてそれもまた見どころです。
そうそう、片岡愛之助はドラマ『半沢直樹』を彷彿とさせられるマルサ(?)の場面も出てきてクスクス・・・。

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映画館のロビーには、俳優さんたちの出身地が紹介されています。
右の青い旗は滋賀県のマーク、左のハトのマークの旗は平和堂のものです。

滋賀での戦いの場面では、滋賀県民しかわからないと思われる
・飛び出し坊やの「とび太」
・スーパーマーケットの平和堂
・平和堂HOPカード、テーマソング
・琵琶湖学習船「うみのこ」
・鮒ずし、サラダパン
・琵琶湖の水止めたろか

それらが出てくるとあちこちから笑いが漏れます。
俳優さんたちはド真剣に演じていて、突っ込みどころ満載のくだらないけど大傑作でした。

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2023年12月 3日 (日)

大掃除の味方、緊急報告!

ガスレンジのコペコペ、鍋の焦げ付きなどを落とすのに、我が家の最終手段・最強のアイテムはこれでした。

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うたい文句は「オドロキのスーパークリーナー」「イギリスが世界に誇る」「世界中の主婦が絶賛」などなど。
魔法のスポンジ激落ちくんでダメなときはこれ、これをスポンジにつけてこするだけでたいがいの汚れは落ちたのですが・・・

わが家のコンロはガスコンロで、五徳とバーナーのキャップははずせるので洗いやすいのですが、五徳の下の丸い部分は外せなくてマメに拭くくらいしか手入れの方法がありませんでした。
それでも段々汚れは溜まって来て、イギリスが世界に誇るクリーナーでも落ちなくなってきていました。

そんなとき、テレビ番組の『家事ヤロウ!!!』で紹介されていたカインズの『キッチンのコゲおとし』にひとめぼれ、さっそくお店へ行きました。
予想どおり売り切れ、2回3回と足を運びましたがいつも売り場には売り切れの張り紙。
がっかりしているわたしを見かねたのでしょうか、店員さんが近寄って来て
「たまに入荷するのですが、予約のお客様へ回す分で精いっぱいで、なかなか売り場へ並ぶことはないんです」
予約ができるのか・・・
店員さんに教えてもらってその場でQRコードから予約しました。

半月くらいで入荷のお知らせメールが来たので買いに行きました、うきうき。
B男くんは
「ネットの口コミやら映画館の出口のインタビューほどアテにならないものはない」
という考えの人ですので、こんな小さいものに600円ほど出すわたしを小ばかにしていました。

はい、前置きが長かったですね。
こんな商品です。

Img_2930

こんな大きさです。

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新研磨材のソフトセラミック微粒子とクエン酸の安心成分が合体、ですって。
この太めのチョークの先っぽにお水を付けて、焦げ付いた部分をこするだけ。
Before

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おやおや、あらあら・・・
しつこい汚れはちょっと集中してこすらないと取れませんが、こすっている部分がふっと軽くなったら落ちています。
キズも全くついていません。
このひとつをこするのに先っぽの1mmくらい減っただけです。

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すてき!
after

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これはおススメです。
どうだ、B男くん!?

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2023年12月 2日 (土)

旧竹林院

今年の紅葉は比叡山のつづき・・・

比叡山で修業をする僧が生活する場所を山坊というのに対し、修行を終えた僧が山から下りて隠居生活する住居を里坊と言います。

そのひとつ竹林院へ行きました。
現在50ほどある里坊の中でも最も格式の高い里坊です。
ここはわたしの希望で、前からぜひ行ってみたかったのです。
以前は比叡山延暦寺の管轄下でしたが、現在は市が管理しているので「旧竹林院」と呼ぶそうです。
このあたりは穴太積み(あのうづみ)の石垣が美しい門前町、観光客もたくさんそぞろ歩いています。

拝観料も330円という良心的なお値段です。
茶室でお抹茶がいただけるとのことでしたので、そちらも利用券を買いました。

お目当てはこれです。

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上半分は本当の景色で、下半分は部屋に置かれた黒い机に反射した風景です。

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この真ん中あたりに置かれた机にカメラを置くと自然にリフレクションという反射撮影ができる仕組みにしてくれているのです。
山の上よりふもとの方が紅葉がきれいでした。

さて、庭に下りて池の周りを散策していくと奥に茶室が見えてきました。

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質素な雰囲気のわりと大きな茶室、隠居した高僧はゆったりと余生を過ごされたのでしょうね。

さてお抹茶は、このようなお庭の毛せんの席でカジュアルに頂くのかと思っていましたら・・・

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茶室に通されて、亭主のお点前を拝見しながら頂くと言う本格的なものでした。

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お茶はお薄でしたが、懐紙で作られたと言う箱の中にはお干菓子も入っていて全部で3種類、お腹も減っていたのでぺろりと頂きました。

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お茶室でのお茶の振る舞いは春と秋の2回だけ、この日は秋の2日間の2日目だそうで、何にも知らないで来たけどラッキーでした。
う~じんは初めてのお茶席に感動して、お作法はわからないけどとっても興味深かったと言ってました。

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