百鬼夜行と陰陽道 -弐-
平安時代の京都では、鬼が徒党を組んで町を走り回った日があったらしく、当時の貴族らは特にこの怪異現象が起こりやすい“夜行日”なるものを占ってもらうために陰陽師に頼り、夜行日の夜には外出するのを避けたり、やむを得ず外出する際は魔除けの護符を持ち歩いたそうです。
現在、この伝説で鬼が通ったとされる一条通りの大将軍商店街では、通りを“妖怪ストリート”と銘打って妖怪伝説の伝承と町おこしに取り組んでおられます。
さて、北野天満宮を後にして小昼に串団子を食したわたしたちは妖怪ストリートへと歩いて向かいました。
どこからか鬼が出てくるかと用心して歩きましたが、お化け屋敷じゃあるまいしそんなことがあるはずもなく、妖怪をプリントしたグッズなど売る小物屋さんや魚屋、花屋などが並ぶ商店街でした。それぞれのお店の前に趣向を凝らした手作りの妖怪人形が飾ってあり、それらを見て歩くのも一興でした。
やはりここでも「お団子売ってるわ」「大福もあるやん」と甘いものに手が出そうになりましたが、いけない!すでにお昼どき、予定のランチの時間です。
かに道楽京都本店では二週間ほど前に個室の予約を入れましたが満杯。しかしその日はすぐに足を伸ばせるお座敷に通され、かに懐石をいただきました。
かに道楽HPより
かに酢・焼きがにはおいしい、しかし心なしかにが小さいような・・・お刺身は甘い、しかしもうちょっと食べたいような・・・ということでやや不満の残る昼食でした。(この件に関しては・・・かにでお腹いっぱいにしようと思ったらせめて7,000円くらい出さなあかんわ、とB男くんに言われた。ランチで7,000円も出せないのが我ら主婦の悲しいサガなのよ)
デザートは錦市場のカネタカフェで地元産の小豆を使った白玉ぜんざいをぺろり。
その後、漬けもの屋さんなどのぞいたわたしたちの気分と胃袋はまだまだイケたけど、そして娘たちは手が離れて慌てて帰ることはなかったのだけど、肝心の大きい坊が待っていることだし・・・ということで、夕闇が迫る京都の町をあとにしたのでした。
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コメント
こんばんは。
「百鬼夜行」怖いわあ~~。
昔の暗闇はそれこそ真っ暗だったでしょうし。
しかし、学ランの妖怪人形。(笑)可愛いですなあ。
「大きい坊」って、これもまた
妖怪かと思っちゃいましたわあ。
ごめんね、B男くん^^
投稿: miyuki | 2009年2月11日 (水) 22時37分
1枚目の写真を拡大したら、昔、スワロさんのお住まいの地方近いところで、寺町通りというところに住んでいたことを思い出しました。
響きはいいけど、つまりお寺様(+墓地)ばかり。駐車場を借りていたお寺は、お化けの日本画で有名な丸山応挙の掛け軸を年に1度公開していましたが、そこ頃はなんだか怖くて、一度も見ませんでした。見ておけばよかった~
妖怪ストリートは、まるでゲゲゲの鬼太郎の世界じゃないですか。大きな坊は、「千と千尋」の大きな坊、みたいです
そう、ランチに7000円はなかなか出せません
投稿: 秀子 | 2009年2月11日 (水) 22時57分
miyukiさん
昔はこの世でわけのわかんない出来事があると何でもかんでも妖怪とか、霊のせいにしてたんでしょうね。そうして「鬼の仕業ゆえ、いたし方ないことよのう」みたいに諦めてた、ときには人の生死に関わることも。
ぬらりひょんもいましたよ、緒方拳さん思い出してしまいました。
大きい坊、ある意味立派な妖怪ですわ。
妖怪『偏屈王』として君臨し、かにはやっぱりタラバやな・・・などとイヤミを言いました。
投稿: れいち | 2009年2月11日 (水) 23時15分
秀子さん
かに道楽はまさに寺町三条にございます。
本能寺も近いです。
平日の昼間だと言うのに個室が予約でいっぱいって・・・しかも座敷もけっこう詰まってて、繁盛してました。
