A文庫
職場の若い男子のAくんが、浅田次郎さんの小説のファンだということがわかり
「何が一番好きですか?」
「壬生義士伝かな」
「幕末ものの中でも、あれは最高峰ですね」
「中原の虹とか蒼穹の昴とかの中華ものは読みました?」
「まだです、持ってたら貸してください」
と話が弾み、手持ちの本を交換しはじめました。
ふたりで始まった読書サークルには、Aくんが本を提供してくれることが圧倒的に多いので、Aくんの名前を付けてA◎◎文庫と呼んでいます。
最近では読むのがとても早いT女史も加わり、感想を言い合ったり、Aくんに次のおススメを催促したりします。
記憶に残るものとしては・・・
NHKでドラマになった『満願』がとても面白かったので、さっそくBOOKOFFで原作を買ったと薦めてくれた米澤穂信
同じくドラマになった『乱反射』の貫井徳郎
この人の作品では、映画化されたものの、封切り前に出演俳優にスキャンダルが発覚した『愚行録』
推理ものの中でも題材が地味、でも丁寧な人物と背景の描写に感動する横山秀夫は、はずれなし
実はわたしは、50歳前から手元の細かい字が見えにくくなり、特に暗いところでは本や新聞を読むのが苦痛なので、読書とはすっかり縁遠くなっていたのですが、Aくんの励ましともお叱りともいえる声に後押しされて、老眼鏡の度数を上げて読書に励んでいます。
サークルのオリジナルブックカバーも作りました。
(一部画像に処理をしています)
この3連休は2冊借りてきて、夜もさっさと家事を片づけて、文庫本を持って寝室へいそいそと向かう日々です。
いい作品に巡り合えると心がとっても豊かになる感じがして、今さらながら読書の楽しさを感じています。
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