ぽっくり寺、改めボストン展
友人Bちゃんが、奈良にあるぽっくり寺かボケ封じのお寺にお参りしようと言いました。
「え?ぽっくりとあの世へいくのは理想やけど、まだちょっと早いんちゃう?」
長患いは困る、でも子どもたちに迷惑はかけたくない、でもせめて数日くらいの患いで、子どもたちに、
「あんたたちのおかげで楽しい人生やったわ、仲良くするんやで、あねこ、う~じんのこと頼むで、う~ちゃん、あねこの言うことよう聞きや」
くらいは言い残してからいきたい。
わたしの描く死に際にはB男くんの姿はない。
わたしの方が長生きする気満々です。
予定していた休日は、前日からあいにくの雪予報です。
朝方の気温は零下、そして電車は遅れ気味。
「ぽっくり寺に着くまでに、寒さでぽっくりいくんちゃうか?」
とB男くん。
急きょ予定変更で、神戸市立博物館の『ボストン展』に行くことにして、とりあえず家を出ました。
ヴァン・ゴッホの『郵便配達人ジョゼフ・ルーラン』
これが目玉展示だったようですが、わたしの心をつかんだのは『涅槃図』、お釈迦様が亡くなられて人も動物もみんな嘆き悲しんでいるという絵です。
右上にお釈迦様の母上、摩耶夫人が駆けつける。
右側に白いご飯を盛ったお椀を持った人がいる。
お釈迦様はここで食事をして具合が悪くなり亡くなられました。
ぽっくり寺にはお参りしなかったけれど、なんだか仏様とかあの世とかがだんだん身近に感じられる年頃になったもんだとしみじみしました。
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