今年の紅葉は比叡山
週末に有給休暇をはさんで帰省していたう~じんが、比叡山の紅葉を見に行きたいと言いました。
滋賀県民でありながら比叡山へ行ったことがないそうです。
そりゃ行かなあかん、比叡山延暦寺は京都だと思っている人が多い、滋賀県の誇りを見に行こう。
ところが、どうやら今年の紅葉の名所はどこもよろしくないようです。
京都の嵐山、東福寺などなど、夏場の暑さのせいで、紅葉する前に葉っぱが縮れて落葉してしまうという様子だそうです。
知人が数日前に比叡山のかなり奥の横川中堂あたりへ行ったけど、まったく美しくなくて枯れたように散っていたと言ってました。
さて、比叡山延暦寺へはドライブウェイを車で登ることもできますが、京阪電車の終点の坂本比叡山駅の先に坂本ケーブルの乗り場があり、そこからケーブルカーで登ることもできます。
所要時間11分は日本で一番長いケーブルなんだそうです。
こじんまりとしたレトロな駅舎。
京都の八瀬側からは叡山ケーブルというものも出ていて、そちら側からも山へ上がれます。
もちろん歩いて上がる人もいます。
さて、坂本ケーブルの車窓から見える紅葉や琵琶湖が美しいとのこと、この季節は観光客も多いので臨時便も出ています。
席に座り切れないお客さんも積んで、山を上がっていきますが・・・
あれあれ?
あまり紅葉してない。
まだ季節が早いのかな?
途中、麓の駅で運転士さんに意思表示しないと止まらない駅がふたつあります。
そのひとつ「ほうらい丘」駅。
駅の近くに祠があります。
これは、ケーブルカーの工事をする際に掘った土の中から出てきた地蔵さんを1か所に集めたもので、おそらく信長の比叡山焼き討ちの際に犠牲になった人の霊を慰めるための地蔵さんで、その数約250体だそうです。
車窓からは入り口しか見えませんが、中には赤い前掛けをした地蔵さんがずら~っと並んでいるんですって、ちょっとぞわっとします。
さて頂上へ着くと、根本中堂の石碑のあたりに紅葉の木がありますが、赤茶けていてちりちりに焼けたようになっていて、そのまま散っています。
前評判通りだな。
根本中堂はただ今修復中ですが見学はできます。
不滅の法灯もしっかり見せています。
ほぼほぼ屋根の吹き替えが見学できるくらいで、あまりおもしろみはない。
比叡山延暦寺は、京の都の東側の守りとして788年に建てられた天台宗の総本山、開祖は最澄です。
延暦寺という建物はなく、山全体に100ほどあるお堂全部を総称して比叡山延暦寺といい、国宝と重要文化財だらけのユネスコ世界遺産です。
根本中堂などのある東を東塔、釈迦堂などがある西塔、東塔と西塔は近いですが、そこから4kmほど北へ行った横川(よかわ)という3つの地域からなっています。
わたしたちは東塔と西塔だけお参りしました。
勾配や階段があってなかなかきついお参りです。
あ、紅葉より赤いもの発見、寺では消防車を持っています、出動がないことを祈ります。
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