台所にエアコンをつけました。
今までなかったんですよぉ、奥さん。
灼熱の空間でお料理して、汗を流しながらご飯を食べていたんですよぉ、奥さん。
というのも、我が家の台所は北向きで、朝日はもちろん、西日が入ることもなく、それほど暑いと思ったことはありませんでした。
娘たちも、そんなに暑いところでご飯を食べていた記憶がない・・・と言うくらいです。
しかし、ここ数年の異常な暑さの中での料理は、ときどきふ~っと気が遠くなることがありました。
さて、今までなかったところに電気製品を設置するのですから、配線や専用コンセントの増設などの工事が必要になってきます(これがまた高くついた)。
部屋の中をコードが這うというのは簡単な工事ですが、見た目に悪いし、掃除の際の邪魔(おいおい、そんなに天井付近の掃除しているのか?)になるので、1階と2階の間の屋根裏にコードを這わせることになり、押入れの上の天袋から入ってもらいました。
工事の人が下見に来られたときに「天袋の中に入っている荷物を全部出しておいてください」と言われたので、前日までに出してみると、和室の座敷机に乗りきらないほどになりました。
何年も開けてないけど、埃はかぶってなくてわりときれいな状態でした。
ついでに残すものと捨てるものに分けてみたら、残すものなんて重箱ふたつとガラスコップ10個揃えだけ、あとはぜ~んぶ要らないもの。

亡くなった姑の字で『銘々盆』と書かれたものや、お皿や湯飲みのセットや、はたまたこども会のバザーでの売れ残りを引き取ったものなどに混じって・・・

かき氷を作るものです。
箱には『てなもんや三度笠』の珍念でおなじみだった白木みのるさん、って若い人にはわからないね。
「てなてなもんやてなもんや」
「あたりまえだのクラッカー」
ですよ。
たぶん、亡き姑が孫のために、ご近所の陶器屋さんで埃のかぶったものを安く売ってもらったんでしょう。
その陶器屋さんからお祝いでいただいたお食い初めの茶わん一式も出てきました。

何とも言えない古典的な柄でかわいらしいものだけど、さて、残しておいてどうするのかというと・・・困るだけ。
こうして、ざっくざっくと天袋は片付いていくように見えましたが、ここにきて伏兵あらわる。
「このグラスおもしろい形やし、残しとこう」
B男くんですわ。

それは、こどもが小さいときのお誕生会やクリスマス会などでパフェを作るために買ったもの、材料だけ用意して盛り付けは好きにやらせたらとても盛り上がりましたっけ・・・。
ついでに電気鍋と銀行からもらった小鉢も
「いつでも捨てられる」
と、残す方に積まれました。
こうして、B男くんの小さな感傷により、天袋はまたもやそこそこいっぱいになり、中途半端にしか片付かない結果となりました。
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