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2008年11月17日 (月)

赤壁の戦い『RED CLIFF』

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映画『RED CLIFF』を見ました。

中国4000年の歴史の中で幾度となく繰り返された国盗り物語、その中でも最もドラマチックな三国時代(魏・蜀・呉)のお話です。この時代背景は歴史よりも漢文の授業で習ったことが記憶に多く、博識な先生は横道に逸れながら色んなことを教えてくれたものでした。蜀の劉備が“三顧の礼”を持って軍師・孔明を迎えたということや、また“孔明の嫁選び”では実際に孔明夫人は醜かったのか否かなどなど・・・。

トニー・レオン、金城武がとてもいい。彼らのために作られたような映画。(しかし、赤壁の戦いの結果を知っている身には、このふたりの今後が描かれているpartⅡがつらい・・・)

目を見張ったのは、その戦術です。中国といえば先のオリンピックから見てもわかるように、とりあえず人海戦術。すごい人と馬でした。戦の布陣の隊形変換は見事、まるで体育祭のマスゲームのようで、いつの間にか敵をこちら側の布陣に閉じ込める。馬に引かせた枯れ木で砂ぼこりを立て敵を惑わす。敵が接近してくると並んだ兵士の持った盾が一斉に裏返され、光る素材でできた盾の裏側に太陽が反射して人馬ともにうろたえる。頭の上にかざした盾の上を人が走る。足元をすくう。首に縄をかけて引っ張る。

戦闘シーンはやや残酷でしたが、随所にこんな仕掛けがしてあって胸がすく場面も多かったです。

この映画、最初は劉備にチョウ・ユンファを、トニー・レオンは孔明にキャスティングされてたそうです。ああ、ユンファの劉備も見てみたかった、でもワラジ編んでるユン様は見たくないかも・・・。

さて、本格的な『赤壁の戦い』はpartⅡに描かれているようで、4月の公開が楽しみですが、もっと早くしてくれないとpartⅠの内容を忘れてしまいそうです、とほほ。

話は変わって・・・

そろそろ年賀状、大掃除の季節です。                               以前習っていた書道の小道具を思い切ってクリアボックスに片付けました。そこで出てきたのがお手本としてよく開いた『赤壁の賦』。わたしは長い間これを三国志の時代の漢詩だと思っていたのですが、このたび『赤壁』を検索していて全く別ものであるということに気付きました。                                              中国に『赤壁』と言われる場所は二箇所あり、三国志で登場するのが湖北省赤壁市の長江南岸にある赤壁で『武赤壁』と言われるところ。宋の文人、蘇東坡が赤壁の賦を読んだのは湖北省黄州市の長江北岸にある赤壁で『文赤壁』と言われているところだそうです。

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現在の『文赤壁』はこんな感じ、風情もなにも・・・ぶちこわしです。

        Photo

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コメント

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
やっぱり観にいかなくっちゃ!!
風邪ひいてる場合じゃないわ!
・・・
実は昨日から頭が痛くて仕方がない。
これを観たいと思いつつ、今週はやめとこうかなあ・・
などと沈み込んでいたけれど、
やっぱ、明日の水曜が勝負だな(なにに挑むつもり??)
観にいってこよ~

しかし、私は中国の歴史というのにからきし弱い。
漢字の名前に国名に・・
誰が誰やら、どの国が先やら後やら???
漫画すら途中で投げ出す始末。
映画なら少しはわかるかしらン??

投稿: 湖知流 | 2008年11月18日 (火) 08時42分

こんにちは。^^
見られたんですね~いいなぁ~
3作家の「三国志」読み、DVDも見て、
(何の自慢?∠(^^;)
「三国志」と聞くだけで、血湧き肉踊る私なのに・・・
まだ行けてません・・・

そうなんですよね・・・
最初、ジョン・ウー監督でチョウ・ユンファ主演
と聞いた時、やったーと思ったのに、
ユンファが降りて・・・ガッカリで・・・
ユンファ熱も冷めてしまった・・・わたしです。(T_T)

あ・・・早くみたいです。
(ちょっと心配な年寄りが居るもんでパッと出れないですよ・・・)
B男さぁ~ん、出番ですよん!てか?

