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2020年6月28日 (日)

不時着と梨泰院

ネットで高評価の韓ドラふたつ、特に『愛の不時着』については感想を書かずにはいられません。

ある日、突風によるパラグライダー事故で北朝鮮に不時着してしまった財閥の相続女性ユン・セリ(ソン・イェジン)と、彼女を隠して守る過程で恋に落ちてしまう特級将校リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)の極秘ラブストーリー

とまあ、簡単に言えばこういうことなんですが、恋に落ちるとは言え、そこには南北の厳しい関係が大前提としてあるわけで、とにかく斬新で、今までなかったストーリーにどっぷりハマります。

脱北者の証言をもとに忠実に再現された町並みや衣食住の文化の違いなど、毎回食い入るように見てしまいました。
北の舞台は片田舎という設定、よく停電するんです、しかも何時間も。

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以前韓国でイムジン河を挟んだ分断の地を見学した際、ガイドさんが「北の人の言葉はよく聞き取れない」と言っていたように、ヒョンビンは半年にわたって北の言葉を特訓したそうです。
そういえば、リ・ジョンヒョクの『李』は北では『リ』ですが、南では『イ』と発音しますね。

真ん中のふたりの安定の演技、そして両端のふたり、それぞれの恋の行方が気になって、涙なしには見られません。
特に右端の男、最初は軽率なやつだったけど、ラストは泣かせてくれました。
左端のソ・ジヘちゃんは知的できれいでちょっと高慢でこういう役が適任、わたしは韓国女優さんの中で今一番きれいな人だと思っています。

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リ大尉の部下の4人が実にいいキャラで、村のおばさんたちも厳しくて熱くて面白い・・・ああ話せばキリがない。
「ジウちゃんはお隣りさんだから、無事に南へ帰れて統一が果たせたら会わせてあげる」
韓ドラ好きの兵士との約束、そんな日は来るのか?
あちこちに散りばめられた伏線が、忘れたころにしっかりと回収されていくあたりもうまい作りだなあと思います。
とにかく、これほど続きが気になるドラマは冬ソナ以来だったかもしれません。

さて、不時着ロスのさなか、もう一つ話題のドラマ『梨泰院クラス』を紹介します。

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こちらは若い人や初めて韓ドラを見る人に人気だそうです。
うちのう~じんもこれにすっぽりハマっています。
在韓軍人と革製品の街というイメージだった梨泰院は、今やグルメの激戦区なんですね。
さて、ビジネスサクセスストーリーは今までも数ありましたが、スケールの大きさとパンチの強さはなかなか見ごたえがあります。
OSTもとてもいいです。
ただ、わたし好みの美男美女が出てこないのが残念。
パク・ソジュンくん、ほかのドラマでは今風の若者をスマートに演じているのに、このドラマでのサザエさんのカツオくんみたいな髪型はいかに・・・!?

あぁ、韓国へ行けるのはいつになるんだろう・・・。

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2020年6月24日 (水)

麒麟は・・・いた

都道府県間の移動自粛要請が解除された週末、B男くんと明智光秀ゆかりの西教寺へ行ってきました。

西教寺は、比叡山のふもと、大津市坂本にある天台宗の総本山で、織田信長の比叡山焼き討ちのあと、明智光秀がその再建に尽力したと伝わる寺院です。

大津市内には、派は違いますが天台宗の総本山とされる延暦寺、三井寺があり、それらに比べるとこの西教寺はやや知名度は低いようですが、今回大河ドラマ『麒麟がくる』の関係で歴史探訪番組などで取り上げられ、すっかり有名になり、敷地内には『光秀大博覧会』の会場が設置されていました。

門前町にはいたるところにこの地域の石工である穴太(あのう)衆が積んだ石垣が見られます。
お坊さんの隠居所は里坊と呼ばれ、坂本あたりにはこの里坊が50ヶ所もあり、それらの石垣は穴太衆の積んだものです。
自然石にあまり手を加えない野面積みは堅固で美しく、周囲の風景にしっくりと溶け込んでいます。
安土城の石垣を作って以来、城の石垣といえば穴太衆と言われるくらい引っ張りだこだったそうです。

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山門、わりと質素です。

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参道は涼やかで、気持ちの良い木陰が続いていました。

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本堂や塔頭を見て回り、光秀の墓

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奥さんの煕子の墓、光秀の看病疲れがもとで亡くなったとされ、当時の武将は奥さんの葬儀には参列しないのが通例であったのに、奥さん思いの光秀は参列したそうです。

