人事往来

宮仕えの宿命、人事異動の時期が来ました。

わたしは今の部署に配属されて１年半、普通なら異動にかかる年数ではありませんが、前任者の育児休暇が明けるので、ひょっとしたら・・・と、どきどきしていました。
仕事にも人間関係にもやっと慣れたので、もう少しここにいたいと切実に思っていたのです。

そして、内示の日。
異動者の名簿にわたしの名前はありませんでした。

しかし、わたしの隣の人が異動することになりました。
この人は４０代男性、仕事以外の余計なことはしゃべらない、誰にも関心を示さない、自分も干渉されたくないという人で、わたしはこの１年半この人と打ち解けることはありませんでした。

しかし仕事はきっちりとする人だし、わたしが赴任してすぐのころ、わからないことを聞くといろいろと教えていただいたことには感謝しているので、内示の日には心からお礼を言いました。

先日、上司から意外な事実を聞きました。
「れいちさんがきて、あいつはずいぶん明るくなった」
え？あれで？
以前はどんだけ偏屈やってん？

ともあれ、人事往来は世の常人の常、この春わたしの席の周りには新しい風が吹くことでしょう。

これは気の合う仲間の送別会、モザイクをかけても高齢者が多いことはかくせません。