円山応挙とはまた、教科書でしか見たことないです、見ておけばよかったですね。
そうです、おっしゃるとおりゲゲゲの鬼太郎を彷彿とさせられます。だからか、なんだか町を歩いててもどことなくウキウキしましたわ。
ぬらりひょんの隣に夜叉、置いて欲しかった~。
投稿: れいち | 2009年2月11日 (水) 23時32分
reiさん おはよう~
昨夜はどうも。。・・・でけた?【私信】
『妖怪ストリート』へぇ~~そんな名前が付いてるんだ~
あ、例の蒸し器は、その一条通りの大将軍商店街で買った(買わされた。←まだ言ってるよ)モノかもしれません。
・・・金物屋はなかったですか?(笑)
たしかにランチに7000円も出せないよね~。
と言いながら、7000円の蒸し器は買うという、訳のワカランB女ではございますが。
うちの大きい坊は、この蒸し器を出す度に、
「おっ!7000円の蒸し器や!」と今だに必ず言いますわ
投稿: のりりょん | 2009年2月12日 (木) 10時26分
のりりょんさん
こんばんわ
清明神社に大将軍・・・
まるでやんごとなきお歯黒のお公家さん、成田三樹夫の世界でしたわ。ちょっと生臭い麿など演らせたら彼の右に出るものはなし!日本のアル・パチーノでした。あっ!成田三樹夫はM姐さんの好物かと・・・。
金物屋さんありましたよ。
それらしい店先で、蓋つきの漬け物を入れる容器を買おうとしたらBちゃんに「なにもこんなとこまで来て買うて帰らんでも・・・」と言われ断念しました。
>「おっ!7000円の蒸し器や!」と今だに必ず言いますわ・・・
いちいち古傷をえぐる発言、むかつきますなぁ。
立派な蒸し器、お茶碗蒸しなら重ねて10人前、芋なら15本、肉まんなら20個は蒸せそうな逸品です。どうぞ、のりりょん家の家宝にしてくだされ。
(しかし、しまっておく場所もけっこうとりますね、ぷぷぷ)
以下私信・・・
でけへん
写真のコンディションが悪いからもっといい写真を選んでトライしろってさ。
コンディションが悪いのは画像かモデルか、これ以上きれいな写真ありまへんわ。
投稿: れいち | 2009年2月12日 (木) 21時45分
呼んだ?
成田三樹夫さん・・・・なつかしいなあ~~~(ノд・。)大好きでしたとも!!
麿、烏丸少将文麿ですね。
もっとまにあなところで
岸田森さんってかたもどうです?
(あのシトが岸田今日子さんといとこ同士で、
樹木希林さんと結婚してた・・・って
ちょっとビックリ、昭和な話題ですよね。)
ぬらりひょんのとなりに夜叉人形、
似てなかったら笑える・・・のか怒るのか、はたして。(笑)
好きな殿がかかわるとついアツくなってしまいますわ。(丼兄さんはいまだにお笑いのネタにされるし。
くう~~・・・しゅきだかだ~~って。泣。)
投稿: miyuki | 2009年2月13日 (金) 17時59分
miyukiさん
成田三樹夫サン、いい役者さんでしたなぁ。
岸田森さん、何ともいえない世界を作り出してくれましたなぁ。
惜しい、実に惜しい・・・早世です。
岸田森さんと岸田今日子さんがいとこ同士で・・・知ってますよ~
んで、“傷だらけの天使”では二人揃っていかがわしい探偵事務所をやってて、これまたいかがわしい曲が流れてて・・・。
ところで成田さんは“おじゃる”の公家衆もよかったけれど、や○ざ演るときは“ヅラ”がなくて、その生え際ったらやけに潔くて、生き方そのもの(生き方よう知らんけど・・)のようでしたわ。
ぬらりひょんは妖怪のボスでした。
緒形拳さん、これまた早世で・・・ああ寂しい
投稿: れいち | 2009年2月14日 (土) 00時17分
コチラでは、ちょいお久しぶりです~
京都かぁ・・・しばらくイッてないデス。
ダンサー業マックスだった頃は、タマにイベントでイキましたケド・・・
れいちさん、最近、お出かけが多くて楽しそうですね~^^
ついでに?、東京までいらしたらヨカッタのに~
で、今年のバレンタイン、お嬢様方はイベントなしなんですか!?
