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2009年8月 4日 (火)

♪ボンジョルノ!イタリア -5-

前にも書きましたが、旅行中は行く先々で晴天が続き、ちょっと日焼けしました。帰国後毎日ホワイトニングパックをしていますが、安いのを買ったので小さくて顔の端っこの方まで届きません(顔が大きいということも・・・あるにはある)。この日焼けの原因はほとんどこの日の行程にありました。

西暦62年、当時ローマ帝国の支配下にあったナポリ近郊の都市ポンペイを激しい地震が襲い大きな被害があった。町並みはすぐに以前より立派に再建されたが、その再建作業も完全には終わらない西暦79年8月24日ヴェスヴィオ火山が大噴火、一昼夜に渡って火山灰が降り続け、翌日にはポンペイの町と逃げ遅れた人々は完全に地中に埋まったのである。

           ・・カプリ島~ローマ・・

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ナポリのベベレッロ港から水上高速船で約45分、イタリア屈指のリゾート地カプリ島へ到着しました。ここから小さい動力船に乗り換えてカプリ島の西の方にある青の洞窟を目指します。島の絶壁の上に建つFェラ-リ社の社長の別荘。

        F         

一昨日は波が高くて洞窟への船が出せず、昨日は洞窟の入り口で波が収まるのを3時間待ったそうです。さて今日はどうでしょう・・・。その前にお待たせ、この旅一番のオトコマエわたしのお気に入りのセニョールを紹介します。彼はこの動力船の操縦士です。まずはあんよから・・・ふふふお茶目。

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はいお顔。

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終始厳しい表情で洞窟の船頭さんと連絡を取り合う横顔は精悍!横を通るとき潮に混じってごっつ爽やかな香りがしました。

洞窟へ向かう途中、帰ってくる船の人が両手で大きく○を示してくれたので本日は入れるらしいとわかり、わたしたちの船から大きな歓声と拍手が起こりました。洞窟の入り口ではもっと小さな数人乗りの手漕ぎ船に乗り換えて順番待ちです。

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洞窟開口部の高さは1m、こんな小さな入り口を船頭さんは起用に、岩に取り付けた鎖のロープを引っ張りつつ「エイッ」とイッキに入ります、そのときわたしたちは帽子やメガネをはずし、船の床に寝転ばなければなりません。

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と・・・洞窟内は真っ暗です、そして水の色が真っ青です。それは太陽の光の当たる海の色とはちょっと違う、もうちょっと明るいアクアブルーとか透明感のあるターコイズ(トルコ石)ブルーって言うんでしょうか、とにかく手をつけてみても青い、感動でした。(写真をクリックすると大きくなります。船が揺れていて少々ブレてますが真っ青です)。

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白い石灰岩と透明度の高い海水と洞窟の入り口から入り込む太陽光線とが生み出す自然現象は、世にも神秘な世界でした。ああよかった、晴れて。

またオトコマエの操縦する船に乗ってアナカプリと呼ぶ町の中心地へ戻りました。あら、島の中心にあるソラーロ山に雲がかかってきました、午後の洞窟はどうでしょうねぇ。

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展望台から見たカプリの町。

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ランチは海が見下ろせるリストランテでタコのリゾット、マグロのソテー、チョコケーキです。飲み物はこの島特産のレモンジュースにしました。

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展望台のあるウンベルト1世広場の周辺はおしゃれなホテルやレストラン、高級ブティックが所狭しと並んでいて、全体の印象は白くて清潔、お店は白にゴールドやシルバーをうまく合わせてディスプレイしています。ここはもっとゆっくりと滞在したくなるところでした。

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さてわたしはこの日、添乗員さんの勧めで乗り物酔いの薬を飲んでいたせいか眠くて眠くて、帰りのナポリまでの高速船の記憶がありません。しかもこのあと行くことになるポンペイでも半分眠りながら歩いていました。

この日の現地ガイドはマウロさん、男性。身長が190cmあって大股です。わたしたち日本人の体型がよくなってきているとは言え、暑い中現地に慣れた190cmのあとを付いて回るのは必死でした。

