立て!立つんだ・・・
映画『あしたのジョー』
昭和40年代の東京下町。
殺伐とした生活を送る矢吹丈は、元ボクサーの丹下段平にボクサーとしてのセンスを見出されるが、問題を起こし少年院へ送られる。
そこでジョーは、チャンピオンレベルの力を持つプロボクサー力石徹と運命の出会いを果たす。
『あしたのために』
で始まる段平からのハガキには、ボクサーとしてのトレーニング方法が綴られていた。
ジョーは、次々と届くハガキをもとにトレーニングを重ね、ボクサーとしての力を身に付けて出所する。
反目しながらも互いの力を認め、ライバルとして惹かれあう二人。
やがて、キャリアも実力も、さらには命を削ってのウエイトの差すら乗り越えたジョーと力石は、決戦の時を迎える―。
山下智久のジョー
この寂しそうでいて頑固そうなジョーが実によかった。
鍛え上げた美しい肉体を見るだけでも価値があります。
伊勢谷友介の力石
力石は無理な減量がたたって・・・ですが、この人のストイックな役作り、鍛えすぎてとぎすまされた刃物のような肉体は芸術です。
これはもう何も申しますまい。
想像どおりの段平でございました。
ただ・・・
出っ歯なマウスを付けているせいか大きな口を開けられないのがやりにくそうで残念。
ジョー、力石、段平、三人の持ち味が充分に発揮された素晴らしい作品でした。
ストーリーを知っているだけにラストシーンにはもっとも興味がありましたが、期待を裏切らない素直な演出だったと思います。
そうそう!
「立て、立つんだ・・・」
本来はこのあと
「ジョー!」
と続くのですが、ああ、この日のわたしは
「立て!立つんだ力石!」
と叫びたかったです。
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コメント
私も見たいわ~~
この間特番やってて、
メイキングをちょっと見ましたが
力石のカラダ、すごかったすね、ええ。
ラストについては
連載当時
梶原先生と作画のちば先生は言い合いになったらしいんですが・・・
ある意味同じ梶原先生の原作の「巨人の星」より
強烈に昭和の「あしたのジョー」であります。
(タイガーマスクも謎の昭和ですがね^^;)
橋の下の違法建築「丹下拳闘クラブ」
ボクシングジムというハードな条件によく倒壊
しなかったものだという謎とともに(笑)
実写版見るのを楽しみにしとります。
投稿: miyuki | 2011年2月19日 (土) 22時31分
脇を締めやや内角をえぐりこむようにして
打つべし! 打つべし! 打つべし!
うーむ・・
ウォールストリートで?マークだらけになっていないで、
こっちを観たらよかったなあ。。。
投稿: 湖知流 | 2011年2月19日 (土) 22時49分
原作のマガジン、テレビ放映・・・あまりにも有名すぎて実写版映画にするのは苦しい作業だったと察するにあまりあります。
2時間余りの映画ですから、省いてあるエピソードもあるわけで、でもすでにテンション上げ上げで見に行ってますから、省いてもらっても説明なくてもすぐに入り込めました。
見せ場はライバルふたりのカラダです、むふっ・・・。
山ぴ~、頑張りました。
この人、憂いの表情うまいですね、せくし~だし。
そしてそして、伊勢谷くん、ああ痛々しいわぁ。
ちょっと美しすぎる力石だったけど、いいキャスティングだったと思います。
昭和40年代のわけわからんファッションもこの人にかかったら、なぬ?おっされなのか?と勘違いしそうです。
壊れそうな『丹下拳闘クラブ』と合わせてお楽しみくださいね、ぜひ。
あ、『巨人の星』あんなに一生懸命読んだのに、ラスト覚えてないって、どうしましょう。
投稿: れいち | 2011年2月20日 (日) 23時12分
え~?
『ウォールストリート』も見やはったん?
