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2021年10月31日 (日)

リベンジのフグ

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愛知県の知多半島は、東に三河湾、西に伊勢湾、その真ん中に突き出た半島で、中部国際空港があります。
南側を東西に横たわる渥美半島と一緒に眺めると、わたしはカニのハサミを連想します。

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我が家からは高速道路を使うと2時間もかからないで行けることから、最近は伊勢湾方面へ行くことが増えました。

さて、冒頭の写真は12年前の両親の傘寿の祝いの写真でも旅館のHPの写真でもなく、今回わたしたちがいただいたてっさの写真です。
はい、お皿がまたまた一緒ですねぇ。
とっても甘い伊勢海老やB男くん念願のフグの唐揚げも食べられて、大満足でした。

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今回は魚釣りもする予定で準備をして行きました。
折りしも台風が小笠原諸島に接近しており、海の天気が危ぶまれましたが、着いてみたら快晴で波も穏やか、絶好の釣り日和でした。

休暇で帰省のう~じん、ちゃっかりこの旅に参加して、人生初の魚釣り。
格好だけは太公望ですが、何度も釣り糸を絡ませてB男くんにSOSを出しました。
ところが、釣果はこの子が一番で、大小合わせて6~7匹釣りあげました。
釣り人に人気のメジナ(関西ではグレと言う)も釣りました。

Itiban

ほぼ初心者のわたしも釣りあげました。
この魚、あとで旅館の人に聞いたら、背ビレに毒のあるアイゴというヤツで、扱いが面倒だからたいがいの人はリリースするらしいのですが、塩焼きなどにするとおいしい白身の魚だそうです。

Watasi

最初、元気よく竿を投げていたB男くんは膝の筋肉に爆弾を抱えており、長時間無理な姿勢ができないことから、途中でわたしたちの背後に回り釣り方の指導とエサを補充する係に徹していました。
しかし、素人のわたしたちでも面白いように釣れるので、次はやりたいと意欲を燃やしていました。

ああ、おもしろかった。
魚釣りは釣れたらとってもおもしろいものですね。
竿やエサを買いに行った釣り具の専門店が大盛況だったのが納得です。

こうして陽が傾いたころ、わたしたちは大きな声で歌など歌いながら旅館へ戻ったのでした。

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2021年10月24日 (日)

ペンキ塗り

ブログと言うのはときに便利でありがたいものですねぇ。
日常のなんてことないグダグダを記しただけのものですが・・・

先日のお天気のいい日に車で出かけようとして、ガレージの壁の汚さに愕然としました。
いつも朝の早くに家を出て、帰ってくるのは暗くなってから、B男くんの車もとまっていることが多く、じっくり見ることはありませんでした。

何年か前にB男くんとふたりで塗り替えた記憶があるけど、あれはいつのことだっただろう?
ブログの検索機能を使って探してみたら、2012年の春のこと『汗かきかき・・・ペンキ塗り』でした。
さすがに10年近くたつとこんなもんかもしれない。
この週末はいいお天気の予報なので、B男くんとふたりで今回も自分らで塗り替えることにしました。

では今回も恥ずかしながらbeforeです。

Moji

ペンキが剥げているだけでなくブロックの形がうっすらと浮かび上がっています。
黒いのはカビともコケとも見えます。
特にこの部分が汚いのは、雨風や陽に当たるのと、植木と背中合わせになっていて湿気やすいからでしょうね。

まず、B男くんお得意のケルヒャーでびゃ~っと洗浄。
ここでお約束のようにお隣さんのおばさんと反対側のお隣さんのおっさんも登場。
「自分たちで塗り替えるの?」
「もう大掃除?」
などと合いの手とエールが入ります。

水分が乾くのを待って、いよいよペンキです。
大まかにローラーで1回、端っこや黒いのが目立つ部分は刷毛で塗ります。
表面が凸凹しているので、やや押さえつける感じでローラーを使うとよく馴染みます。

Nuri
これ、なかなか楽しい作業で嬉しそうなわたし。
ゴミに出す予定の靴とズボンを引っ張り出してきて着替えておいてよかったです。
ローラーを急いで回すと細かい飛沫がたくさん飛びました。