ポンペイの遺跡入り口と町並み

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ジュピター神殿

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浴場の浴槽と雨水を受ける器

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こちらは欲情を発散するところの壁に描かれたフレスコ画

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こちら文献からお借りしたもの、わかりやすいです。

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ポンペイの遺跡は18世紀に発掘作業が行われました。火山灰の塊の中、人間の肉体が溶けて形だけがそのまま空洞で残っていたところへ石灰を流し込んで再現したものがこれです。胴周りに鉄が巻かれていることから奴隷だそうです。

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こうしてこってりとポンペイを見学し、ホテルに戻ってもわたしは睡魔のとりこでせっかくのご馳走を半分も食べないうちに部屋に戻って爆睡しました。

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           ・・本日のびっくり・・

これはポンペイの遺跡の中の洗濯屋の、洗濯槽に漂白液を流し込むところ。

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当時の漂白液は、各家庭から集めたおしっこでしたとさ~(やっぱりそっちに戻ったか・・・)。あんなもんできれいになるんですね。

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コメント

れいちさん、こんばんは。
青の洞窟、素晴らしいです。
目下儲からない仕事の疲弊度ピークに
癒される景色、ありがとうございます。

>欲情を発散するところ

この表現にわけもなく笑いましたがな。
ぷぷぷ。
疲れすぎてEDになりそうですわい。
(あ、女性はED言わんのか。)
カプリ島の舟の操縦士さんの
マッチョなぽろしゃつ姿
某映画のソムチャイさんをちょっと思い出しましたが
も~~「デキナイ」なんて言葉とは無縁そうですナ。
ぐふっ。

で・・・・
漂白剤の正体。
すんごいですよね。
清潔の定義とはなんぞや。

今でこそ過剰に潔癖な世の中ですが。あううう。

投稿: miyuki | 2009年8月 4日 (火) 20時31分

miyukiさん
えらい長いこと仕事に振り回されておられるご様子、お察し申し上げます。
少しずつあつかましく、ストレス発散方法見つけてくださいね。
都会に行けばレディでも欲情を発散するところがあるようで・・・でも一番はゆっくり映画やドラマを見て鑑賞記でも書くことですが、ね。
(あっ、miyukiさん鑑賞記あまり好きでなかった?)

きれいでしょう?
青いでしょう?
わたしのカメラとB男くんのカメラではちょっと色が違って写ってましたが、B男くんの方がより忠実に写ってましたので、そちらを載せました。

ポロ男くん、ちゃらってないところがgood
お客に媚びず安全操行に徹しているところがまたまたgood
鍛えているんでしょうか、ポロシャツの下が想像できるカラダつきでした。
金髪めいたすね毛にトカゲが入っていきそうな図に・・・萌え~~~ あ~あつっ

投稿: れいち | 2009年8月 5日 (水) 00時23分

れいちさん
ああ、天気を心配しながら船に乗って、寝そべって狭い洞窟にす~っと入って、あの青ですか~~
もう、ため息です。この世のものとは思えない美しさ。見せていただけて、ほんとよかった~
「青の洞窟」なんていうインスタントのパスタソースを思い浮かべたりしてはいけないわん

ポロ男くん、もう絵になるな~
硬派な感じがまた女心をくすぐります

カプリの町の写真も、ついつい拡大クリックしてしまいました 壁の色も空の色も違う…地中海の光ですね~

何でも試してみたくなる私。
でも、オシッコで漂白はです。

投稿: 秀子 | 2009年8月 5日 (水) 16時44分

「青の洞窟」すごいですね!
写真で見て、こんなにきれいなのに、実際その場で見たら、感動の嵐でしょう。よかったねぇ、晴れて。

向かい合うブティックや黄色い壁のレストラン、いい写真だわ~。
門を覆うように茂る木も、いい感じ。
「アマルフィ」見てきました。れいちさん、こんな風景を、見てきたんだなぁとか思いながら。

