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2022年5月28日 (土)

『バンクシー』『藤井フミヤ』展

琵琶湖の南部にかかる琵琶湖大橋の近くに佐川美術館があります。

大きな水庭の中に切妻屋根の建物が浮かぶように配置された全景は、それがひとつの作品であるかのように美しく、わたしはこの美術館が好きです。
ちなみに駐車場は石畳と芝生で区画整理されており、木漏れ日が落ちるように樹木が並んでいて、自然豊かな心地よいスペースとなっています。

収蔵品は日本画家の平山郁夫、彫刻家の佐藤忠良、陶芸家の樂吉左衛門で、常設展で観られます。
広いので一枚におさまりません。

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この長いアプローチの途中には佐藤忠良氏の『蝦夷鹿』がお出迎え、そしてやっと美術館の入り口です。

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ここで今『バンクシー&ストリートアーティスト展』が開催されています。
バンクシーは、イギリスを拠点とする正体不明のアーティスト、政治活動家、映画監督です。
いつの間にか、人知れず、無断で描かれた壁画の作者として有名です。
25億円で落札された『風船と少女』は落札後すぐにシュレッダーにかけられたことでも話題になりました。

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写真撮影が許されるのは展示会場入り口手前のこの作品まで、看板の撮影ははるか手前からならOKでした。

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う~む・・・
消費、貧困、闘争に対する批判・・・
作品からそれらを理解するのは難しいのですが、バンクシーという覆面アーティストの存在自体が社会風刺の象徴として反響を呼ぶのでしょう・・・か。

ところで、この美術館では今『藤井フミヤ展』も開催されています。

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こちらの展示がとてもよくて、見入ってしまいました。
写実・抽象、水彩・油絵・ボールペン、何だかわからない針金や木のような素材・・・
とても丁寧で美しく、悲しいようなエロチックな・・・とにかく多彩。
天は彼に二物を与えたんですね、驚きでした。

コロナの感染が少し落ち着いて、文化芸術活動も再開され始めました。
ホンモノに出会える機会が増えて嬉しいことです。

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2022年5月22日 (日)

はじめまして

先週、あねこが出産しました。

予定より1週間早かったものの、3,000g超えのぷっくりした男の子でした。
赤ちゃんが産まれると「パパにそっくり」「目元はママ似」などと両家で身びいきが始まり、どこも似ていないとなると「髪の生え方が・・・」とかいう苦しまぎれの一策が出てくることもあるようですが、この子ははっきりと「はる男くんにそっくり」と、こちらでもあちらでも言ってます。

陣痛から出産までの様子を聞くと、至って順調で安産の範疇でした。
しかし、この赤ちゃんは産まれるときに血液を飲み込んで、それが肺に溜まり、呼吸障害を起こしているということで、即刻NICU(新生児集中治療室)へ移されました。

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はじめまして、はるちびです。

呼吸器をつけられて、口の中にも管を入れられ、腕には点滴とそれを固定する板が巻き付けてあります。
それでも時間が来たらミルクを飲み、飲んだら下から出す、お風呂に入る、などと言う普通の生活をさせてもらっています。
あねこの話によると、NICUの医師や看護師さんはとても丁寧な診察と看護で、いつも笑顔で赤ちゃんをかわいがってくれて、親以上の対応だと感じるそうです。
仕事だけではない尊いものを感じて、頭が下がるとあねこは心から感謝しています。

そのあねこは昨日退院しました。
赤ちゃんは重そうな呼吸器から軽いものに変わって、保育器から出ることができましたが、まだしばらく入院が続きます。

両家の家族は家族アルバム共有アプリ『みてね』

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にあねこが日々上げてくれる写真を見て癒されています。

 

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2022年5月18日 (水)

『ポンペイ展』in京都

西暦79年、イタリア南部のナポリ近くにあるヴェスヴィオ山の大噴火により、一夜にして火山灰の下に埋もれたローマ帝国の都市ポンペイは、1700年代から発掘調査が始まり、出土した多くの壁画や美術品は当時の生活をうかがう貴重な資料となり、その美しさや精巧さは現代の人々をも魅了しています。

『そこにいた。ポンペイ展』は東京での展示を終え、ただ今京都市京セラ美術館で開催されています。
降り積もった火山灰が湿気を吸収するシリカゲルの役割をして、展示品はとてもいい保存状態で出土したそうです。

