うなぎもどき
大津の駅前に、食事のできるお豆腐屋さんがあって、豆腐づくしのフルコースが人気です。
お豆腐の料理と言えば『梅の花』が有名ですが、上品な器に少しずつ出てくる梅の花に対し、ここのお豆腐屋さんのものは量が多いのが特徴です。
すくいながらいただく湯葉や豆腐のみそ漬け、ウニを乗せた豆腐のグラタン、田楽など・・・
このあたりは豆腐の形が見えます。
「今日は広島のええカキが手に入って・・・」
と言いながら店主が出すカキフライは、口に入れたら豆腐。
「はい、浜松から直送のうなぎです」
これも見た目もお味もかば焼きなのですが、よく味わうと豆腐。
他にも豆腐のうどんや
「ジジィが作ってもババロアとはこれいかに」
と出される豆腐のババロアなど、笑いながらいただくのも楽しいものです。
さて、うなぎが高級化する中、TVの情報番組で、かまぼこ屋が作ったうなぎのかば焼き風と言うものを見て、買ってみました。
商品名は『うな次郎』
素材はかまぼこです。
開けてみると・・・こんな感じで、たれと山椒粉も付いています。
見た目はきれいに骨切りされたうなぎ・・・かな。
うなぎのエキスが入っていることと、たれの風味もあって、お味はそこそこうなぎに近いのですが、うなぎ本来の脂っぽさがあまりありません。
食感は・・・少し柔らかめのかまぼこです。
こうしてご飯にで~んと乗せるより、刻んでご飯に混ぜ『まぶし』としていただく方が、よりうなぎに近かったかもしれないです。
ともあれ、ちょっと珍しい食べ物でした。
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