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2013年1月23日 (水)

映画『レ・ミゼラブル』

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『レ・ミゼラブル』
わたしがこどものころは、『ああ無情』という題名の本が、世界文学全集などのひとつとして学級文庫に並んでいたものです。
Les Misérablesとは、悲惨な人々という意味だそうで、シャンゼリゼ、凱旋門、エッフェル塔・・・おしゃれな街フランスにもこんな悲惨な時代があったということを再認識する映画です。

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格差と貧困にあえぐ民衆が自由を求めて立ちあがろうとしていた19世紀のフランス。
ジャン・バルジャンは、パンを盗んだ罪で19年間投獄され、仮釈放されたものの生活に行き詰まり、再び盗みを働く。
しかし、その罪を見逃し赦してくれた司教の慈悲に触れ、身も心も生まれ変わろうと決意。
マドレーヌと名前を変えたバルジャンは工場主として成功を収め、市長の地位に上り詰めたが、警官のジャベールは彼を執拗に追いかけてくるのだった。
そんな中、以前バルジャンの工場で働いていて、娘を養うため極貧生活を送るファンテーヌと知り合い、バルジャンは彼女の幼い娘コゼットの未来を託される。
ところがある日、バルジャン逮捕の知らせを耳にした彼は、法廷で自分の正体を明かし再び追われることになり、ジャベールの追跡をかわしてパリへ逃亡。
コゼットに限りない愛を注ぎ、父親として美しい娘に育てあげる。
だが、パリの下町で革命を志す学生たちが蜂起する事件が勃発、バルジャンやコゼットも次第に激動の波に呑まれていく……。

仮釈放からわずか8年で市長になったジャン・バルジャン、司直の追っ手をおそれながら民衆に顔を晒す市長によくぞなれたもんね、原作がそうなのだから仕方ないか・・・このあたりまだストーリーに入りきってないわたし、囚人のときより若いメイクのヒュー・ジャックマン。

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ラッセル・クロウは、私生活でいろいろとモンダイ行動が多く、あまり好きな俳優ではないのですが、悲しみをたたえた瞳と歌声はさすが、うまい。

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ああかわいいアン・ハサウェイちゃん。
『プリティ・プリンセス』や『プラダを着た悪魔』でのキュートな演技とは違い、長い髪を切られ歯を抜かれ、涙とよだれを垂らしながらの熱演、か細くあるいは力強く歌う姿は貫禄さえ感じられます。

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だんだん引き込まれていくぞ。
さて、脇役たち。

これは大きくなったコゼット役のアマンダ・サイフリッド。
『マンマ・ミーア』では高音のきれいな女優さんでした、いい感じで活躍していますなぁ。
もうちょっと清楚な感じがほしかったけれど。

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この男(左)はマリウス。
美しく成長したコゼットを思ういい役どころなのですが、いかんせんアップになると貧相で肌も汚い。
下水の中にどぼづかり、半死にで連れ回されて最悪。
周りの学生の方がなんぼかオトコマエ。
エディ・レッドメインって俳優さん、ただ、歌うと声に張りがありとてもうまいです。

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あはは・・・
このおばさんヘレナ・ボナムカーター、飲み屋をやりながらせこい盗みをやっています。
直近では『英国王のスピーチ』でお上品な国王夫人を演じてましたのに・・・。

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おばさんの娘エボニーヌ役のサマンサ・バークスです。
マリウスに恋心を抱く娘役、けなげです。
最期は泣けます。
この人、舞台ではさんざんエボニーヌを演じてきて、やっと映画のオーディションで役を勝ち取ったそうです。
映画の最中でも思ったけれど、この肩幅と腕の太さにしてこのウエストよ!?

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ミュージカルってこともあってストーリーについていけるかどうか不安でしたが、面白かったです。
こどものころは、ああ無情もモンテクリスト伯も小公女もみ~んなヨーロッパの歴史ものとしてひとくくりにしていたので、今回フランス革命やマリーアントワネットなどとはっきり区別しなくてはならないことを理解しました、ってそんなたいそうなものではありませんが。

ラストは舞台のように生者も死者も壮大なセットで歌う、ちょっとインド映画を思い出しました。

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コメント

いやぁ~、映画ってホントにいいもんですね~ぇ ふじ です。

おぉ、今回の映画解説。
いつもと、何となく感じが違う。
水野晴郎や淀川長治にも負けるとも劣らない・・
と言いたいが
はははっ、やっぱり出演者に対するれいちさんの好みがおもいっきり現れてるね。
映画を観るのがとても楽しいと言うのが伝わってきて、最後まで
楽しく読ませてもらったよ。

