函館弾丸トラベラー
今回の函館滞在は2泊3日でしたが、諸般の事情で到着は1日目の夕方、出発は3日目の早朝となり、真ん中の1日だけが自由に使える、まさに弾丸トラベラー並みの日程でした。
夕暮れの函館駅に降り立ったわたしを迎えてくれたのは赤い路面電車、チンチンと鐘を鳴らしてがたんごとんと走っていました。
二日目、さあ気合い入れてLet's go……
まず、町を効率よく回るため朝一番にレンタカーを借りました。
まだ電気店が開いてない朝の早いうちに五稜郭タワーに上がり、新撰組の鬼の副長、土方歳三の最期の地の見学です。広い!広すぎてタワーの最上階からでも公園全部がカメラの画面におさまりません。
ドラマでは沖田総司はオトコマエが演じることが多いのですが、実際は小柄で出っ歯、ひょうきんな性格だったようで、これってどこか明石家さんまっぽくないか!?で、本当のオトコマエは土方歳三なのであります。
…………
花畑牧場のソフトクリームなど食べながらレンガ作りが美しいベイエリアを歩いて回りました。ここにもイカ釣り漁船が停泊しておりました。
…………
さあ、電気店が開店する10時です。新生活に必要な家電を揃えました。洗濯機や電子レンジ、炊飯器などは決算期のバーゲン商品で、テレビと冷蔵庫だけはちょこっと贅沢しやはりました。見知らぬ土地で知る辺のないひとり暮らし、テレビくらいいいのを選んでもよろしいでっしゃろ。
わたしがカードで支払いをしている間にマッサージ機でくつろぐ娘、おいおい!
…………
お昼です。一般に札幌は味噌ラーメン、函館は塩ラーメンがおいしいんだそうです。ということであねのおススメの『あじさい』で塩ラーメンをいただきました。麺はやや硬め、澄んだスープはあっさりした鶏がらで上品なコクとまろやかさがあります、和風です。
…………
さて、お腹もいっぱいになったわたしたちは次なるお買い物、家具を見に行きました。あねはひとり暮らしが本格化したら部屋の家具やファブリックは茶色系と決めていて、徐々に小物をためていたようです。ベッドもテーブルも希望どおりのものを揃え、カーテンとソファはオレンジっぽいのにしました。う~ん、なかなか落ち着いたいい感じ、あとは生活雑貨もひととおり、おままごとのように揃えてここでのお買い物は完了!!
…………
函館の中心街にはこじんまりとしたデパートがあり、おみやげはそこの地下で買いました。探していたROYCEのチョコレイトドリンクを発見!鮭とんばもたくさん入って1000円ほどであります。B男くんの好きな鯨のベーコンも高いけどしゃーない、買って帰ろうか。
…………
ところでこの日レンタカーは、営業所が閉まる午後8時までに返す契約でした。あねは函館山の夜景をぜひ見て欲しい、と言うか自分もまだ見てないので見に行きたいと言うもので、この時点で午後7時前でしたが、え~いっ行っちゃえ・・・ってことで函館山へ向かいました。
ロープウェイ乗り場は結構混雑していました。20人ほど乗れるロープウェイは5分間隔で運行されていて、山頂までは約3分。ちょっと肌寒い山頂の展望台から見る函館の町はキラキラと輝いていて、絵本で見る宝石箱のようでした。が、ここでゆっくりしている場合ではありません。早々に山を降りレンタカーのガソリンを満タンにしてギリギリ返却時間に間に合いました、ふぅ~・・・。
…………
ここからは歩いて晩ご飯に向かいました。この夜も海鮮三昧、決してお安いものではありませんでしたが、どれも新鮮で甘いのです。函館の人は毎日こんなおいしいものを食べているのか?とうらやましくなりました。
あ~あちこち行った、いろいろ食べた。
こうして翌朝わたしは帰途につきました。函館駅まで送ってくれたあねとは改札口で別れましたが、その後ろ姿をじっと見つめるわたしを一度も振り返らずに町へ戻るあねに「風邪をひかないように」とか「野菜も食べなさい」とか言いたいことがたくさんあったのに、胸が詰まって何も言えなかったことが心残りでした。
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コメント
五稜郭の広さ、夜景の美しさ、食べ物の美味しさ(たぶん)…、また憧れの地がふえました。五稜郭は有名ですが、写真におさまらないとは、ビックリです。
