むつかしいモンダイ
最近始まったテレビドラマにひとつが、関係機関からドえらい抗議を受けて、今後の放送内容を変更したとか・・・。
児童養護施設が舞台のこのドラマについて、親が育てられない子どもを匿名で受け入れる病院は、
「養護施設の子どもや職員への誤解偏見を与え、人権侵害だ」
として、放送中止を申し入れた。
ドラマ内で『赤ちゃんポスト』に預けられた子に『ポスト』というあだ名が付けられており、
「預けられた子どもを傷つけ、精神的な虐待、人権侵害になる」
と批判した。
養護施設の描写にも
「職員が子どもに暴言を吐き、泣くことを強要するなど現実と懸け離れたシーンが多すぎ、誤解や偏見、差別を与える」
と指摘。
一方、抗議を受けたテレビ局は
「ドラマは子どもたちの心根の純粋さや強さ、たくましさを全面に表し、子どもたちの視点から『愛情とは何か』を描くという趣旨のもと、子どもたちを愛する方々の思いも真摯に描いていきたい」
とのコメントを発表した。(ニュース記事より抜粋)
わたしはこのドラマを見てはいなかったけれど、職場の人が
『批判はもっともだけれど、こどもたちのやさしさやたくましさが伝わってくるし、今後の展開に明るいものを感じる』
と言ってたので、1話から見てみました。
う~ん・・・
ポストに預けられたこどものあだ名が『ポスト』、ロッカーに入れられてた子は『ロッカー』、母親が愛人を鈍器で殴って逮捕された子は『ドンキ』って、ストレートすぎるかもしれない。
でも3話まで見ると作り手側の意図はわかるし、何よりこどもたちの演技が素晴らしい。
最後まで見てみたいと思えるドラマです。
ところで、最近ではCMにもクレームがついて放送中止になったり、内容を変更したりしたものがたくさんあるんだとか。
これは、高い鼻に金髪が西洋人に対する差別であるそうな。
ANA海外便増発CM
これは、未成年の飲酒を誘発するおそれがあるんだそうな。
キリンチューハイ・・・こちら
これなんか爆笑したけど、やっぱり放送中止になったそうです。
ホクト立派なきのこ・・・こちら
差別や偏見と言うものは、それを受ける側がそう感じたなら差別や偏見にあたるのですから注意が必要ですが、自由に表現するってつくづく難しいことなんですね。
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コメント
れいちさん
私もこのドラマは見ていませんでしたが、(日テレのこの曜日のこの時間帯、少し重めドラマが多く、それなりに覚悟がいるんですよね)ちょっとびっくりした反応でした。
前回はスポンサーCMなしになったとか。
きょうの国会答弁で、元横浜市長だった中田宏議員も保育所制度のからみで、この話をしていました。
>ホクト立派なきのこ・・・
あのホクトが、ずいぶんとチャレンジングな…と最初はかなりびっくりしましたけど、放送中止でしたか…。
チャレンジングなドラマやCMが作れるのは、企業に余裕があるからなんですよね。
勝手な言い分かもしれませんけれど、ドラマもCMもクレームを恐れて自由な表現がなくなるのは、これまた怖いなと思うこの頃です。
投稿: 秀子 | 2014年2月 3日 (月) 19時21分
テレビ局側も抗議は予想していたらしく、最初のうちは低姿勢ながらもドラマ続行を宣言していましたが、スポンサーが降りる云々となりゃハナシは別でしょうね。
ま、新たにスポンサーに名乗りを上げて応援している企業もあるとか?
それはそれ、わたしら視聴者の意見の及ぶ範囲ではありません。
面白ければなんでもあり、っていうのは節操がなくて間違っています。
そして「いやなら見なければいい」「こどもに見せなければいい」という判断も間違ってるように思います。
ただ、pigaさんのおっしゃるように
>自由な表現がなくなるのは、これまた怖いなと思うこの頃です。
ほんと、それです。
昔、ドリフターズの番組に目の色を変えて怒っていた主婦連を思い出しましたが、あれなんかかわいいもんでしたねぇ・・・。
投稿: れいち | 2014年2月 3日 (月) 21時45分