« さらなる刀傷を求めて | トップページ | ネットにつながる幸せ »

2013年5月26日 (日)

派手と地味、映画ふたつ

最近見た邦画2作がとても心に残ったので紹介します。

ひとつは『藁の楯』です。

12

手に汗握る展開で時間が過ぎるのを忘れるほど、ストーリー・映像ともスケールの大きい大エンターテインメントでした。
カンヌ映画祭では、過剰な演技・陳腐な展開と酷評されたとか・・・
ええっ?
大スター出演のもっと陳腐なハリウッド映画ありましたでぇ。
ともあれ、わたしも最初は非現実的な設定には共感できずにいましたが、そんなことを忘れるほどおもしろいストーリーでした。

もうひとつは『舟を編む』です。

Img1
馬締光也は何事にもマジメで一生懸命で、かなり不器用。
勤務先の出版社の営業部で変わり者として持て余されていたが、言葉に対する天才的なセンスを見出され辞書編集部に異動になる。
見出し語24万語、完成まで15年、編集方針は「今を生きる辞書」―新しい辞書「大渡海」。
個性派ぞろいの辞書編集部の中で、馬締は辞書編纂作業に没頭する。
だが、編集部には問題が山積みだ。
そんなある日、運命の女性に出会った。
馬締は言葉のプロでありながら、彼女に気持ちを伝えるにふさわしい言葉を見つけられない…。

主役の地味な編集者を松田龍平が自然体で、しかし巧みに歯がゆく演じていて、じわじわと訴えてくるものがあります。
さらに、共演のオダギリジョーと小林薫が、イメージ通りの演技で見ていて心地よい。
言葉を編みだす難しさ、ものを作り上げる素晴らしさ、夫婦のありかた・・・いろんなことを考えさせられました。

『右』という言葉の意味を説明できますか?
南を向いたときに西にあたる方、10という数字を書いたとき0のある方・・・こんな禅問答のような場面が出てきます。
馬締が作ったこの辞書が欲しいと思う映画でした。

|

« さらなる刀傷を求めて | トップページ | ネットにつながる幸せ »

コメント

こんにちは。

れいちさんはマメに映画見に行ってられますね。
しかも、邦画もよくみられて...

私はバットマンとかアイアンマンとか被りもんばかりです...
邦画もじっくり見ないとあきませんね…


>大スター出演のもっと陳腐なハリウッド映画ありましたでぇ。
ほんま、あるある!この頃多いよ!

投稿: みつこ | 2013年5月30日 (木) 18時54分

みつこさん
B男くんと一緒だと映画代がお安くなるので、ふたりで行くことが多いです、このごろ。
ひとりで見るのは韓国映画くらい。
最近見た韓映は『王になった男』です。
イ・ビョンホン、貫録で熱演でした、おもしろかったです。

T・クルーズの『ナ○ト&デイ』を見たとき、怒れてきました。
キャメロン・ディアスの目が覚めるたびにアメリカからイギリス・フランス・・・南の島と移動しているの。
おいおい、ありえへん。
楽しかったのね、現地ロケ・・・って感じでした。

『藁の楯』は日本映画にしては超大胆な作品で、わたしは面白いと思いましたが、カンヌのようなところではじっくりじんわりしみじみ・・・というのがいいみたいですね。
大沢たかおちゃん、好きですねん

投稿: れいち | 2013年5月30日 (木) 21時45分

あいご~~~
わが町唯一のシネコンが、9月いっぱいで閉館になるそうです。
精出して観に行かんと・・・

『藁の楯』まだしばらくはやってそう。来週のレディースデー?
あ、びょん吉の『G.I.ジョー』観に行くジョー♪

投稿: のりりょん | 2013年5月31日 (金) 18時58分

のりりょんさん
>わが町唯一のシネコンが、9月いっぱいで閉館になるそうです。
あらまあw(゚o゚)w
実家の前の映画館が・・・ですか?
そりゃ、大変だ。
うちの町の映画館もシケシケです。
平日の昼間は当然ながら、人気映画のレイトショーでもガラガラなことがあり、ちょっと心配します。

>びょん吉の『G.I.ジョー』観に行くジョー♪
え?
イ・ビョンホン氏、またもや映画が公開されるの?
なかなか精力的ですね。
『王になった男』のびょん吉っつぁん、敵ながら(誰の敵やねん)あっぱれな演技でした。
彼は痛い映画が多く、いつも満身創痍の印象ですが、この映画は奇抜なストーリーと後味の良さ、いい映画でしたね。

投稿: れいち | 2013年5月31日 (金) 21時47分

「舟を編む」のれいちさんの感想を読み、先日母と観てきました。
仰せのとおりレディースデイなのに5人でした。
母との楽しみの場所が閉館になりませんように

松田兄弟、弟はお姿を見ているだけで大満足な私ですが、兄の味わいもよろしいな~
兄弟が全く似てない顔とキャラで幸いだったと思うのは私だけでしょうか。

今度本屋さんに行ったら、ぜひいくつかの国語辞典を読み比べてみたいと思いましたよ

投稿: bonn | 2013年5月31日 (金) 22時10分

bonnちゃん
>母との楽しみの場所が閉館になりませんように・・・
ほんま、わたしも祈ってます。
作品選びにもの申したいけど、採算を考えると仕方ないのかなぁ・・・近くにあるだけありがたいとしますか。
採算を考えると仕方ないかな、と。

松田兄弟のこと、うちらにとってはお父さんの代から思い入れのある俳優さんですので、あの子たちも息子みたいなもんで(笑)
ええ子に育ってくれたものです。
お父さんも草葉の陰から喜んでいなさるでしょう。
同じようなキャラだと比べもしますが、全く違うもんで、今後も目が離せませんね。
わたしもbonnちゃんに同感です。
それにしても弟・・・あちこちでええ味出してます、ちょっと変わったフェロモンをプンプン出しまくってます。

辞典の編集作業、入力するおばちゃん役もナニゲにハマり役でしたね、あんな作業やってみたいなあ。


投稿: れいち | 2013年6月 1日 (土) 16時58分

そうそう
行きので『藁の楯』観れたんですよー!
結局見逃してたのでラッキーでした。面白かった~
え?カンヌでクソミソ(失礼)だったの?へぇ~。。
手に汗握る展開、思わず目を口を覆う挙動不審なオバサンに、隣の青年(オタク風)びっくりしたやろな~(笑)

帰りは『プラチナデータ』で、トヨエツに萌えました

投稿: のりりょん | 2013年8月31日 (土) 18時15分

のりりょんさん
日本の航空会社の便だったのでしょうか?
よかったですね。
ヨーロッパともなると、その気になれば片道で映画の4本くらい見られますね、そんなに見ないけど。

藁の楯はおもしろかったでしょう?
カンヌで評判が悪かったのは、日本がこんなスケールの大きい作品を作ることに対しての牽制じゃないかと思います。
もともとカンヌでは『心』を描いたものが好まれるらしいし。

突っ込みどころも満載で、話題性にも富んでいましたしね。
明日は、安土城の映画を見てきます。
地元ネタなんで楽しみです。

投稿: れいち | 2013年8月31日 (土) 19時21分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 派手と地味、映画ふたつ:

« さらなる刀傷を求めて | トップページ | ネットにつながる幸せ »