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2019年2月17日 (日)

長くつ下のピッピの世界展

わたしが『長くつ下のピッピ』に出会ったのは小学校4年生の学級文庫だったと思います。

力持ちで、自由で、大胆で、次々と素敵な行事を思いつく少女に心から憧れ、そこそこ分厚い本でしたがあっという間に読み終え、そして『ピッピ船に乗る』『ピッピ南の島へ』とシリーズを読破しました。

作家はスウェーデンのアストリッド・リンドグレーンという女史で、わたしはピッピのシリーズから始まって、やかまし村のこどもたちのシリーズなどこってりハマりました。

少し大人になって、どうしてもこの本がほしくなり、シリーズを全部、大人買いです。
大事にしていたつもりでしたが、角が少し変色しています。

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初版が1964年、わたしの買ったのは1976年の第20刷ですから、12年の間に20回も増刷されたんですねぇ。

さて、こんなピッピの原画を中心とした 『長くつ下のピッピの世界展』 がありましたので、京都伊勢丹の美術館へ行ってきました。

原画のピッピはこどもらしい頭身です。

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作品ごとに、その物語の場面が浮かんできて、とても楽しく懐かしい展示でした。
わたしの好きな、床いっぱいに生地を伸ばして生姜入りクッキーを焼く場面の原画もありました。
これは岩波書店版、挿絵は日本の方ですが、こちらの方がわたしにはなじみのあるものです。(手持ちの本の挿し絵から)

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会場には、わたしくらいの年齢の方がたくさん来ておられました。
お孫さんを連れたお年寄りもおられましたが、総じて孫世代は退屈していました。
アニメやゲームのあふれた現代っ子にこの世界観を理解してもらうのは無理かも、こどものころに自ら本を読んで、ピッピを心の友としていた人にだけわかる展示会でした。

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コメント

れいちさん
「長靴下のピッピ」、懐かしいですね。
小学生の頃、一つ年上の幼馴染が読んでいて面白いと言っていたので読みました。

学校か幼馴染から借りて読んだのか、繰り返し読めなかったのがちょっと残念。大人になった今読んだら、どんなふうに感じるかな、と思います。

外国といったら、物心ついた時にはアメリカのアニメやドラマをテレビで見て育っていた私には、スエーデンという国の文化は想像を超えていたのですが、NHKで実写版が放送されたおかげで、より物語が型破りな主人公とそのお父さん、という印象を強くしました。
挿絵のイメージとは違っていたけれど。


そうそう、もちろん、あみさげが長い子には針金いれて、ピッピの真似をしましたよ。髪の量が少な目じゃないと針金が重さで曲がって、うまく横にならないんですよね(笑)

投稿: 秀子 | 2019年2月19日 (火) 12時22分

秀子さん
三つ編みおさげの芯に針金を入れたですって?
こどもらしい発想ですねぇ、ナイスです。

毎日おとなしく学校へ通っていたわたしは、ごたごた荘の隣のトミーとアニカでしたから、ピッピの奔放な暮らしにほんと憧れました。
わたしの妄想空想癖の原点はこのあたりにありそうです。

リンドグレーンの作品ではやかまし村のシリーズもすてきです。
村に三軒だけある家は、リンドグレーンのお父さんの実体験だというのも、この展示で知りました。

わたしの思い出の挿絵は岩波書店版のものですが、原画は北欧感が満載です。
そして、原画の画家は日本の浮世絵に大きな影響を受けたそうです。

投稿: れいち | 2019年2月20日 (水) 07時34分

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