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GWの終わった平日、小雨が降っていましたが、より空いていそうだと思い出かけてきました。
前の日には、録画してあった映画『ポンペイ』を観て気分を盛り上げ、下準備はOKです。
当日券ですんなり入れましたが、なんのなんのたくさんの人でした。

フレスコ画とは壁に漆喰を塗って、それが生乾きのうちに天然の顔料で色を乗せていく画法です。
やり直しがきかないので熟練の腕が要りますが、いったん乾くと水につけてもにじまないと言う利点があります。
タイルや石を貼り付けたモザイク画、今回はこのものすごく細かいモザイク画が多く展示されていました。

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猛犬がいますってことらしい。
どれもきれいで細かくて感動です。

ポンペイは商業が中心の港湾都市であり、ワイン用のブドウの栽培や醸造が盛んでした。
日本では稲作が始まり、漁や狩猟で生活していた時代に、ポンペイの人々は大理石のテーブルにガラスの器でワインを飲んで、優雅に食事をしていたものと思われます。

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パンとイチジクもそのまま出土しています。
この炭化したパンは、会場を出たところのグッズ売り場にクッションや小銭入れとして出ていましたが、パッと見、何のことやらさっぱりわからないものです。

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これは医療道具の膣鏡、どれほど医療が進んでいたのでしょう、驚きです。
ちなみにこの展示物の前では、ほとんどの女性が長く立ち止まって見入っていました。
「どうやって使うのかしら?」
と思っていたと思います、たぶん。

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おまけ・・・
パンを焼く型です、決してタコ焼き用ではありません。

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もう10数年前に行ったポンペイ遺跡では、街並みを歩いて見学しました。
道路には両側の少し高い位置に歩道があり、馬車や馬が通る真ん中は石畳が敷かれていて、雨が降っても石の間の溝を雨水が流れ、足元が濡れない仕組みになっていることに驚きました。
街には水道が引かれ、今回の展示品には水道のバルブもありました。

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遺跡の町では展示室も見学しましたが、なんせ暑くて暑くて冷房が気持ちよかったことと、胴回りに鎖をつけたまま犠牲になった奴隷の人の姿しか覚えていません。

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ちなみに、映画『ポンペイ』では、奴隷のオトコマエとお嬢様が恋に落ちて、最後は・・・ああ悲しい。

ポンペイ遺跡を見ただけではわからなかった発掘品の数々、高度な生活水準が窺い知れる展示を見て本当に感動しました。

*会場では写真撮影は自由にできましたが、こちらに掲載した画像の転用はご遠慮ください。

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2022年5月14日 (土)

母の日

実家の母に、母の日に何が欲しいかと聞くと、少し前から何もいらないと言う答えが返ることが多くなりました。
最近、わたしもこの心境がよくわかるようになりました。

あねこが同じことを聞いてきました。
「おいしいものが食べたい」
まん延防止措置が明けて、このGWは何の制限もなしにお出かけができるとあって、即答。
父の日も一緒に祝おうと、ふたり揃って祝ってもらうことになりました。

田舎ではなかなか食べられない中華料理を希望しました。
神戸で中華と言えば南京町が有名ですが、あねこ夫婦が用意してくれたのは、東灘の住宅街の中にある『老虎菜』というお店でした。
ここは、はる男くんの実家がお気に入りで、記念日によく利用するそうです。

最寄りの駅まで、長い間ペーパードライバーだったはる男くんの運転する真新しい車で迎えに来てもらい、おっと、ときどきヒヤッとしますがな・・・
土砂降りの中、無事に到着しました。

創作中華というのでしょうか、中華の食材を使った日本人が好む味付けでとてもおいしくいただきました。
そして、食事の間の会話はやはり生まれてくる子どものことが中心で、もう一度出産前後の段取りを確認し合いました。
名前もほぼ決まっていて、春生まれの子らしいさわやかなものです。

この日、わたしはこんなものを用意していました。

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手作りのマザーズバッグです。
丈夫な帆布で、裏地は神戸タータン風のチェックにしました。
ファスナー付きのポケットやミルク瓶用のポケットも付けました。

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さらに汚れたおむつを入れるビニール布で作ったポーチもありますのよ。

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2022年5月 7日 (土)