我娘、今からNクンとグループ・デートです
で、午前中にシッカリのっぽクンにも手作り本命チョコ、
渡してきちゃって・・・
娘が出かけたら、ウリ夫婦もお泊りデートにイッてきマス
エロんなトコにイケるよ~に、ゴキゲンとっておかなくっちゃですから~
投稿: mojo | 2009年2月14日 (土) 12時09分
あ・・・出遅れ~~
(風邪ひいとりまして・・・)
神社、私もずっと前ですが行きました。
洋物ホラーは苦手ですが、
陰陽師系の「おどろおどろ」好きです!^^;
岡野玲子さんの漫画も読みましたし、
一時期ハマってましたので、
よし!ばっちりコメ入れするぞと思ったけど・・・
なんか、母親は白狐だったとか・・・しか・・・
あとは忘却の彼方・・・ぶつぶつ・・・
成田三樹夫さん、岸田森さん、ほんと懐かしいです。
岸田今日子さんの「江戸城は・・・」って始まるナレーションもね・・・^^
投稿: みつこ | 2009年2月14日 (土) 14時09分
mojo子~~~!!
またまたB男さんとおデートかいなっ
ほんま、仲良うてよろしいいことですなぁ。
んで、A子ちゃん
いまだに続いているのね、二股愛。
多分ねぇ、タイプが全く違うのよ。
Nくんの前では自分が出せる、わがままも言える、でものっぽクンの前ではひょっとしたらチョー女の子やってるんじゃないかな。
これは意識してできるものではなく生まれつき、天性のもの、つまり“オトコを手玉にとれるタイプ”とでも申しましょうか、将来楽しみなお子です。
花のお江戸はねぇ・・・
ちょっと“よっこらしょ”と腰を上げないと行かれませんのや。行くとなると日帰りはもったいない、泊まるとなると色々と遠慮と制約が出てくる、ってことでまた機会があれば行きますだおかだ。
そんでもって「おっぱぁ」て言ったらジョンジェくんへろんとしたんだって?
ふん
わたしだっていきなりあじゅんまに生まれてきたわけじゃないんだっくっそ~~、今に見ておれ~
(しかし、反撃材料がないことに気付く)
投稿: れいち | 2009年2月14日 (土) 14時58分
みつこさん
風の強い日です、黄砂も飛んでいるようで、目が痒いです。
風邪は良くなりましたか?
大事にしてくださいよ、旦那が寝込んでもだ~れも困りませんが、主婦が寝込むと家事が滞りますし、治ってからも自分にかかる負担が大きくて、ほんと困ったもんですから。
ところで
>洋物ホラーは苦手ですが・・・
わたしも手が出ません(でした)
日本のものでは坂東眞砂子の“山妣”などおもしろくて他にも2~3点読んでみましたが、途中で「あれ?」っと感じることが多くて、結局は気持ち悪くなって放棄でした。
そしたら猫を投げ捨てて殺しているとか何とか話題になって、ええっ?
書いてるのは虚構の世界だけじゃなかったのか、とびっくりしました。
最近はすっかり目がしょぼくなって、読書はとんとついていけません。
>岸田今日子さんの「江戸城は・・・」って始まるナレーションもね・・・
あっはっは
「思えば大奥とは、女の戦いのるつぼでございました」
とかなんとかね。
わたしこれのモノマネできるから、いつかお出合いしたら『火垂るの墓』のせつこの「兄ちゃん、うちびちびちやねん」とともにご披露いたしますね。
投稿: れいち | 2009年2月14日 (土) 15時20分