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2013年7月25日 (木)

ラブアタックからひこうき雲

昔、関西系のTV局で『ラブアタック』というバラエティー番組がありました。

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男子大学生数人が過酷でおもしろおかしいゲームに挑戦し、最終的に勝ち残ったものがその日の『かぐや姫』と言われる美人女子大生に告白できるという内容でした。
しかし、告白にこぎつけても、かぐや姫が『NO!』のボタンを押したら、挑戦者は壇上から奈落の底に落とされ、この落とされたものたちが再挑戦できるスペシャル版『みじめアタッカー大会』が不定期に行われていました。

みじめアタッカー大会の常連には、この番組への出演がきっかけでのちバラエティー番組の構成作家になった百田尚樹さんがおられ、当時ずいぶん笑かしていただきました。
今、百田さんは作家として活躍されています。

さて、長い前置きとなりましたが、百田尚樹さんの作家デビュー作『永遠の0』は、とても心揺さぶられる作品でした。
海軍でゼロ戦の操縦訓練を受けていたという父の青年時代とかぶり、1行も読み誤らないように時間をかけて読み進みました。
ゼロ戦に青春を捧げながら、一途に家族を思った若者の短い一生に何度も涙が出てきて、電車の中でハンカチを使うこともたびたびでした。

さてさて、こうしてゼロ戦に深い思いを抱きながら見た映画が『風立ちぬ』です。

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映画は今までのジブリ作品と趣が異なるような前評判でしたが、基本ジブリらしい視点で描かれています。
それよりなにより、エンディングの荒井由美『ひこうき雲』に胸が熱くなりました。
映像と音楽が深く響きあうとてもうまい演出で、見終わったばかりのいろんな場面が次々と浮かんできて、静かな感動が残る作品でした。

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コメント

なんだか懐かしい響き ふじ です。

ラブアタックとユーミンの「ひこうき雲」
う~ん懐かしい。
僕の中で堀越二郎は、歴史上に人物になっちゃってるけど
この番組と、荒井由美時代のユーミンはまだまだ小中学生の時の思い出。
この番組とユーミンの曲に憧れる女子学生を見ながら
僕も大学に行きたい と思ったもの。
動機としてはとても不純だけど、この感覚を思い出しちゃった。

こんどのジブリ映画「風たちぬ」の紹介で、「ラブアタック」と「ひこうき雲」
う~ん、他の人とは違った感想を持ちそう。
宮崎駿監督に怒られそうで、チト恐いや。

投稿: ふじ | 2013年7月28日 (日) 17時24分

ふじさん
なつかしいでしゃろ~?
カップルが成立すると、ホテルベルベディアのお食事券がいただけるのでしたが、横山ノックさんが『ホテルベルベディア』って毎回言えなくて、『ホテルベルベ・デア』みたいに言って笑いを取っていましたっけ。

さて、>荒井由美時代のユーミンはまだまだ小中学生の時の思い出。
ふじさんは小学生で荒井由美を聞いていたのですか・・・う~ん、それでは、わたしはいつごろの思い出かと言うことは隠しておきましょう。
とにかく、『魔女の宅急便』に荒井由美の曲が使われていたこと以上に、この映画には『ひこうき雲』がマッチしていました。

しかしまあ、『風立ちぬ』を『ラブアタック』から引っ張り出してくるって、ちょっと無理がありました?
宮崎監督怒るでしょうか・・・。

投稿: れいち | 2013年7月28日 (日) 23時19分

こんばんは
「ラブアタック」・・・懐かしい~。
アノ頃、学校の文化祭などで、真似てしたもんです。
私の通う学校(中・高・大はあえて書かない)の同年でまさにお人形さんのようにカワイイ女子がいて、そりゃもう男子の注目の的。
その彼女が「かぐや姫」となってアタッカーたちを次々と奈落に落としちゃったもんだから、放送後彼女の評判も奈落の底
番組サイドの都合もあったかもしれないのに、気の毒でした。
しかも日によっては実際「この中で選ぶんか~」的な日もありましたよね

ところで「永遠の0」と「風立ちぬ」
どちらも先の大戦がらみなんですね?
私の興味あるところです。
ぜひぜひ拝見します

投稿: bonn | 2013年7月31日 (水) 22時42分

bonnちゃん
お~っほっほ、あの百田です(呼び捨てごめん、当時は呼び捨てにしていましたよね)。
あの百田の書いたホンで泣かされました。
主題はお涙ちょうだいではないのだけれど、随所に散らばるエピソードが心を揺さぶるんですわ。
ちょっと前、探偵ナイトに百田の娘という少女が依頼者として登場しました、なかなかかわいい子でしたが、1本スジの通った少女でした。

かぐや姫って、そんなにベッピンじゃない子もたまにいましたよねぇ。
アタッカーには選ぶ権利はないのか?って回もあって。
奈落の底行きのボタンを押すか押さないかという最大の見どころでは
「落・ち・ろ・落・ち・ろ」
の大合唱でしたっけ、ああ、懐かしい。

わたしはフィーリングカップル5対5の方が好きでしたわ。
こっちの方が文化祭でセッティングしやすかったしね。

『風立ちぬ』は、bonnちゃん、お父さんを偲んでください、飛行機を作るのは大変なことだったのです。

投稿: れいち | 2013年8月 1日 (木) 23時06分

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