1段階
実家へ向かう休耕田のコスモス、例年より半月くらい遅いようで、満開でした。
こないだ兄と電話で話したときに、母が・・・
おじいちゃんのお葬式を出していない、年忌もしていないと言う
昼間は寝て、夜に起きて寝られないと言う、夜中に朝ごはんを食べると言う
・・・などなどと言いました。
兄に市の包括支援センターに相談してみたらどうか、今すぐ要介護・用支援の認定は無理でも、急に進んだときに一度相談しているという事実があった方がスムーズに進むと思う、と言ったら、行ってみると言っていました。
でも、先月あねこやはる男くんたちと行ったとき、母は特別おかしいそぶりはなかったのに、そんな急に認知症が進むっておかしい、睡眠導入剤は認知症が進むという説があるそうだけど・・・
わたしの目で確かめに行ってみました。
実家の前で車から降りたらすぐにわかるくらい大きな音でテレビがついていて、母は起きていました。
ちょうどお昼だったので、持って行った富美家のうどんを作ってあげたら、おいしいと言って何とか全部食べ、ケーキとシュークリームはさすがに食べられないと言ってました。
耳は超遠いけど、ゆっくり近くで話したらわかっています。
父の3回忌をやっていないと言いました、去年やりました。
美容院で買った美容液で顔を洗っていると言うので、それは洗顔のあと顔に付けるものだと何回言っても
「これは洗顔とクリームがひとつになっている」
と言って聞きません。
洗顔とクリームじゃなくて、化粧水と乳液がひとつになっているオールインワンの美容液です。
洗顔のあと顔に付けること、と大きく張り紙をしておきましたが、果たしてわかっているかどうか怪しい。
それにしてもこんな年寄りにそんな美容液は必要か?
午後、一緒にスーパーマーケットへお買い物に行ったら、杖を使わないでさっさと欲しいものの売り場へ行きます。
「今日はあまりお金を持ってないので、欲しいものだけにしといてね」
と言うと、
「おじゃこを買ったからたらこはやめとこう」
「大好きなおせんべいを見つけた、たくさん買っても湿気るからひとつにしておこう」
などと冷静な判断ができているようでしたが、家に帰ったらしんどいと言って倒れ込みました。
まだまだ大丈夫なようで、大丈夫でない面もたくさんある、わたしでは判断できません。
兄は、市の福祉で教えてもらったとおり、準備を進めてくれています。
かかりつけ医の診断では、身体機能はまだまだ元気でしたが、認知症のテストでは30点中半分ほどしかできなかったそうです。
診断書その他を市に提出して、ただいま面談の連絡待ち。
母は介護施設への入居は頑なに拒んでいるし、たとえそんな事態になっても家族と一緒に住んでいるから順番はなかなか回ってこないだろうし、少々危なっかしいけど杖を使わずに歩けるし、要支援・要介護に認定されるかどうかはわからないけど、とにかく1段階進んだことは確かです。
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コメント
れいちさん
私たち世代は、親が年をとるってこうなっていくんだというのを、自分自身も少し老いを感じながら見せてもらっている気がします。
私もこの前、ケアマネさんに母が入るに適した介護施設を見つけておきたいと話してきました。
最初は抵抗しても、同世代と話すのは楽しいようですので、安全で健康に年を重ねられる方法を準備しておきたいですね。
それにしても、自分のときはどうなるでしょう…やっぱり、介護に先立つものはお金かな(笑)
投稿: 秀子 | 2023年11月 4日 (土) 12時48分
秀子さん
まったくおっしゃるとおり、近い将来の自分の姿を重ねながら日々勉強、葛藤、逡巡の繰り返しですね。
同居の長男の嫁がお年寄りの面倒を見るのが当たり前だった昭和の時代、子どものおむつが取れたら年寄りのおむつを洗う、なんて言われてました。
今はどうでしょう?
介護の形は大きく変わり、自宅で看る、自宅で亡くなるなんてことはほぼないですね。
畳の上でなど死ねる時代ではなくなりました。
秀子さんのお母さんは社交的でいいですね。
うちの母はダメなんですよ、施設に対してはまったく偏見しか持ってなくて。
さて、どうするのが1番いいのか、まだまだ迷走の予感です。
投稿: れいち | 2023年11月 5日 (日) 11時07分