♪ボンジョルノ!イタリア -3-
欧米人の名前は、先祖の職業がそのまま苗字となっていることが多いそうな・・・。例えば大工はカーペンターさん、仕立て屋はテイラーさんというふうに。
3日目の現地ガイドさんは苗字が石を切る人という意味で、先祖はガラス細工に使う石を山から切り出す仕事をしていたそうです。名前はシルバーノ(銀)さん。
「つまり石切銀次郎とでも訳して、銀ちゃんと呼んでください」
と上々のつかみでヴェネチア巡りがスタートしました。
・・ヴェネチア~フィレンツェ・・
ホテルからバスで間もなく、トロンケットという港から水上バスでヴェネチアに向かいました。ヴェネチアは120もの島で成る水の都として世界遺産に登録されています。島と島の間はヴァボレットという水上バスで、また、ヴェネチア本島では縦横に流れる運河をゴンドラで移動します。
この島では法律により車を乗り入れることが禁止されていて、一般の自動車はもちろん自転車もダメ、救急車は救急船、消防車は消防船となります。島の人も観光客も歩くか船に乗るかしか移動手段がありません。
近年、満潮時に海水面が上がることが多く、地盤沈下とともに歴史的建造物への影響が憂慮されているぎりぎりの町並み。
14~15世紀には共和国として栄華を極めた国らしく、住民は誇り高く、建造物は近隣の国からぶんどった(註・銀ちゃん談)戦利品で建てられていて、装飾は豪華絢爛の極みです。これはその代表、サンマルコ寺院。
黄金と宝石でまばゆいばかりの天井に溜息。
こちら隣接するドゥカーレ宮殿。大きな広間の天井には一面、フレスコ画と言われる漆喰に直接顔料で描くという手法で宗教画が描かれています(撮影禁止のため外観のみ)。
サンマルコ広場、座り込んで悩む若い神父。炎天下にこの衣装、周りは肌を露出した女性ばかり、苦悩の原因はそのあたりでしょうか。
「Don't sit here」と言って回るおまわりさん、オトコマエは汗もかかない。
ガイドの銀ちゃんとわたし。
この島では路地を入るとお土産物屋さん、寺院、ブランドショップが混在しています。
ほっと一息つく土産物屋の女性。
ランチはイカスミのスパゲッティ、シーフードのフライ、ティラミスで、ワインはハウスワインの白にしました。旅行中のランチではこれが一番おいしかったかも。
さて、お腹もいっぱいになったあとはゴンドラクルーズです。我らのゴンドリエーレ(船頭)はこのおっちゃん、ああ~ん、あの若い兄ちゃんがよかったなぁ・・・。
建物がせめぎあうように立ち並ぶ間を縫うように進みます。
きれいな外観のこんなところやそうでないこんなところも。
ゴンドラはそれぞれ装飾に工夫を凝らしています。
少し先を行くゴンドりエーレが歌を歌い始めると、狭い空間に歌声が響いてB男くんはうつらうつら、船頭さんでもないのに舟を漕いでいました。
ヴェネチアでゆったりとしたときを過ごしたわたしたちはまた水上バスでトロンケットに戻り、バスでフィレンツェへ向かいました。
フィレンツェでは小高い丘の上のミケランジェロ広場から街を一望、おお、真ん中あたりに見えるのは八角形のクーポラを有するドオゥモです。ここは『冷静と情熱の間』で恋人が再会する場所として美しく描かれてました。
広場の中心にはダビデ像(レプリカ)、ダビデのレプリカは他にもあちこちにあるんです。
ホテルに着いたわたしたちは、周辺を散歩してスーパーマーケットを見つけ、食料品を買いました。イタリアを代表するチョコレートのバッチやジャンドゥーヤもお土産物屋さんよりずいぶん安いので、大量に買い込みました。スーパーのカゴは底に直接コロコロがついていて取っ手が長くコンパクトで便利なものでした。
・・本日のびっくり・・
これはランチをいただいたお店の向かいの魚屋さんの店頭に並んでいた、おそらくカニの仲間だと思うのですが、片方のはさみがトイレのふたくらいありました。B男くんは
「フライもええけど、そろそろわさびで刺身が食べたいなあ」
と言いました。
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