« かもめ食堂から | トップページ | 明治天皇伏見桃山陵詣で »

2023年5月14日 (日)

「ザ・グローリー」イッキ見

ネット界のちまたで話題の韓国ドラマ「ザ・グローリー」を観ました。
以下、ネタバレありです。

Img_9249

高校時代に壮絶ないじめを受けたソン・ヘギョ演じるドンウンが、大人になってからいじめたやつらに復讐するハナシです。
「な~んだ、よくあるシチュエーションじゃないのさ」
と思われがちですが、違うんです。
韓ドラなんです。
暴力シーン、死体、ナマ傷、傷あと・・・情け容赦なし、リアルなんです。
復讐は緻密で胸がすく思いなんです。

ヘアアイロンで火傷させられたドンウン、何年たっても傷跡が消えることはない。
当然、心の傷もずっと消えない。

Img_9251

ソン・ヘギョと彼女の復讐を手伝う医者ヨジョン役のイ・ドヒョン以外はほぼ知らない俳優さんばかりでした。
加えて善人と悪人がはっきりしているので、すんなり感情移入できました。

悪い奴らは昔も今も本当に悪い、胸くそが悪くなるくらい悪い。
途中で改心する奴が出てきてもよさそうなものなのに、とことん悪い。
おまけに悪い奴らは、平気で仲間を裏切る。
親も悪い、なんでもカネで解決しようとする。

実は、評判のよいドラマでしたが、1話目のいじめのシーンがあまりにも酷くて(これも話題になっている)わたしは途中で観るのをやめたものの、ただ今Netflixで少しずつ配信中の「良くも、悪くも、だって母親」の次の配信を待つ間に「ザ・グローリー」を2話から観てみたら・・・あれよあれよとすっかりとりこになり、イッキに最終回まで観てしまったのです。
「ザ・グローリー」の医師ヨジョンは「良くも、悪くも・・・」での子どもに戻った息子ガンホです。

Ido

ドンウンは復讐に直接手を下しません。
ドンウンがいじめの主犯格のヨンジンの子どもの担任になるところから、じわじわと頭脳戦、心理戦で締め付けていき、仲間割れ、新たな殺人、自滅へと追い込みます。
何でもうまくコトが運ぶところが気持ちいい。

悪いやつばかりの中で注目は、ヨンジンの夫ハ・ドヨンでした。
この人は、途中ドンウンに揺れた(韓ドラではこの表現よく出てきます、恋人や伴侶がいても別の異性に惹かれること)と思います。
紳士的で、冷静な判断のできる企業家ですが、子どもを守るため、あぁそのかわいい娘は自分のタネではないと知っていても・・・この子の前ではとびきりの笑顔で守り切ります。

Doyonn

ハ・ドヨン、かっこいい。

今まで見たことのない俳優さんですが、このドラマを機にブレイクしているようです。
実生活では極貧の育ちで、小学生のときから祖母の介護をして、泥水を飲んで空腹をしのいだと言ってますが、なんの、根っからの富豪育ちに見える名演技でした、惚れました。

最後にドンウンは復讐の手を緩めるのではないか、相棒の医者の良心がみんな仲良く、みたいな方向へ持っていくのではないか、とヒヤヒヤしましたが、いいえそこは韓ドラ、最後までブレませんでした。
水戸黄門、必殺仕事人など勧善懲悪のストーリーがウケるのは万国共通なんですね。
*画像はNetflixからお借りしました。

|

« かもめ食堂から | トップページ | 明治天皇伏見桃山陵詣で »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« かもめ食堂から | トップページ | 明治天皇伏見桃山陵詣で »