>言いたいことがたくさんあったのに、胸が詰まって何も言えなかったことが心残りでした。
うん、うん。そんなものですよ、家族って。振り向かなかったお姉ちゃん、背中でれいちさんの言いたいことを感じていたはずです。
大昔、仕事で東南アジアに住んでいた姉。1年ほど過ぎた頃母を連れて行きました。私達が日本に帰る日、母は胸がいっぱいで夕食を食べられなかったようです。理由は「カラいから」と言っていましたが。いつの世も、母の思いは同じです。
投稿: 秀子 | 2009年9月19日 (土) 13時12分
秀子さん
うっう・・・
泣かしてくれるじゃないの・・・。
帰りの飛行機で窓から函館が見えて、五稜郭の緑もしっかりと確認できたとき、そのすぐそばに住んでいる娘に心からエールを送っていたら、泣けてきて困りました。
飲み物を訊ねてくれたCAさん、ヘンに思ったことでしょうねぇ。
五稜郭は・・・
散歩している人やジョギングの人など、地元民はニューヨークのセントラルパーク(行ったことないけど)のように愛しているようすでした。
食べ物はハズレなしです。
お土産に買って来た『鮭とんば』がすぐになくなってしまったので、今日あねに送ってもらいました。
「キャラメルも入れといたよ」
ってええ子でっしゃろ?
秀子さんところのお姉さん、あちこち転勤されてて、もうご実家には帰って来られないんですか?
ご両親の様子など伺うにつけて、なんだか切ないんですけど・・・
投稿: れいち | 2009年9月19日 (土) 13時55分
イカ三昧の弾丸トラベル、お疲れ様でした。
夏には『イカ祭り』とやらで盛り上がるようですよ。
食べ物にハズレがなく、緑豊かで、夜景も素敵。
遠いのを除けば、良い所に転勤されたのではないですか?
土方歳三に五稜郭、まさに日本の歴史を感じます。
(ちなみに近藤勇が捕われたのは、実家のあるN市です。
大河ドラマの時は盛り上がりましたよね?miyukiさん)
次回はお嬢様ももっと詳しくなっていらっしゃるでしょうから
ますます楽しみですね~。
家電や家具を揃えていく様子は、さながらお嫁に出すようで
なんだかこちらまでジ~ンときてしまいました。
将来うちにもこういう日がくるのでしょうか。
一度も振り返らなかったお嬢様、
寂しい気持ちを断ち切るようにガマンしたのかも。
しっかり地に足付けて歩んでいる様子が頼もしいです。
れいちさんが寂しさに慣れるには、
まだもう少し時間がかかりそうでしょうか。
キャラメルを一緒に入れてくれる優しさも含めて、
うちの娘もこういう女性に育って欲しいと思いました。
さて次はうーじんちゃんの出発ですね。
投稿: スワロ | 2009年9月19日 (土) 14時44分
reiさん こんばんは~☆
イカイカイカイカ・・・言うてるうちに一週間勃っちゃいましたね~。
鮭とんば(鮭とば?)コレで1000円は安いわ~
ホタテの貝柱(我大好物)はどやったんやろか?(笑)
>帰りの飛行機で・・・
そうかそうか。rei母も泣けてきましたか
これね。北の大地での別れがゆえに、なおさらおセンチになるのかもよ。
もしコレが沖縄とかだったら、「元気でやれよ~!」って明るく笑って送り出せたのかも。。
ウチのトラは、赤とかオレンジ、黄色・・・とにかく身の回りの物は暖色系でまとめているようです
話違いますが・・・
今夜の『世界・ふしぎ発見!』 あまるふぃと青の洞窟やね~。楽しみ!
投稿: のりりょん | 2009年9月19日 (土) 19時04分
スワロさん
教えていただいた『イカ祭り』とやら調べてきました。
へえ~
イカに支えられた町なんですね、まさにイカさまさまです。
家電も家具も本人に任せておけば、見た目の可愛さだけでとか、勧められるままに高性能、高価格のとんでもないものが揃うところでした。
アブナイアブナイ。
先ほどからテレビの『もしもツアーズ』という番組で全国の市場めぐりをやってまして、娘から連絡があり、函館市場での海鮮食べ歩きを見ていました。
ちょっとずつハナシがずれているんですけど、なんとあちらは半時間早く、東京でも18:30から始まっているようです。
まさか時差じゃないでしょうね。
ナマで食べるとうもろこしを送ってもらうことにしました。
こういうの、便利だな、えへへ。
>寂しい気持ちを断ち切るようにガマンしたのかも。
ええ?