投稿: みつこ | 2008年11月18日 (火) 14時08分

れいちさん、私めの苦手分野は
「史劇」であります。(時代劇は日本限定かも。)
○○の戦い、とか××の乱とか、
人がいっぱい入り乱れてくると
わけわからんくなりますがな。
よって、ぺ④様の太王④神記は
ストーリー把握のためには吹き替えのほうが
楽だった・・・という。(汗)

衣装などにはとても惹かれるのですが
知識もほとんどありません。
こういう分野が好きな人はほんと好きですよね~。

苦手はさておき、
金城くんは見たい、かな。
しかし、長そうなので、まだ腰が上がりませんです。

(この、ペンキで字書いちゃうっての、
よく見ますが、中国。いいのか?^^;)

投稿: miyuki | 2008年11月18日 (火) 17時04分

湖知流さん
わたしの周辺でも・・・ノドが痛い、頭が痛い、鼻水が出る、などと風邪の症状を訴える人がちらほら出てきました。
いやな季節ですね。
今年は受験生がいないから余裕こいて、インフルエンザの予防接種もまだ受けに行ってない。
お宅は・・・風邪など引いてる場合じゃないじゃないですかっ
早う、注射して映画に行きなはれ

わたしも中国史は苦手です。
こないだもホワイト餃子ともだちと『三国志』と『水滸伝』をごっちゃにして語ってました。
だいたい名前があかん、これは欧米の名前にも言えることですが、「えっ?この名前は前にどっかで出てきたなぁ・・」とページを戻ることたびたび。
おかげでストーリーに集中できません。
『RED CLIFF』は映画の冒頭に地図を広げて三国の勢力関係を説明してくれますのですんなり入れるかも、です。

金城武の孔明は若々しくて素敵です。
ぞろりとした着物の斜め後ろ姿は、掛け軸の山水画で長江のほとりに佇む人みたいです。

投稿: れいち | 2008年11月18日 (火) 18時36分

みつこさん
チョウ・ユンファ、いいですよね。
あんなダンディとならイケナイ火遊びしてみたい
よく、チャン・ドンゴンがカレに似ていると言われますが、ドンゴンさんもあんな色っぽい中年になってほしいものです。
ユン様がご出演ならもっと劉備の出番が多かったと思われ、そしてそうなると孔明と周瑜の関係を描く時間が短く、ストーリーが散漫になったかもしれません。

まぁ・・・
赤壁に至るプロセスはかなりはしょってます。
人物の描き方もあまり掘り下げてはありません。
が、partⅡがあるのでこれで充分です。

三国志、原作読んでDVD見て・・・って。
仕上げはこの映画で決まり ですね。

>(ちょっと心配な年寄りが居るもんで・・・
めっちゃ寒くなるそうなので、お大事になさってください。

投稿: れいち | 2008年11月18日 (火) 18時48分

miyukiさん

実は・・・
partⅠには、主役男前ふたりのほかに、めっちゃかっこええ男がいるんですわ。
Pちゃんが鑑賞記で書いてましたので、それも楽しみでしたが、わたし映画始まって5分くらいでわかりましたよ。
お顔は薄い、男前ではありませんが、キャラがいいんです。

今、ドラマは『朱豪』を見ています。
朝鮮半島は漢から盛んに干渉されています。
映画では漢は末期です。
同じ時代なのでどちらもおもしろいです。

余談・・・
最近韓ドラでは史劇が続いていますが、『朱豪』は抜群のおもしろさですね。『ソドンヨ』はそろそろヒョンジェくんが出てきます。たのしみです。

>(この、ペンキで字書いちゃうってのよく見ますが・・・
ええっ???
そうなんですか?
サービス精神がなせるワザなのか、直情的なのか・・・
映画『LOVERS』でアンディ・ラウが犯人を捕獲しに行くときの衣装の胸に大きく“捕”と書いていたの思い出しました。