わたしは洋ものでは『ソーシャルネットワーク』を見ようと思っているうちに上映終わっちまいました。
はい、ジョーのクロスカウンター健在でしたよ。
わたしは当時幼すぎて(?)原作をよく覚えていませんでしたが、主人がと~ってもよく覚えてて、しっかり予習させられて行きましたからおもしろさ倍増でした。
しかも前日、井岡の甥っ子の試合を見てましたし。
主役ふたりの肉体美は十分ズギューン、バギューンとハートに来ますよ。
投稿: れいち | 2011年2月20日 (日) 23時35分
おぉ、力石徹の身体はまるで鏡を見ているようや。
と、ここではこれぐらい言っても許されるだろう。
ねっ、当時幼すぎた れいちさんっっ。
投稿: ふじ | 2011年2月22日 (火) 06時18分
まだ今年になって映画観に行ってないのりりょんです。
今頃?な、『悪人』と『武士の家計簿』にしようか迷ったんだけど・・・
結局明日、『かもめ食堂』『めがね』と来たらやっぱ観なくちゃネ!ということで『マザーウォーター
たぶん二人とも寝るやろけど~
投稿: のりりょん | 2011年2月22日 (火) 18時55分
えらいなぁ、ダイエット。
リバウンドしていないんですね?
え?
力石みたいになってるの?
ほんまやねぇ?
見にいくでぇ。
ここに来られる方、ほとんど伊勢谷くんのご贔屓やからね。
明日のジョーをテレビで見たか見てないか、ビミョーなお年頃のおねいさんばっかりなのよ。
あ、念押ししておくけど、わたしは“幼なすぎて”覚えてへんの。
なんか文句ある~?(笑)
投稿: れいち | 2011年2月22日 (火) 22時20分
そちらで上映している映画のうち小林聡美作品3作はこちらでやってないです。
配給ルートがまったく違うんやわね?
武士の家計簿はわたしも見たいんです。
これで昨年からの幕末フェア、達成です。
伊勢谷くん、がんばりましたよ。
もう・・・
筋肉の構造が皮膚の上から見えるって、まるで『人体の不思議展』です。
ジョーがいての力石、力石がいてのジョーですから、二人の演技は相乗効果もあります。
もちろん、肉体作りもお互いを気にしながら頑張ったと思います。
>ということで『マザーウォーター』母を誘って観に行くことにしました。
たぶん二人とも寝るやろけど~
あはは、それって親孝行?
ま、ゆっくりランチでも楽しんできてください。
投稿: れいち | 2011年2月22日 (火) 22時30分
れいちさん
NHKのあさイチのインタビューだったかを見て、とにかく「あしたのジョー」が映画化できたことに、いたく感動した秀子です。
幼すぎて、リアルタイム見ていない私です(リアリィ?!)が、あまりに話題になったので再放送で見た覚えがあります。
「花と夢」の少女漫画に比べて、長屋からヒーローが出る男性漫画家原作の漫画は、なんだか泥臭いすぎて苦手でしたが、大人になるにつれ、その良さがわかってくるというものです。
こんな美しいジョーや白石では、あの漫画の世界は出ないのではないかと思いましたが、そうでもなさそうですね。香川さんの丹下を見て、なにやらほっとしました(笑) 白木のお嬢さんのイメージはちょっと違ったかな…?
投稿: 秀子 | 2011年2月23日 (水) 17時25分
>長屋からヒーローが出る男性漫画
おお!まさにそうですね。
ジョーも星飛雄馬も貧しかったです。
そこからのサクセスストーリーは、当時の男の子たちの夢でもあったわけで、まだ日本経済がイケイケドンドンの上昇中という時代背景もウケたのでしょう。
香里奈のようこさんですか?
ハイカラなきゃぴきゃぴお嬢さんでした。
ようこさんは一見おしとやかだけど芯が強いお嬢様って印象だったけど・・・
尾藤イサオさんの歌声が頭の中をぐるぐる駆け巡っています。
歌の記憶ってすごいチカラです、全部歌えますわ。
投稿: れいち | 2011年2月23日 (水) 22時28分