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2015年10月31日 (土)

中山道を歩く・・・1

日本橋を起点とする江戸時代の5街道のひとつである中山道は69次、日本橋から山路をたどって滋賀県の草津で東海道と合流し、終点の京都三条まで続いています。

秋の遠足、今年はBちゃんと中山道の馬籠・妻籠へ行ってきました。
馬籠宿は43次目、妻籠宿は42次目、その間は8km、ちなみに馬籠宿は岐阜県中津川市で馬籠峠をはさんだ妻籠宿は長野県木曽郡南木曽町です。

作家の島崎藤村の生家は馬籠宿の本陣と問屋と庄屋を兼ねる旧家でした。
現在は藤村記念館として保存され、藤村ゆかりの品が展示されています。

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藤村についてはあまりよく知らなくて、帰ってからwikiで調べてみたら・・・

  • 父親と長姉が狂死した。
  • すぐ上の兄は、母親の過ちによって生まれた子だった。
  • 藤村は姪と不倫事件を起こしたが、実は父親も妹と関係があったことを兄から知らされた。

と、まあ、なんともやるせない事実を知って愕然としたのでありました。

ともあれ、わたしたちはこの本陣や脇本陣を見学し、茶店で名物の栗粉もちなどいただき、日が陰ってきたころ宿へ入りました。
実は、日帰りでも行けないことはないのですが、街道を歩くということでその風情を味わいたくて今回はお泊りにしたのです。
こちら但馬屋さん、どうでしょう、この情緒あるたたずまい。

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玄関を入ると左手に帳場、正面に囲炉裏があります。
昼間は汗が出るくらいの陽気でしたが、夜ともなるとあたりは真っ暗で少し肌寒かったので、囲炉裏の中で赤くおこる炭火が嬉しいおもてなしでした。

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5組で満室、うち3組は外国からのお客様、宿の浴衣や丹前を着こなし、食事の際のおはしも上手に使っておられました。

Bちゃんとふたり、檜風呂に入って土地のお酒とワインをいただき、な~んにもない(失礼)山の中のお宿でしゃべりまくり、いつの間にか眠りに落ちて行きました。

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2015年10月23日 (金)

元気の出る朝ドラ

現在放送中のNHK朝の連ドラ『あさが来た』がおもしろい。

幕末、京都の豪商の家に生まれ、その後大阪の両替屋に嫁ぎ、女性が社会に出なかった時代に起業家として生命保険会社などを起こし、また日本初の女子大を創設した女性を波瑠が明るくはつらつと演じています。

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朝ドラっていうのは、一日の始まりに元気が出るものでなくっちゃいけない。
すごく前向き、ちょっと天然、周りを明るくするあさの笑顔に、わたしは毎朝元気をもらっています。

友人は主題歌の中の♪思い通りにならない日は明日がんばろう・・・って歌詞がたまらなくいい、と言います。
元気出せ出せと言われるより、よっぽど元気が出るとも言います。

こういう点から言うと、朝ドラらしい朝ドラです。

ドラマでは、明治維新を迎え、世の中が大きく変わるところです。そして、あさとはつ、ふたりの姉妹の運命と、それぞれの夫の運命も変わりつつあります。
目が離せない展開です。

以下、ここ数年の朝ドラのわたし的評価です。
わたしが★をたくさんつけるドラマって、やっぱり関西弁のドラマだな。

                                               
22年上 ゲゲゲの女房  ★★★☆☆
22年下 てっぱん     ★☆☆☆☆
23年上 おひさま     ★★☆☆☆
23年下 カーネーション  ★★★★★
24年上 梅ちゃん先生   ★★☆☆☆
24年下 純と愛       ★☆☆☆☆
25年上 あまちゃん    見てない
25年下 ごちそうさん   ★★★★★
26年上 花子とアン    ★★★☆☆
26年下 マッサン     ★★★☆☆
27年上 まれ       ★★☆☆☆
27年下 あさが来た   ★★★★★

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2015年10月18日 (日)