でもまさか、スクリーンに向かって大声出してツッコンでる
なんて事はないよね?
れいちさんなら、やりそうだけど。


投稿: ふじ | 2013年1月27日 (日) 00時39分

ふじさん
こんばんわ、寒いですね。
晩ご飯を食べて、お風呂にも入って、あったかくして出かけた映画館のレイトショー。
ズボンの中に穿き込んだヒートテックのタイツ、平たく言えば“ぱっち”の暑いことったら・・・。
おっと、失礼。
映画のハナシでしたね。
え?
ちょっと辛口でしたか?
いえいえ、大作でしたよ。
B男くんなんか、
「ミュージカルやろ?最後まで見る自信ないなぁ」
と言ってましたが、最初から食いついてました。

>スクリーンに向かって大声出してツッコンでるなんて事はないよね?
え?
見てたん?
「こら~、警部ジャベール、来るな~!」
って言うてたのが・・・

投稿: れいち | 2013年1月27日 (日) 22時34分

れいちさん、遅まきながら
本年もよろしくお願いいたします。

ワタクシもこの映画暮れのどんづまりに観て、サントラなんかも買うてしまいました。
仕事でヨロヨロのさなかだったため
ずんぐりむっくりヘレナ小母さん(この女優さんて
上手いんですかいのう、いつも何気に
イイ役貰ってますが、見るほうはまたこのオバちゃんかあ・・・とちょいとガッカリしたりね・・・いやファンの方申し訳ありません。汗。)とその
ダンナの騒がしい酒場シーンでついウッカリ
居眠りなんかしてしまいましたが
そのほかは至極真剣に、ええ。

マリウスって、日本版の舞台初演の時
たしか野口五郎さんだったような遠い記憶。
この映画のマリウス、一緒に見た私と妹の
共通の印象は「ヘンリー王子に似てないか?」でした。(笑)
お歌は上手かったですよね。

下水道のシーンはリアルに汚くて
思わずバルジャンもマリウスも
バイキンにヤラレるんじゃないかと心配になりましたがな。
真冬のパリの地下鉄の駅のマジでお○っこ臭かったの
を思い出し(今はどうだか知りませんが)
あの時代のパリの下水道いや何をかいわんや。
うひ~~~・・・

革命戦士のアンジョルラス、
その道(ナンの道?)では女子に人気が
だいぶ高いキャラのようですが、
やっぱ、ヒュー・ジャックマンは
よかったです、ええ。

いろんな事を観ながら考えましたが
ラッセル・クロウの存在感のせいか??
一徹頑固な憎まれオヤジ、ジャベールの
アイデンティティー崩壊=あの最期
なんとなく一番すんなり理解出来た気がして。

中途半端な感想ですんません。

投稿: miyuki | 2013年1月29日 (火) 16時08分

miyukiさん
お・お久しぶりですなぁ・・・(;_;)
お元気にしておられましたか?
な~んか、やっぱり姐さんのコメントがないとさびしいですわ。
お仕事もタイヘンでしょうが、人間、何が一番大事か考えて、身体壊さん程度に頑張ってください。

さて、クダンのヘレナおばさん、この夫婦はストーリー上必要か?って感じの取って付けた感です。
で、こんな親に育て上げられた娘のけなげなことよねぇ。
マリウスの気持ちがコゼットに向かっているのを知ってても、正しく美しくマリウスを愛して死んでいく・・・涙でございます。
だいたいここでは意地悪して、伝言を伝えなかったりするもんですがねぇ。

そうそう、マリウスはバーバリーのモデルをやっております。
それを見る限りかっこいいと言わざるを得ないのですが、わたしの好みではありませんです、すみませんファンの方々。

やっぱりラッセルクロウの存在が大きい映画でしたね。
うちのB男くん、
「ジャベールの落ちたあたり、川の淵でコンクリートに激突やな、きっと」
とヘンなところをつっこみましたわ。
しかし、わたしもまさにそう思ったのでした。
あのシリアスな場面でそんなことを思った不埒な夫婦です、すみません

投稿: れいち | 2013年1月29日 (火) 21時24分

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