投稿: れいち | 2008年11月18日 (火) 19時08分

おっ!見て来たんですネ^^
この映画、キャストも映像も戦術も、ドレも凄過ぎて、
ドコも捨てシーンがない見せ場だらけの満点映画でした。
娯楽映画としては(汗)、ほんま最高によく出来てて、
メチャお金かけてるナ~と感心したりも…^^;

今回のPart1は、我としては、トニー様や武ちゃんより、
断然、趙雲が一番の勇士としてお気に入りとなりました。
趙雲役のあのキャラが良かったのか、
それとも、趙雲役を演じたフー・ジュン氏がハマリ役だったのか…
どっちにしても、彼の存在を知っただけでも儲けものでしたが、
「三国志」で描かれてる趙雲と、映画の彼はイメージ違いますか?

この勢いに乗って「朱豪」へとイキタイところなのですが、
やっぱドラマは長すぎる~~~!
今から見始めると、『赤壁 Part2』の公開時には見終わるかな?汗

…しかし、今現在の『文赤壁』画像、
アレは見なかったことにしときます~笑

投稿: pianon | 2008年11月19日 (水) 23時54分

pianonさん
トニー・レオンが大写しになるたびに『ラストコーション』での濡れ場を連想して困りました。
「ひょっとしてここでもヤッちゃうのか!?」
な~んて期待した夫人とのシーンでしたが、まぁあそこらへんまででしょうね(当たり前だろってか?)
夫人についてはP子評に賛同、媚び過ぎです。

『三国志』の趙雲に関しては特に記憶になくてごめんなさい。
この人『インファナル・アフェア2』に出てたそうですよ。
えっ?どこに?(汗)

関羽と張飛のヒゲコンビは、昔からのイメージどおりですね。

『朱豪』はですねぇ・・・
最初「男前いてへんやん」と見始めたのですが、ソン・イルグクがだんだんよく見えてきて困っています。今夜もこんな時間まで見てしまいました・・・

投稿: れいち | 2008年11月20日 (木) 01時18分

今頃、すみません・・・^^;
「レッド・クリフ」やっと見てきました!
三国志ファンの私も、三の字も知らない友人も
楽しめました!

掘り下げて小難しくするより、娯楽映画としてこれで良かったと思いました。(偉そうに・・・
お約束の鳩も飛んでたしネ~~
金城君いい役、涼しい顔して好演でした。

三国志では、私、美髯の関羽が好きなんです。
なのに・・・だから・・・残念・・・でした・・・

partⅡが楽しみですね
れいちさん、
映画ってやっぱり、チャンバラですね~(*^m^*)

投稿: みつこ | 2008年12月 3日 (水) 22時18分

みつこさん
娯楽大作楽しんでこられてなによりでした。

>掘り下げて小難しくするより・・・
本当に、そうです。
我ら凡人にもわかるように描いてくれてありがたかったです。
冒頭に解説入るしね

で、さっそくなんですが・・・
どちらが関羽でどちらが張飛だったっけ?とまたもやHPへ行って確認する始末、とほほ・・・です。
あ~あ、あごひげの長い方のお方ですね。
滝田栄風の。
ついでに俳優さんのプロフィール読んだら、あの方チンギスハーンの末裔のモンゴル人だとか。

チンギスハーンまでハナシがいったら大陸の歴史に強いみつこさんとしては何ぞ語りたいのではないでしょうか?
わたしは、頼朝に追われ北海道へ逃げ、そこから大陸へ渡った義経がチンギスハーンになったという仮説の小説がおもしろいと思いました。

チャンバラ・・・
ともすれば残忍な殺戮の場面でも、これをおもしろく見せることこそ映画、ひとえに監督の腕ですねぇ~
みつこさん

投稿: れいち | 2008年12月 4日 (木) 00時37分

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