秋、コンサートに行く

先日、某ミュージシャンのコンサートに行きました。
某、と書くには、はい、少なからずワケがございます。

その方はわたしと同年代のシンガーソングライターで、若いころには華々しく活躍しておられ、ご自身が歌った曲は次々ヒット、また他のアーティスト(こう呼ぶらしい、歌手じゃないのね)にもたくさん曲を提供してこられました。

懐かしい曲や最近発売のアルバムに収録されている曲もたっぷり、洒脱なトークも混じえて、楽しいコンサートでした。
が、残念なことに高いキーの部分が聞きづらい。
ご本人も懸命に発声するあまりか、顔を斜め上横に向けて苦しげな表情(に見えた)。
聴いているこっちの方が肩が凝りそうでした。

それに比べて、前座で登場した無名の若いミュージシャンはとってもうまかった。
伸びのある透き通った声で会場いっぱいに歌声を響かせていました。
幕が下りてロビーに出ると、彼女のCDがよく売れていました。

とある大物歌手が言ってました。
年齢を重ねると出せない音域がある、それは自然の摂理。でも、年齢を重ねたからこそ聴かせられる音もある、と。

ともすればわたしたちは知っている曲や懐かしい曲を聴いて、一緒に口ずさんだり思い出に浸ったりしたいと思いがちだけれど、流れた年月は聴く側も聴かせる側も同じ、そこらあたりも理解して出かけなくてはいけないなと思ったコンサートでした。

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2015年10月14日 (水)

沸々と・・・

夏のニューヨーク旅行から早や2か月、なんだかはるか前のことのように思えます。

毎日、ニューヨークで買ってきた時計をしてかばんを持って靴を履いて仕事に行くのだけれど、ときどきそれらを買った場面が思い起こされて、ああ、楽しかったなぁとため息が出ます。

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これを見てB男くんが
「Sまむらのバーゲンで買うたんか」
と言いました。
ちがいます!
全部ニューヨークで買ったものです。
他にカーディガンとブラウスとスカートがあります。

ニューヨークのファッションというと、ビビッドな色遣いの個性的なデザインを背の高い人が颯爽と着こなす、というイメージを抱いていたわたしは、どのお店でもシンプルで日本のおばさんでも十分着られるデザインが並んでいるのを見て嬉しくなりました。

昨年ニューヨークでは、アップル創業者のスティーブ・ジョブズに代表されるようなシンプルなスタイルが流行り出し、それはノーマルとハードコアを掛け合わせて『ノームコア』と呼ばれているんだとか。

コールハーンのベルトは33㌦くらい、カルバンクラインのサンダルは66㌦と、日本の4分の1くらいのお値段で買えました。
実際に使う機会がまだないのだけれど、持っているだけでるんるんとなるお買い得品。
これらを全部合わせても日本円で3万円かかっていません。

ああ、また行きたい。
こういうお買い物を心行くまでしたい・・・という欲求が沸々と湧いてくる今日このごろです。

ところで、B男くんがSまむらで・・・と言いましたが、今、Sまむらではハリスツイードとコラボしたバッグやブーツ、裏地が暖かいジーンズを前面に売り出していて、それも気になる今日このごろです。

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2015年10月10日 (土)

B型男とA型女

先日、同じ世代の友人が集まったときに配偶者の血液型のハナシになりました。
あ、ちょっといややなぁ。

「れいちさんとこの旦那さんは?」
来たな来たな・・・
この女性、わたしのブログの隠れ読者で
「いつも楽しみに読ませていただいてます」
っていうわりには、全然読みこんでないじゃないのさ。
おっと、エラそうに言ってはいけませんね、別に読み込んでいただく必要など全くなく、読んでいただくだけで充分でございますが・・・。

えっ?
B型?