潮干狩り

この日わたしたちは、魚釣りが不調なら潮干狩りにシフトするつもりで、クマデやビーチサンダルなどを準備していました。

香良洲浜の近くの御殿場浜という、海水浴や潮干狩りで有名な遠浅の海岸へ向かいました。
驚きましたねぇ、干潮までまだ少し時間がありましたが、すでにすごい人です、密です。

海の家の食事のできる休憩所は予約なしには使えません。
久々の大盛況なんでしょうか、休憩所を経営する人たちはみなさん小走り、子どもさんも揃いのエプロンで手伝っています。

予約の人が来るまでという条件でひと席貸してもらい、まずは腹ごしらえから、貝めしと貝汁のセットで900円なり。
ものすごく素朴な見た目ですが、貝のだしが効いていてご飯もお汁も濃厚なお味です。
山盛りのご飯が、このあとのしゃがんでの潮干狩りに支障をきたすほどでした。

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懐かしいなあ、御殿場浜。
ここは、わたしが子どものころ、子供会や町内会の旅行でよく来たところです。
頭に手拭いを巻いた父が、小さい兄を浮き輪で遊ばせている写真がありましたっけ。

我が家の娘たちが小さいころにも保育園のバス遠足で、そして家族でもたびたび来ました。
遠浅が広く長く続き安全なので、娘たちは砂だらけになりながら遊んだものでした。

さて、干潮の前後2時間が潮干狩りタイムです。
クマデやバケツを持った人たちが、我れ先にあちこち掘り出しました。
負けてられん。
○○狩り、○○探しというイベントが大好きなわたしも早々に食事を終えると、ジーンズのすそを捲り上げていざ貝探しです。

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遠くの方まで、ものすごい人が一斉に貝を探して砂を掘る光景です。

近くのファミリーの若いお母さんが
「とれた〜、こんな大きいの、これハマグリじゃない?」
と言えば、ダンナさんも
「その大きさはアサリではないね、ハマグリだきっと」と答えています。
じいじが
「おや、これは・・・うんハマグリだよ、やったね」
貝殻ばっかり集めていた小さい子どもが、やった~やった~と言って飛び跳ねるのでそっと見てみると・・・

それはハマグリではありませんでした。
バカ貝というもので、別名アオヤギとも言って、茹でてむき身にしてからネギと合わせて酢味噌などで食べるものです・・・とは決して言わないでおきました。

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アサリは表面がギザギザしています。
ハマグリとバカ貝は写真ではちょっとわかりにくいですが、ハマグリの方は持った感じが硬くて重い。
見分け方のサイトには、蝶番の部分に黒い出っ張りがあるのがハマグリ、薄紫色になっているのがバカ貝とあります。

季節がまだ少し早いのでしょうか、アサリは小さいものしかなくて、わたしたちもほとんどバカ貝ばかり。
それでも砂を掘るクマデの先がカチッと貝に当たる感触は面白いものでした。

おや?
これは?

少し前から棒切れなようなものが、砂からのぞいていると思っていたら、動いている。
その棒切れのの近くでふたつ渦が巻いている。
渦の中からばちゃばちゃとしぶきを立てて大きなヒレのようなものが出てきた。

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そのうち砂の中から全容が明らかに。

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エイです。
全長1メートルほどもあるエイが波の方へ戻りたくてもがいています。
近くの子どもが触ろうとしたのでB男くんが止めました。
エイは尻尾に毒を持っていて、刺されたら大変なことになるんだそうです。
普段言い間違いばかりしているおっさん、なかなかええこと言うやん。

エイはしばらくもがいていましたが、自力で海へ帰って行きました。
そのあとをハマグリのファミリーが
「獲物を求めてここまで来たのかもしれないから、あとにお宝があるよ、きっと」
と言いました。
なかなか貪欲なファミリー、つられてわたしたちも潮が満ち始めるまで頑張って砂を掻きましたが、これだけでした。

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でも、おもしろかった。
魚も貝も収穫なしだったらどうしようかと心配しましたが、何とか貝は取れて持ち帰ることができました。

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2022年5月 4日 (水)