そうだったら、また悲しいわ。
こないだやっとおともだちができたと言ってました。
地の縁、人の縁を大事にして、早く慣れて欲しいと思うけど、正直そこそこで帰ってきてもええんちゃうん?とも思います。
>さて次はうーじんちゃんの出発ですね。
あら、こっちは今日もオールでお遊びです。
この子は半年で必ず帰ってくるのであまり寂しさはありませんの。
投稿: れいち | 2009年9月19日 (土) 20時50分
のりりょんさん
鮭とんば、おいしかったのよ。
それで今日同じものを送ってもらいました、こういうこともあろうかと郵便局のエクスパックを何枚か持たせておきましたので・・・。
ホタテ、殻に入ったままバター焼きにしてもらいました、抜群の甘さで美味でした~
二日目の夜は寿司、海鮮割烹ってお店で、海鮮しゃぶしゃぶをいただいたんですが、ぼたん海老、アワビをしゃ~ぶしゃぶしてじゅるじゅる~
うっ、よだれ。
>これね。北の大地での別れがゆえに、なおさらおセンチになるのかもよ。
そうだよねえ、季節は初秋だし。
初冠雪の話題も聞こえてきたし。
さあ、不思議発見見ますね、情報ありがとう。
投稿: れいち | 2009年9月19日 (土) 21時07分
息子を一人下宿に残して帰った日を思い出し、じんわりしてしまいました。これが一つの区切りですね、お母さん。
息子の下宿へも、もう1年4か月以上行っていませんが…
(きのうは珍しく電話をかけてきたと思ったら、「口座の残高が…」ですと。それと隣からやってくる、ベランダのゴキブリに悩まされているらしい…、君んちから発生しているんやないやろねぇ)
投稿: みや | 2009年9月19日 (土) 22時41分
れいちさん、こんばんは。
私が一人暮らしを始める時も、
亡母が一緒に家具買いに行ってくれましたっけ。
今でも使っていますよ。
最初の一人の夜の心もとなさをよく覚えていますが
すぐ気楽なだらだらマイペース満喫、
娘のほうは呑気なもんでありましたが・・・
函館五稜郭、なつかしいなあ。
私この土方さんの大元の写真を、
お小姓の市村某が届けた先の歳三のお姉さんの
嫁ぎ先佐藤家で見せてもらったことがあるんです。
いや、ほんまエエ男です。
土方さんちは真言宗で、
うちも真言宗なのでちょっと嬉しかったもんです。
アルバイトして貯めたお金で行った
ユースホステル旅の北海道。
早朝4時くらいに函館に着いちゃって(連絡船ね。)
途方に暮れたもんでした。
八月なのに紫陽花がまだ咲いてて
北海道には梅雨はない、とタクシーの運転手さんが
教えてくれましたっけ。
スワロさん、そうそう、今でもいろいろ
売ってますよね、お酒とか。
なぜか新選組にも詳しいあっしでした。^^
投稿: miyuki | 2009年9月20日 (日) 00時45分
みやさん
そうそう、>これがひとつの区切りだと、この母はよお~くわかっているんですが、反対に区切らなくてもいいんじゃないの?って甘い親心がムクムクしてくるんですよ。
職場の同僚ママには東京へ行った息子ともう2年ほど出会っていないというツワモノもおられるんですが、わたしはまだまだそんな境地に到達できそうもありません。
miyukiさんも言っておられますが北海道には梅雨がない、そしてもうひとつ『ごきぶりがいない』って情報もあります。
酷寒の地では冬の間に死滅するんでしょうかね。
うらやましいハナシです。
>「口座の残高が…」
ふふふ・・・
わたしの実家では年子の男の子ふたりを3年間下宿させてました。
そういうこと電話で話すと親からぐちぐち言われると察知しててすべてメールだったそうです。
兄嫁、メールを開けるのが怖い と申しておりましたわwww。
がんばれ、みやママ。
投稿: れいち | 2009年9月20日 (日) 11時17分
miyukiさん
最近の家具、見てくれはとってもよろしいんですけど、裏を見ればちゃっちいのですよ。
まあ、暖房ガンガンに入れる土地柄ですし、引越しもするでしょうし、いいものは要らないと目をつぶりました。
果たして後々わたしと一緒に選んだ家具が残っているでしょうか・・・。
おっ
としぞうのナマ写真を拝んだんですか?
