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2015年5月 1日 (金)

賤ヶ岳

琵琶湖の最北端、賤ヶ岳(しずがたけ)へ上ってきました。

賤ヶ岳とは・・・

本能寺の変で織田信長が明智光秀に倒され、間もなく光秀は豊臣秀吉に討たれ、さてその後、織田家を受け継ぐのは誰か・・・という段になって開かれた織田家サミットの清州会議で、秀吉は信長の孫の三法師丸を推し、柴田勝家は信長の三男の信孝を推した
その場は秀吉の勝利となったが、この火種はぶすぶすと燃え続け、ついに近江と越前の境界で戦となった

・・・その決戦の舞台が賤ヶ岳です。

JR北陸本線の長浜駅を過ぎたあたりから車内はハイカー一色、わたしと友人Bちゃんもこの日はしっかり山ガールスタイルです。
木之本駅で電車を降りると、いざ決戦の舞台目指してGo!

この日はあとで北国街道の木之本宿場町を歩きたかったので、賤ヶ岳は時短のためロープウェイを利用、山頂近くで降りたらこんなリアルなお地蔵様など見ながら山頂を目指して上ります。

Fullsizerender
山頂にはまだ名残の山桜が・・・
疲れた足腰にこういう広場は心地よいものですねぇ。
お弁当を広げている人たちがたくさんおられて、みなさん腰に鈴をつけています、この前の日、近くの山で熊の目撃情報がありました。

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無名兵士の像
戦いすんで日が暮れて、壊れた兜を脇に置き、槍に身を持たせかけて休む無名の兵士。
大将の乗馬姿より多くのことを語りかけているような風情です。

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奥琵琶湖です。
琵琶湖の水の色は湖南と湖北では全く違います。
こちら、静かな色っておかしな表現ですけど、人を寄せ付けない寡黙な雰囲気の湖水です。

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Bちゃんの指差す方向は琵琶湖よりまだ北で、小さい湖の余呉湖があります。
賤ヶ岳の戦時には兵士の流す血で真っ赤に染まったと言われています。

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ああ、気持ちよかった、お天気もわたしたちの見方をしてくれて、心が軽くなるようなハイキングでした。

【おまけ】
木之本宿には和菓子屋さんが2軒あり、それぞれのお店でお菓子を買い求めました。
そのうちのひとつ、『がらたて餅』
がらたてとは、この葉っぱのことだそうです。
わたしの地方では『いばら餅』と呼んでいる、要はサルトリイバラの葉っぱで包んだお餅です。
と~ってもおいしかった。

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コメント

湖北は僕も先月行った来たよ ふじ です。

おぉ、賤ヶ岳リフト
れいちさん、乗ってきたんや、凄い。
おそらく、滋賀県民でもその半数は知らないであろう賤ヶ岳リフト。
ましてや、乗ったことのある人を数えると・・。

かく言う僕も、まだ乗ったことがありません。
秀吉は・・、利家は・・、そして柴田勝家はあの山からの景色を見ながら何を思ったのか。
ははは、
ひょっとしたら、れいちさんと同じくこの山降りたら何食おうかと考えていたかもしれないね。

和菓子も良いけど、木ノ本といえば「サラダパン」。
いろんなTVで紹介されてるけど、これもまだ食べた事がない。
https://www.youtube.com/watch?v=hqh0i6MXxoA
れいちさん、今は回食べなかったの?

次行くときは、お土産に買ってきてやぁ~。

投稿: ふじ | 2015年5月 4日 (月) 12時03分

ふじさん
わたしの住んでいるところから賤ヶ岳まではすんごく遠いところってイメージでしたが、今日びは電車が便利になっていてわりと早く行き着けました。

事前の情報で、ランチする場所があまりないと言うことだったので、駅前のスーパー、滋賀県が誇る平和堂でおにぎりなど買いました。
平和堂にサラダパンあったっけな?
へしこは売ってましたけど・・・。
サラダパンは食べたことあります。
湖北へ仕事で行ったB男くんが買ってきてくれたことがありました。
う~~~ん・・・
由緒正しいB級ものですね。
具が少ないのがちょっと残念でした。
職場のサラダパンに詳しい人が言ってましたけど、昔はもっとおいしかったって。
で、そのたくあんとマヨネーズのミスマッチで思い出しましたが、最近まぐろとたくあんの『まぐたく』とか、キムチとたくあんの『きむたく』な~んて組み合わせがちまたに出現しているそうな、なんかちょっと無理してない?

で、何のハナシでしたっけ?
そうそう、がらたてってお餅の次に別の和菓子屋さんで豆大福を食べたって話はしましたっけ?
え?
胸焼けがする、聞きたくないって?
こりゃまたしっつれいしました~(笑)

投稿: れいち | 2015年5月 4日 (月) 23時13分

れいちさん、ご無沙汰しています。
「賤ヶ岳」というタイトルを見て、ふいに福井に住んでいた頃、関東へ帰省するたびに高速道路でこの表示を見たことがよみがえってきました。
その頃はまだ子供が小さくて、北陸や関西の各県へもそう行けませんでしたが、こうして歴史的な背景を知ると、改めて京都を中心とした文化歴史の厚みに圧倒されます。

そして「いばら餅」、私も小さい頃はよく食べました。何故か今では全然みかけないですが、こどもの日はこれでしたよ。
むしろ柏餅の葉っぱが本当の柏の木の葉っぱもあるのだというくらいでした。

投稿: 秀子 | 2015年5月10日 (日) 11時12分

秀子さん
賤ヶ岳・・・読める人少ないかなぁと思いルビを振りましたが、何度も通っておられる秀子さんは読めましたね。
事前に職場で、ここらへんの出身の人や以前こちらに勤務していた人に、ランチできるところはあるかどうか尋ねましたが、
「ランチはでけんけど、昼飯なら食える」
との回答でした。
数少ないその“昼飯を食えるところ”が賤ヶ岳サービスエリアでした(笑)

わたしたちは駅前のスーパーでおにぎりやいなりずしを買って山頂でいただきましたが。

いばら餅、なんとも懐かしいですねぇ。
関東でもこれ、でしたか?
わたしも本物のかしわの葉っぱで包んだお餅を見たのはかなり大きくなってからでした。
素朴ないばら餅に比べて、あんこが甘くて形がそろっているかしわ餅は衝撃でした。
今でもこの季節になるといばら餅をしのんでかしわ餅を買います。

かしわの木って・・・見たことないかも。

投稿: れいち | 2015年5月10日 (日) 16時58分

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