みなさん一瞬、ふっというか、あへっというか・・・お気の毒にねぇみたいに小さく笑います。
なんやねん、みんなバカにしてからに、B型。
たしかに、自分の興味のないことは全くもって知ろうともやろうともしないB型。

たとえば・・・
わたしの帰りの遅い日には庭の鉢植えに水をやってほしいと何度も言ったけど、1~2回やってくれただけであとは知らん顔。
雨が降ってても洗濯物は外で濡れている。
「それ、きのう言うたやん」
「そやったかいな、忘れた」
忘れたのではありません、ハナからアタマに入ってないのです。

お菓子の食べ残しの袋は口をふさいで残しといて、と常々言っているのだけれど、ポテチやせんべいの袋はほわ~と開けたまま。
お風呂の窓を開けたまま湯船にお湯を入れる。

まあ、あとの2つは興味があるとかないとかの問題じゃなくて、ただ単に集中力に欠けているだけかもしれないけど。

でもね、でも・・・
うちのB型はご飯を炊くの上手になったし、お皿洗いも手早くできるようになったぞ。
ゴミ出しの曜日も間違えることなく、出し方のルールもカンペキだ。
よそ様からけっちん食らういわれはない!
でも、これらは血液型云々の問題じゃなくて、年齢的にだんだん頑固になる夫と顔を突き合わせて暮らす中で感じる噛みあわせの悪さかもしれない。
ま、B型さんにはB型さんなりの言い分、細かいことを言いつけるA型女に対する恨みつらみはあるでしょう、ね。

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きょう、テレビを買いに行った電気屋さんでレジに並んでいるときに目についたスリッパ。
底がファイバーになっていて歩くだけで掃除してくれる、こういうの前から気になっていたけど「こんななまくらなもん、あかんに決まってる」と手を出さなかった。
でも、レジで待たされているとき、というなんとも絶妙の間合いで陳列しているので、ついに負けてしまった。

階段の上り下りで足をヨコに開いたり閉じたり・・・といい運動にはなります。
「いつまで続くもんやら・・・」
と冷ややかな目のB型さん、負けるもんかっ!

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2015年10月 4日 (日)

女子会 in 函館

娘ふたりを外に出しているとみなさんおっしゃいます。
「そりゃ寂しいことでしょう」

最初のうちは、がら~んとした部屋がやたら広く静かで、寂しく感じたのものでした。
しかし、朝までこたつで寝る、終電で帰って来て駅まで迎えに来いという、夜更けにお風呂に入る、晩ごはんが要るのか要らないのか連絡をしてこない・・・
そんなイライラ生活から解放され、それに慣れるとこんな気楽な暮らしはないと思えます。

娘たちもひとり暮らしで、好きな家具・食器に囲まれ、好きなものを食べて好きなときに寝る・・・という生活に慣れたら、たまに家へ帰ってきて親に甘えるのは良しとして、ずっと一緒に暮らせと言われるとおそらくとても嫌がると思います。

先日函館でわたしと娘たちが集まりました。
「夏の魚が終わっちまうよ~、お寿司食べにおいで」
とあねこが言うもので。

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こうしてちょくちょく出会っていることも寂しくない原因なんでしょうね。

ところで、あねこがますますしっかりし過ぎて、わたしなんか怒られっぱなし。他人のミスやどんくささを許さないきつさが、仕事や友人との関係で摩擦となっていないかと心配します。

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それに比べて、う~じんが丸くなって来たことがやっぱり意外です。休みの日はお父さんに電話をして、いろんな話をしているというのもさらに意外です。

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わたしたち家族の関係は徐々に変わりつつあります。
離れているから見えないことや気づかないことはいっぱいあるけれど、たまに出会うから少しの変化が目につくこともあるわけで、それはきっとわたしたち親の方にも十分あると思います、特に老いの加速とか。
娘たちは、親に余計な心配をかけないようにしていて、そしてわたしたち親の側も、娘たちに心配をかけないようにと心して暮らしています。
一緒に暮らしていたころにズケズケ言ってたようなセリフは、今では引っ込める場面も多々あり。

こんなことほんの数年前までは考えもしなかったけどなぁ、しみじみ。

あねこは来春には異動できそうです。
それはうれしいことだけど、そろそろ孫の顔が見たいと、俗っぽいことも思っている母でした。

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