永作さんとドヨンさん
NHK朝ドラ『舞い上がれ』でのお母ちゃん役永作博美さんと、韓ドラ『イルタスキャンダル』での惣菜店の社長役のチョンドヨンさん、どことなく似ていると思うのはわたしだけでしょうか。
永作博美さんは、あまりドラマで見る機会がありませんでしたが、映画『八日目の蝉』で不倫相手の子を誘拐して逃亡する犯人の役が切なくて泣けて、その演技に心を奪われました。
なので、朝ドラで主人公の母親を演じると知ったときもとても楽しみでした。
そしたら期待を裏切らない演技、と言うかすでに母親そのもの、どんだけ泣かされたことか。
永作さんを表現すると、小柄で華奢で可愛くて、でも芯は強くて意思をしっかり持っていそう、動物に例えると子リスとか寒い地域に生息する小さいのに強いナキウサギを連想します。
さて、ソ・ジソブの代表作『ごめん愛してる』以来、ジソブと同じくらいに注目しているチョン・ギョンホくん、カレ狙いで観ている『イルタスキャンダル』で、元ハンドボール韓国代表、今はお惣菜店の社長を熱演しているチョン・ドヨンさん、彼女が天然で純粋でかわいい、こちらも小リスやナキウサギ系です。
明るくはつらつとスクーターを乗り回すドヨンさん。
ドヨンさんのスクーターといえば、『ユア・マイ・サンシャイン』で、スクーターでコーヒーを配達しながら『春』も売るはすっ葉な女性が本当の恋愛に出会う演技が素敵でした。
しかしその数年前の『我が心のオルガン』では、17歳で小学校へ入学する役を演じ、ひたむきにイ・ビョンホン先生に惚れる役がかわいくて切なくて、とても23歳とは思えない演技に惚れぼれ、わたしはこれですっかりドヨンさんから目が離せなくなったのでした。
彼女は2時間ほどの映画でもその魅力を充分発揮する人で、古くは『スキャンダル』でペ・ヨンジュンと絡む良家の未亡人、最近では『男と女』でコンユくんと北欧の森の中でいけない恋に落ちる奥様、どちらも熱演でしたが、市井(しせい)の女性をカジュアルかつキュートに演じる方がずっと素敵だと思っています。
1970年生まれで子どもがふたりいる永作さん、1973年生まれで子どもがひとりいるドヨンさん、どちらも50歳を超えているとは思えないかわいさですが、母としての演技にリアルさと深みが加わり堂々円熟期の俳優さんです。
『舞い上がれ』も『イルタスキャンダル』もそろそろ終わりに近づき、展開から目が離せない、いいドラマです。
*画像はNHKのHP、韓国映画情報サイトからお借りしました。
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