丸坊主

お天気が1日ごとに変わる今年のGW、好天を待ってB男くんと魚釣りに出かけました。

次にう~じんが帰省したときに行きたいと言ってるので、その下見を兼ねて、目指すは三重県の津方面です。
あらかじめB男くんが調べておいたポイントを見て回ります。

まずは津ヨットハーバー、初心者やファミリーにもオススメとあります。

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言い忘れましたが、B男くんは高いところが苦手なので、足場の広い平坦なところでないとだめです。
朝焼けの残る6時過ぎ、何人か釣り人がいます。
はい、ここへ朝6時に到着しようとすると、この日は薄暗いうちに家を出たんですよ、ふ~。

堤防の上を歩いてみて、B男くんは
「あの人らの道具を見たら、僕らみたいな素人が太刀打ちできるもんやない」
と言います。
別に太刀打しなくてもいいと思うけど。

次の候補地、香良洲浜漁港というところです。

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ここもすでに何人かの先客さんがおられます。
ファミリーも何組かいて、足場は安全そうです。
早速わたしたちもここで釣り糸を垂れてみることに。

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誰やねん。
地元の漁協で働く人ですか?
えへへ・・・農作業用の日よけ帽子をかぶったれいちさんです。
これ、冷んやり素材が首周りを覆い、紐を結んだら頬のあたりまでカバーできるのでとてもいいです。

・・・釣れない。

同じようにサビキで釣っている隣の子どもが、ワカメちゃんしか釣れへん、と嘆いています。
周りを見回すとどうも士気が低い。
反対側の隣には東南アジア系の若者が竿2本持ちで粘っていましたが、バケツの中は空っぽ、他にも釣り上げている人はいなさそうです。
堤防から続く遠浅で投げ釣りをしていた人たちもいつのまにか引き上げていました。

そうこうするうちに、干潮の時刻が近づいてきました。
わたしたちは坊主と言われる釣果ゼロで、虚しくとりあえず引き上げました・・・とりあえず。

・・・つづく

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2022年5月 2日 (月)

新聞

最近、長年慣れ親しんだ新聞から別のものに変えました。
新しい新聞は、地元のニュースがたくさん、細かく、写真も多く載っているものです。
毎日新聞記事を扱う仕事をしていた友人のお墨付きもあり、小さいころから慣れ親しんだ新聞におさらばすることにためらいはありませんでした。

今、購読している新聞は、事件事故や県内のほんわかニュースも多いのですが「おやすらかに」という死亡のお知らせ欄が充実している、というのは不謹慎な言い方ですが、とても広いスペースを充てています。

住所、名前、年齢、告別式の日時場所、喪主の名前など、ものすごい個人情報と、故人の趣味や嗜好まで。
ご遺族が希望して載せているのでしょうが、コロナ禍で家族葬が多い中、参列できない方へ少しでも故人について知ってほしいという願いが込められているようです。

わたしはこの欄を読むのが好きです。
・・・孫やひ孫に囲まれ大往生でした
・・・カラオケが好きでした
というほのぼのしたものから
・・・早くに夫を亡くし、女手ひとつで子どもたちを育ててくれました
などというほろりとするものまで。

この人は、ちむどんどんのお母さんのように苦労されたんだろうなぁ。
親戚から持ち込まれる再婚の話も断り、子どもたちの成長を楽しみに昭和、平成、令和と生きて来られたんだ、きっと。
100歳超えとなると、大正生まれの方かもしれない。
子どもたちはみんな真っ直ぐ大きくなり、自慢の孫たちもおばあちゃんを大事にしてくれるから、年金からお小遣いをあげることも忘れない。

若いころは生きるための畑仕事、晩年は楽しみとしての畑仕事、よく肥えた土には雑草1本も許さない自慢の畑。
畑の隅で作る花は仏壇へのお供え用、夫が出征した日に咲いていたひまわりは、晩年になっても見るのがつらい。
無農薬の野菜は虫に食われまくりだけれど、長男の嫁は喜んで料理に使ってくれる。
孫たちが大きくなり都会へ出て家族の数が減っても、やはり畑いっぱいに白菜や大根のタネをまく。

会ったことのない人の生き方、暮らしの背景まで見えるようで、いや、勝手に想像しながら隅々まで読んでいます。

「わたしが死んだら何て書いてくれる?」
考えたこともないというB男くん。
おかしなことを書かれたら嫌なので、前もって自分で考え、しっかり伝えておこうと思います。

 

 

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