日差しはあるけどときどき冷たい風の吹く中、小一時間で2度塗り、よく剥げる部分は3度塗りをして完成です。

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うだうだと生活感のある背景はぼやかしています。
ああ、すっきりした。
これでまた10年ほどイケることでしょう。
しかし、10年後、わたしたちはこの作業に耐えられる体力を残しているでしょうか、あっはっは。

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2021年10月20日 (水)

燃えよ剣

Me                 HPより

司馬遼太郎の『燃えよ剣』は、わたしが新選組、というか土方歳三に興味を持つきっかけになった小説です。
その後、新選組に関しては色々と読み、また映画やドラマも数多く観ましたので、どの作品から得た知識かわからなくなっていますが、土方歳三は1枚っきりの写真とともに、ずっと記憶に残る人物です。

今回、映画になったのでさっそく観てきました。
『燃えよ剣』ですから、剣を使った戦いの場面が多くて、好きな人にはたまらないでしょう。
最初のうちは多くの登場人物を覚えるのに必死、幕末の政情に関しては理解しているつもりでしたが、早口で会津藩がどうとか、長州や薩摩がナニしてどうして・・・というセリフにはひぃひぃでついていきました。

内容はわかりやすいです。
知っているエピソードが多く、京都の屯所や函館の激戦地も頭の中に広げた地図にすんなり配置されました。

ただ、2時間半の映画では無理もあるでしょうが、新選組が分裂するに至る部分、欲を言えば芹沢鴨が抹殺されるところから山南敬助の脱隊のあたりはもう少し描きこみ、鬼の副長としての土方の真価と苦悩を描いてほしかった。
沖田総司の出番は多いです、近藤勇より多かったかもしれない。

個人的には、池田屋襲撃で密偵として働いた山崎丞役の村本大輔が秀逸な動きとセリフで大いにウケました。
また藤堂平助役のはんにゃの金田哲も表情の演技がとてもよかったです。
このふたり、言われなければお笑いの芸人とはわかりませんでした。

日本の将来を憂う志士たちの生き方、選んだ道に命をかけて忠義を貫くことは、現代人には到底真似できないものであり、わたしはそこでいつも胸が熱くなります。
新選組、鬼の副長を描いたものとしては、とても楽しめました。

そうそう、髷を落として洋装になってからの土方は本物にとても似ていて、写真を撮る場面は見ものでした。

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2021年10月16日 (土)

骨折あれこれ

前記事のコメントで、友人のBちゃんがトイレ掃除で肋骨を骨折したと書いていて、え~っ?となりましたが、最近わたしの周りで骨折する人が少なからずいて、他人事ながら動揺している今日ころごろです。

職場の友人T子さん、よく一緒に食事をしたり旅行に出かけたりする3人組のひとりで、最近60歳になったばかりですが、髪は黒く肌はぴ~んと張っていて自動二輪で全国をツーリングする元気印の女性です。
検診で再検査の診断が出ても「我が家は長生きの家系だから心配していない」と言い、本当に再検査ではなんともない結果が出るというツワモノ、その心意気にあやかりたいとわたしはいつも尊敬しています。

その彼女がこの夏、お風呂の浴槽のフチに立って天井を掃除していたらつるんとすべり、浴槽のフチで脇腹を思い切り打ったそうです。
しばらく様子を見ていましたが、1週間ほどして痛みが引かないので受診したら肋骨が1本きれいに折れていたそうです。
さらにその後の診察で肋骨は2本折れていることが判明、よく我慢できたものです。

職場のKさんは、毎日2kmほどの距離を徒歩で通勤するこれまた元気な50代男性。
ひと月ほど前の出勤時、普通にいつもの道を歩いていたら、突然片方の足の甲に激痛が走り、その場にうずくまってしまったそうです。
休み休み何とか出勤、お医者さんには行かないで湿布を貼って様子を見ておられました。
しかし1週間後、整形外科へ行くと足の甲の疲労骨折が判明、このときは骨にヒビが入っている程度でしたが、しばらくしてこれまたぽっきりと折れているレントゲン写真を見せてもらいました。