投稿: みや | 2009年8月 5日 (水) 23時13分

秀子さん
この旅行では「青の洞窟を見るのが目的で来た」ってはっきり言っておられる方がおられましたが、見られなかったらどうするつもりだったんでしょう・・・。

こういう見せ場を持っている町は強いですね~。
強気です。

この島には他にも「緑の洞窟」「白の洞窟」な~んていうのもあるんですって。
カプリ島はゆっくり滞在してみたいところです。

レトルトのパスタソース「青の洞窟」シリーズ、わたしも売り場でひとしきり眺めています。
なんでこんな名前をつけたんだろう?って。
でもおいしいですよね、とてもおいしく濃厚に作ってあって、大好きです。

ああ、ポロ男くん、今ごろあちらは午後の3時ころ、今日も船を出しているんだろうか
日本のおばちゃんにこんなに慕われているなんて知るヨシもないだろうなぁ・・・

投稿: れいち | 2009年8月 6日 (木) 00時46分

みやさん
レディースデーに「アマルフィ」ご覧になったんですね?
先週の水曜日は珍しくこちらの映画館、いっぱいの人でした。

織田、佐藤、福山・・・豪華ですものね。
わたしとしては福山くんもうちょっと出てきて欲しかったわぁ。
アマルフィ海岸は世界遺産だそうです。
「エメラルドの洞窟」なるものもあるそうです。
でも映画ではそれほどきれいな印象ではなかった気がするんだけど!?

>れいちさん、こんな風景を、見てきたんだなぁとか思いながら・・・
はい
天海祐希をわたしに置き換えてご覧になっても楽しめたことでしょう。
(矢上さえこ、コート何着か着替えていたわりには荷物が少なかったね、まるでスキー場へ仕事に行って毎日コートを着替えていた冬ソナ・ユジンのようだったわさ)


投稿: れいち | 2009年8月 6日 (木) 00時57分

8月なのに、すっきりしないお天気続きの関東地方。
ヨーロッパの暑くても爽やかな夏が恋しいです。

青の洞窟って、本当にステキ。 
写真でこれほどなら、実物はもっと素晴らしいのでしょう。
潮や天候の具合で入れないことも多いと言われるので
日頃の行いのお陰で、無事入れてよかったですね。
こういう風景や海の男なら、ギリシャもお勧めです。
(ただし、夏は暑すぎて無理。せいぜい6月くらいまで)
本音で言えば、そういう所には、夫婦ではなく
一人旅か女友達と行きたいですわ

私が行った時のポンペイは、観光客もほとんどいなくて、
ちょっと拍子抜けしました。
でも遥か昔に驚くほど近代的な生活があったかと思うと
やはり感動ものでした。
実は、大学受験のころまで考古学者を目指していたので
今でも遺跡と聞くとワクワクしてしまいます。
〇〇〇〇漂白も、それはそれで工夫ですものね…

連日のイタリア料理にお疲れになったかもしれませんが
写真で拝見している限り、羨ましくてヨダレものです

投稿: スワロ | 2009年8月 6日 (木) 12時15分

スワロさん
暑いですねぇ・・・
こちら午前中に豪雨があり、その後晴れたものだから蒸し暑くて
すかっとした夏空が恋しいです。
この調子で夏休みが終ってしまうんでしょうか。

青の洞窟、きれいでしょう?
二日続けて波が高かったので心配でしたが、
>日頃の行いのお陰・・・
おほほ、よくわたしを知ってくれててありがとうございます。

ギリシャの男・・・
彫刻のようなきれいな男・・・
まるで、どんごにょんのような・・・?
中学校のとき美術室にあった白い胸像、オトコマエに
ちょっと胸キュンでした。

知り合いのお医者さんは、休みの日には遺跡の発掘ボランティアに行きます。
やはり考古学者になりたかったそうで、黙々とブラシを使いながら古代に思いを馳せているそうです。

食べ物はだいたいおいしかったですね。
何でも食べるB男くんは今回わりと屁タレてました。
口ほどにもないやつです。

投稿: れいち | 2009年8月 7日 (金) 19時43分

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