お刺身の舟盛りに伊勢海老やらアワビやらうにご飯やら食べて、夜中までぐだぐだおしゃべりして、極楽ゴクラク〜とトドのように布団の上に大の字に寝転んだわたしたち、失礼トドはわたしだけでした。
翌朝は急いで起きる必要がないのに哀しき初老んず、窓の外が明るくなるとゴソゴソと起き出し、温泉に入ってまたまた極楽ゴクラクと手足を広げ、朝食まで近くの海岸を散歩しました。
まだベストシーズンではないので手入れのされていない海水浴場ですが、あとひと月もするとたくさんの人で賑わいます。
この遠浅の海岸は投げ釣りができて、近くの漁港ではサビキなどの魚釣りが楽しめるということでした。
この日は少しお天気が悪くて湿度も高いようでしたが、不快に感じるほどではありません。
昨夜のお刺身の伊勢海老の頭が入った味噌汁、誰が食べたかわからないのは嫌だけど、昨夜の宿泊客はわたしたちだけでしたから安心でした。
わたしは旅館の朝ごはんというものが大好きで残さず食べます。
あじの開きの肉厚なこと、絶妙の塩加減、この上ない干物です。
ホテルの近く、女性の願い事をひとつだけ叶えてくれることで人気の神明神社へお参りして、う〜じんの良縁をお願いしました。
社会見学の生徒がいて写真を撮り忘れたので、HPからお借りしました。
3年ほど前、あねこが大枚はたいてお願いしたら、すぐに良縁が舞い込んだのです。
その節はありがとうございました、良縁だけでなく可愛い孫も授かりました、とお礼も忘れませんでした。
さて、以前何かのバス旅行でガイドさんから聞いた話ですが、サービスエリアでお土産をたくさん買うのは滋賀県民が多いそうで、土産店の人はしまいかけていても滋賀ナンバーのバスがとまると、また商品を並べるんだとか?
近くの土産物屋でトロアジ、キンメダイ、カマスなどの一夜干しを買い込む。
なんせ地域クーポンが2,000円あるから気が大きくなっています。
しかし、みんなクーポン以外に数千円の出費、御多分に洩れず典型的な滋賀県民でした。
最後は伊勢神宮へお参り。
ここではお願い事をしてはいけないそうな、日ごろの感謝を申し上げるのみ。
団体客のガイドさんが、あまり人の行かない木立の方へお客さんを誘導していたので、何事かと付いていく。
「あまり知られてないですけど、ここから観る橋が一番きれいなんですよ」
な〜るほど、なかなかの景観です。
お参りはこの橋の向こうから手前に向かって歩いてきます。
下を流れる川は五十鈴川、昔、倭姫命(やまとひめのみこと)が御裳のすその汚れを濯いだとされていて、わたしたちも手を濯いでからお参りです。
たらふく朝ごはんを食べてあまりお腹が減ってなかったけど、これははずせない。
できたてのびろ〜んと伸びるお餅に上品な甘さのこし餡、ほうじ茶とセットで250円という良心的なお値段は大満足でした。
これで、伊勢、志摩、鳥羽の旅は終わりです。
以前、職場の先輩が、在職中は旅行をするために、仕事の段取りをして、旅費を捻出して、休みをやりくりして、やっとの思いで行ったものだが、無職になるとそんなこんなのシバリがなくなって、それはちょっとつまらない、と言ってましたが、そのとおりです。
わたしたちもいろんなことをやりくりしてやっと無事に出発の日を迎えたのでした。
故に楽しまなくては損とばかりにはしゃぎました。
帰りの車でも、のど飴を舐めながらしゃべりまくり、しかし、何を喋ったのかほとんど覚えておらず、お気楽な楽しい旅でした。
最近のコメント