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最後にこの寺院の宗祖大師殿前にある唐門へ。

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大師殿側から門を通して琵琶湖が見えます。
その門をよく見ると、麒麟が一対彫られており、右は口を開け左は閉じている『あうん』の形になっています。

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そんな昔から麒麟は平和の象徴だったようです。
大河ドラマでよく「いつか麒麟が来る世の中に・・・」「争いのない平和な世には麒麟が来る・・・」などと言われていますが、この門からヒントを得たんでしょうか。
毎回ドラマが終わるとゆかりの地域が紹介されており、そのうちこの唐門の麒麟の彫刻が出てくるやもしれませんね。

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2020年6月17日 (水)

最近話題の・・・

春の芽吹き感・うきうき感、そんなものをろくに感じることのないままいきなり梅雨、そして夏になったような今日の暑さ、ちょっとへこたれます。
ついていけないのは気温の高低差だけではなく、コロナを中心とした世の中の変化に対してのようでもあります。
休業していたお店が結局閉店してしまったり、久しぶりに出会った友人とも距離を取って話さなけらばならなかったり・・・。
こういう状況にもそのうち慣れるんだろうか、と考えてしまいます。

友人が携帯用の扇風機を持っていました。
充電式でわりと強い風が吹くスグレモノ。
わたしも毎年、今年こそ買うぞ!と思いながら機会を逸していましたが、耳寄りな情報を仕入れました。
最近話題のそれは、100均のダイソーにある500円のハンディファンです。
電器店ほかその他では1,000円ほどするのに、ダイソーのは値段のわりに品質が良いらしい。
口コミで広がって、店舗にはないようだ・・・。

さっそく行ってみましたら、目的の商品は噂どおり売り切れでしたが、こんなものを見つけました。

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ダイソンならぬダイソーで500円です。
充電式(ケーブル付き)でスタンド付き、風量は3段階、スマートな見た目はいいんですが、少々音が大きいのがマイナスポイント。
他にも100円の手動式、300円とか500円のクリップ式や折りたたみ式などありましたが、パッケージから出して試せないのが残念です。

これはスマホに差し込んで使うもので、3年ほど前にNYの国連本部の売店で買ってきたもの、iPhoneファンといいます。

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音も静かでそこそこいい風が吹きます。
とにかくかさが低いので持ち運びに便利です。
今年の夏も暑いらしいので、こういうグッズでだましだまし乗り切っていくとしましょうか。

そしてタイトルの『最近話題の・・・』といえば、この韓国ドラマ。

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ネットの口コミで高評価の『愛の不時着』です。
パラグライダーで飛行中、竜巻に巻き込まれて北の領土に不時着してしまった南の財閥令嬢と彼女を助ける北の兵士との物語。
く~っ。
これだけでも十分にそそられるじゃないですか。
スリルとサスペンス、爆笑のツボ満載、そして涙・・・
寝不足の日々が続いています。

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2020年6月10日 (水)

キターッ! そしてキターーーッ!!!

先日、B男くんの口座に特別定額給付金の10万円が振り込まれていたそうです。

「れいちさんの分はそっちの口座に入れといた」
との約束どおり、わたしの口座に10万円を移しといてくれました。
嬉しいな。

外出や勤務の自粛で疲弊した家計を助けるため、また沈滞化した経済を復活させるための給付金ですから、できればすぐに使って世の中にお金を回すのが一番いい使い方なんでしょうが、B男くんは『旅行資金として貯金』しました。
四国へ行く予定だった資金も残しているから、今年の旅行資金はそこそこ持っているはずだな、ふむふむ。

B男くんはお金に関することはすることが早い。
2階のエアコンの調子が悪いのはなかなか見てくれないけど。
だいたい、申請用紙が届いたその日に記入して、その日のうちにポストへ投函してましたから、約1週間で振り込まれました。
市役所に知り合いがいたら笑っていることでしょうね。