めっちゃおいしいですやん。
彼はその風貌からして優男のイメージですが、なかなか゛厳しいオトコだったようで、カンマエ同様そこがまたそそりますなぁ。
>八月なのに紫陽花がまだ咲いてて
わたしは6月に行ったとき、まだ雪が積み上げられていた景色を見ました。
五稜郭は桜の季節もきれいらしいのですが、実にあっけなく短期間で散ってしまうようです。
まるでとしぞうの激しい生き方そのもの、ですね。
(としぞうマグネット買い求めたわたし )
投稿: れいち | 2009年9月20日 (日) 11時27分
どもっ ふじです
娘の世話だか、観光だか
よく分からない函館旅行 お疲れさまでした。
娘さんも
完全に親離れしたんだか、まだ少し頼っているのか。
遅ればせですが
就職おめでとう。立派な社会人になって下さい。
娘さん。
投稿: ふじ | 2009年9月21日 (月) 00時31分
ふじさん
>娘の世話だか、観光だかよく分からない函館旅行・・・
ふふふ、基本的に松花堂弁当とか平たく言えばてんこ盛りの定食とかが好きな欲張り人間です。
あれもこれもぎりぎりまで見たい食べたいってことですね、はい。
娘は・・・
「こんなはずやなかってんけど」
くらいに思っていることでしょう。
大きい企業に就職するってことはこういうことなんですね。
テレビでCMが流れると、つい手を止めて見入ってしまいます
新聞でも株式のところをチェックする毎日です
投稿: れいち | 2009年9月21日 (月) 16時07分
お疲れ様でした?それとも、楽しめたみたいですね!
どちらにするべきか・・・迷います・・・
地方といっても、何もかもがお安いわけではなく、美味しいご飯は
それなりです
でも地元の人は安くて美味しいお店行ってると思います
楽しみながら開拓ですね
何年か前に、主人のお友達のお家をホテル代わりさせてもらった時は、朝ごはんに「いかそうめん」が、出ました!
我が家の娘は、バリバリの理系です
キツメの研究室なので、昨年の夏から休みが日曜祝日のみです(たまに日曜も様子を見に行ったり・・)
この連休の4日間のお休みは、お正月以来です
(今年の夏休みは、病〇の実習がありそれに伴うレポート提出・・・)
今週末には学内テストがあり、卒〇研〇もあり(もちろん卒論も)
2月には国〇試験があります(これが取れないと就職は辞退です・・・
辞退しなくてもOK な会社も内定を貰ったのに、蹴ってました・・・
来年は覚悟しています
私も、同じようなことするんでしょうか・・・
二人とも耐えられる自信は・・あるかな~・・・?
お帰りは辛そうですね・・・
月1のお楽しみにしてしまえば?
冬のあの寒さは、お肌のキメには良いと思います
投稿: シン | 2009年9月22日 (火) 11時14分
シンさん
函館、いい町でした。
車を運転してたらそこの土地の人の人柄みたいのがよくわかりますが、せこせこしてないですね。
おばさんの“わ”ナンバーにもやさしかったです。
疲れはないです、疲れるほど回ってみたいですけど、それはまた今度。
シンさんのお嬢さんはいくつも内定をもらったんですね?
この不景気にすごいことです、よかったですね。
バリバリの理系と言うことは研究、開発職なんでしょうか?
ならそんなに転勤はないでしょうね?
そちらは首都圏ですから北へ行くにも南へ行くにもやはり地の利がいいと思いますよ。
もう日本の中ならよし!として、残された母たちは韓流つながりで遊びましょう。
月イチで行く?
う~ん、わたしはそうしたいけど、お財布が言うことを聞かないみたいです
B男くんには函館のよさをいっぱいアピールしておきました。
「ええかげんに子離れしいや」
と言ってますが、かなり行きたがっています。
娘は今年中にあと2回東京で研修があります。
そのうちお正月が来ますしね。
こうしてわたしたち、トシをとっていくんですね。
来年はシンさんの寂しさに付き合いますよ
投稿: れいち | 2009年9月22日 (火) 22時01分