歩いているだけで疲労骨折?
職場の高齢者に動揺が広がりました。
よくお年寄りは咳をするだけで肋骨が折れるなどと言う話を聞きますが、健康のために歩いて骨折?
牛乳をカルシウム入りに変えた方がいいかとか、おやつに煮干しを食べるようにしようとか、いやいやこうなったら手っ取り早くサプリの力を借りた方がいいなどという意見が出ました。

しかし・・・
これらの話を総合すると、階段の角で頭や背中を打ちながら落ちてもたいしたことがなかったわたしの身体は、ひょっとしたらわりと丈夫にできているのかもしれない、と思ったわけです。

ともあれ、日常生活では何事も用心するに越したことはなく、さらに早めの受診に限ると肝に銘じました。

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2021年10月13日 (水)

高齢化社会の縮図

我が家を囲む両隣と背中合わせのお宅には、全員高齢者がお住まいです。

まず、よくここに登場する隣のおばさんですが、今年も我が家の庭木の手入れで爆弾発言。
「うちの庭の紅葉が枯れてしもてん、うちの紅葉はれいちさんとこのとは違うてもっと上等のものやったけど・・・」
庭師のおじさん、苦笑い。
雨が降って来たので続きは明日、と言っておじさんが帰ると
「ここができてへん、この木はもっと刈り込まんとあかん、これも中途半端」
などとあちこち指を差して言いたい放題。
「まだ完成やなくて、明日続きをやりに来るっていう・・・」
わたしの話が聞こえているのかいないのか、自分の言いたいことだけ言うと家へ入ってしまいました。

反対側の高齢者は夫婦ふたり住まい。
例のプチごみ屋敷の家です。
旦那さんのごみ集めは相変わらずのようですが、家の中の様子は外からは窺いしれません。
しかし、まともだと思っていた奥さんが最近、耳が遠くなってきたのか、朝の早くまだ暗いうちに雨戸をあける音が半端ないのです。
日の出前の静寂を破るようなガラガラガラガラバッシャ~ン、雨戸が10枚あるからこれが10回繰り返されます。
寝てください、夜が明けるまで寝てください。
起きてしまったなら、雨戸をあけるのはちょっと待ってください。
もしくは静かに開け閉めしてください。

さて、ここには初登場の背中合わせのお宅のことですが、ここの奥さんの車の運転がとても危ないんです。
先日の資源ゴミの日、歩いても1分もかからない距離を奥さんは車に乗ってゴミ出しに来たそうです。
B男くんが見ている目の前で、とろとろ~、少しバックして、ふらふら~っと。
そしてごみステーションの真ん前の道路の真ん中にで~んと車をとめたそうな。
『大きい重いごみでも出しに来たんだろう』
と前後から車が来ないか注意していると、ワインの瓶と空き缶を少しだけ出すと、またとろとろ~っと帰っていったそうな。

「おはようございます」
と言うB男くんの顔を5秒ほど見つめてやっと挨拶を返すあたり、尋常じゃないそうです。

困ったなぁ。
多くは望みません、自分たちも若くはないんですから、
しかし、お願いだからみなさん火の用心してくださいね。

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2021年10月10日 (日)

執念の・・・

先週末、暦の上では『寒露』を迎え、秋の長雨が終わり草木に冷たい霜が降り、秋がぐっと深まる季節のようですが、長雨どころか暑いくらいの快晴続きで、ほどよく乾燥した気持ちの良い気候の関西です。

毎年この季節になると我が家のB男くんは・・・

わたしの両親の傘寿(80歳)のお祝いに、一族郎党で出かけた愛知県知多半島の旅館でのフグ料理が忘れられない、特に飲んでばっかりいるうちにフグの唐揚げを食べ損ねてしまって悔しい、もう一度行ってリベンジしたい

と言います。
その都度いろいろと調べてみますが、旅館の名前はおろか場所も覚えてなくて「そのうちね」となっていました。
ところが最近、我が県の緊急事態宣言が解除されたことと愛知県の警戒ステージが下げられたことから、ぜひ出かけようとなり本格的に『その旅館』を探すことにしました。