わたしは・・・
とりあえず自動車税や自動車の任意保険の支払いで減った口座の穴埋め、せこい。

そして、もうひとつ来たものが。
厚労省からのマスクです。

B男くんの会社事務所の郵便受けに入っていたんですって。
郵便のシステムでは、一般世帯だけじゃなくて事業所にも配ることがあるとのこと。

どれどれ、世間ではやることが遅いだの、小さいだのと不評ですが・・・

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小さくない。
わたしの顔は特に小さくはないけど、鼻も口も顎まですっぽり隠れます。
洗うと縮むのかな?
ガーゼが何層にも折ってあり、ぶ厚めでしっかりした作りだけど、息苦しくない。
これからの季節、使えると思います。
ありがとうございます、と素直にお礼を言います。
 

 

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2020年6月 9日 (火)

『わたしの恋したテリウス』

ソ・ジソブのドラマ『わたしの恋したテリウス』を観ました。

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エリンは、イタズラ盛りの双子たちの世話に追われる主婦。
ある日、向かいに住む男性キム・ボンと知り合うが、いつも無表情で無口な彼はエリンにとっては謎だらけ。
実は、彼はかつて国家情報院NISの要員だったが、ワケあって身を隠しているのだった。
そんな中、エリンの夫ジョンイルが不慮の死を遂げ、さらに双子が誘拐されそうになる。
ジョンイルの死と自分が追う事件との関連性に気づいたボンは、仕事を始めたエリンに協力して双子のシッターを買って出る。
慣れない仕事も任務と割り切り、次第に双子やエリンとの距離も縮まっていく中、ボンを追うNISが動き出し…。

スパイとして活動するジソプが最大級にかっこいい、そして世を忍ぶ仮の姿として双子のベビーシッターをするコミカルな姿、このギャップがおもしろいドラマでした。

スパイのシリアスなジソプ

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ベビーシッターとして双子をお迎えに来て、ママ友の視線を集めるジソプ

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そしてこのドラマの脇役たち、特にマンションのママ友で作る組織がこどもの誘拐に、あるいは国家の一大事に大活躍する、そのリーダーが『チャングムの誓い』のチャンドクさんなんです、いい味出してます。

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しか~し!!!
そんなお気楽なことを言ってる場合じゃなくなりました。

終盤、驚きの展開が・・・
ワクチンの販売をスムーズに進めるために、製薬会社が開発した『新型コロナウィルス』を小学校の空調を通じてばらまくという情報を事前に察知したジソプたちがそれを阻止する、という事件が出てくるのです。
ドラマではSARSやMARSより致死率の高いウィルスと言われています。

わたしたちは今回、中国から始まって世界中に広がって初めて知ったウィルスでしたが、世界では既知のウィルスとして、さらには兵器としての使用にまで当然として研究が進んでいたのか?

2018年のドラマなので、現在の流行を知るはずがなく、仮想のエピソードとして描かれたものでしょうが、驚き、そして怖い場面でした。

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2020年6月 6日 (土)

リサ・ラーソンのゆる~り感

県立陶芸の森は、信楽の街を見下ろす小高い森の中に美術館・産業展示館・研修施設などがある広い公園です。

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この美術館で3月から『リサ・ラーソン展』が開催される予定でしたが、新型コロナの感染防止のため休館となり、そのまま開期は終了してしまいました。

リサ・ラーソンはこんなネコで有名なスウェーデンの陶芸家です。Lisa_jp_top02

先日HPを見たら、開期が延長されたとあったので、ひとっ走り行ってきました。

火鉢が並んでいます、スカーレットでも火鉢は信楽の主力商品でした、地場産業の誇りですね。

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人・ネコ・ライオン・・・
どれもどこか一ヶ所がゆるいんですよ。
女性は胸が大きかったり、ネコは胴が長かったり・・・
来館者はそこそこいたけれど、みんなマスクをして隣の人と距離を取って、それでもみなさん小さく微笑みながら鑑賞していました。
強いメッセージなどなく、なんだか、あまり頑張らないで、自然体で穏やかに暮らしていけたらいいなぁ、などとゆる~い気分になりました。

美術館の庭には、5年前に置かれたリサ・ラーソン作のモニュメント、なんとこれ、お花をイメージしているんですって。

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屋外にもテーマ別に展示物が点在しています。

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陶芸の森には、開園して間もない、まだこどもたちが小さかったころに来たことがあり、芝生や植樹が若く落ち着いてない感じの公園だったけど、今では建物と緑がうまく調和した美しい公園になっていました。

信楽高原鉄道では、こんなラッピング電車を走らせています。

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スウェーデンは『やかまし村のこどもたち』や『長くつ下のピッピ』を生んだリンドグレーンの国でもあります。
ますます高まる北欧熱、です。

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