あれから12年、当時中心となって動いてくれた兄はさっぱり覚えておらず、新婚間もなかった姪と愛知県民の旦那さんも覚えてないとの返事。
あちこちのHPで見る限り、海辺の旅館はどこもよく似た外観で、料理の写真も似たり寄ったりです。
だいたい旅館だったのか民宿だったのかもわからず、その前に行った福井の旅館と混同してしまっています。

姪が
「写真に写っている浴衣に旅館の名前が書いてあるかもしれない」
というので、当時の写真を拡大して浴衣や箸入れを見てみましたがわからない。

そうこうするうちに、知多半島の旅館と民宿を片っ端から探してくれていた甥が、「ここが怪しい」と1軒の料理旅館を教えてくれました。
HPには伊勢海老とフグのコース料理の写真が載っています。

そこでふと気が付きました、わたし。
これが、旅館のHPの料理写真。

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これは、当時わたしが撮ったてっさの写真。

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おわかりでしょうか。
てっさの盛ってあるお皿の柄が同じなのです。

こうしてお目当ての旅館を探しあて、無事に予約が完了した次第です、めでたしめでたし。

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2021年10月 3日 (日)

わたしの頭の中の引き出し

法事のときの母の様子から、近い将来の自分の姿が想像できて、いっときわが身を顧みました。

60歳を超えて、年金の一部が支給されるほどの年齢になると、毎日どこかしらで小さい失敗をやらかしているもんです。
と、やや他人事のように書いたのは、わたしだけじゃないとの思いが少なからずあるからです。

B男くんは、ジムのランニングマシーンでモニターのマラソンを見ながら歩いていたら、自分も走れるような気になり、走りこんでみたらすぐに膝の調子が悪くなりました。

さらにあねこの結婚式で、平静を装ってバージンロードを歩き、後でアイタタ〜っとなり、以来1ヶ月半、未だに少し足を引きずっています

友人は、お風呂掃除のときに滑って転んで肋骨を骨折、1ヶ月半になりますが回復までにはまだ日にちがかかるそうです。

わたしはと言うと、5月の連休中に階段で滑って背中を強打し、この世の終わりと観念してから数ヶ月、横着をしないと誓ったはずなのに、せっかちでときどき顔を出す根拠のない過剰な自信ゆえか、日々横着から失敗を繰り返しています。
慎重に慎重を重ねて暮らしている母のことをちょっとは見習わなければと思います。

「あの人の名前は何だったっけ?」
「あれ?ここへ何しに来たんだった?」
などと言う初期段階は過ぎました。
そんなことをいちいち気にしていたらしんどいです。
もっと派手に目に見えることをやらかしてます。

食器棚に食器を片付けるときに、お皿、丼鉢、汁椀を重ねて持ち、右手で食器棚の扉を開けた途端に左手のバランスが崩れ、お皿と丼鉢は木っ端みじん。

朝夕涼しくなった今日このごろ、羽織ったカーディガンの縫い目がほつれていたので、垂れた糸を切ろうと、着たままハサミを使ったら、中に来ていたTシャツまでカット、どう言う切り方をしたらそうなるのか、未だもって不思議です。

スーパーのセルフレジで、最後に袋に入れようと思いレジ横の棚に一旦置いたパン類をごっそり忘れて帰りました。
後ろで店員さんが何か叫んでいたような気がしますが、誰のこと?

数え上げればキリがない、失敗しない日はないくらいの情けない毎日ですが、幸いなことにそう言うことはすぐに忘れてしまうんです。
もちろん、完全に忘れたわけではありません。
ここに書き上げられるくらいですから、思い出そうとしたら思い出せます。

しかし、例えば、、、
普段あまり開けない引き出しの奥に入れてしまったように、あるいは、上から半透明の布をかけたようにぼんやりと覚えていて、すっぽりと忘れてしまっているわけではないのです。
引き出しを開けたり、布をめくったらいつでも取り出せるような位置にあるとでも言うべきですかねぇ。
そのうち引き出しにしまったことや、布をかけたことさえ忘れてしまうのかもしれませんが、そうなったらなったで、そのとき悩むことにします。

「身体に気ぃつけて過ごしなさいや」
いつも帰り際に母からかけられる言葉が、だんだん身に染みてくる毎日です。

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今日の庭の花たち、まだまだ夏の花が満開です。

 

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