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2008年7月 5日 (土)

音楽がたぐり寄せる奇跡

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《ご注意!》映画『奇跡のシンフォニー』に関してネタばれあります。

顔も名前も知らない両親と自分は、心に聞こえてくる音を通じてつながっている。そう固く信じ、施設で過ごす孤独な日々に耐えている11歳のエヴァン。ある晩、電線を伝う不思議な音に導かれるように、施設を抜け出してマンハッタンへやって来た彼は、ストリート・ミュージシャンのグループと生活を共にしながら、両親探しの第一歩を歩み出す。
生まれて初めて楽器を手にしたことで、瞬く間に開花するエヴァンの音楽の才能。“僕が奏でるギターの音は、この世界のどこかにいる両親の耳にきっと届く”・・・その思いを胸に、街角で無心に演奏するエヴァン。
そんな彼の心の声が通じたかのように、母のライラは死産だったと思っていた息子の行方を探し始め、父のルイスも、見えない運命の糸にたぐり寄せられるようにニューヨークへやって来る。果たしてエヴァンは、彼ら両親に会い、愛を伝えるという夢をかなえることができるのだろうか?

映画『奇跡のシンフォニー』はいろんな要素が詰まっている作品です。ベースは音楽そのものの素晴らしさ、そこに音楽を通じて広がる人との出会いから奇跡のめぐり合いへと物語は展開していきます。少年の純粋さや天才的な音楽能力も見せ場のひとつです。あれもこれも盛り上げようとして全体にやや散漫な印象が残りますが、どれもはずせないエピソードばかりに思えて、要は見る人がどの部分に共感しても(しなくても)それは好き好きであり、わたしは少年の行動を応援しながらときには叱りつつ楽しみました。

とにかく主演のフレディ・ハイモアがかわいい。                          空を見上げて嬉しそうに一生懸命街角でギターを弾く、誰にも弾き方なんぞ教わっていないからギターを置いて琴のようにはじく、叩く。流れ着いた教会ではパイプオルガンを弾く、ここでも教わったわけじゃないのに作曲して楽譜まで書けてしまう。時おり見せるおどおどした瞳、セリフ忘れちゃった~みたいな表情でぐっと結ぶ唇、これも演技なんでしょう、すごいです。『頑張って!パパとママはすぐそこまで来てるのよ』な~んて手に汗握りました。

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また、全編通じて流れる音楽が素晴らしい。                           一夜にして恋に落ちる男と女。男はロックミュージシャン、女はチェロ奏者、別々の場所で違うジャンルの曲を奏でているはずなのにいつのまにか音が、リズムが重なり合って、なんともいえない心地よい曲になっていくのです。引き離され音楽も捨てたふたりがまた同じ目的に向かって楽器を手にしたとき、まだ見たことのない彼らのこどももふたりに近づいてきて、『奇跡』のクライマックスへ・・・。                               このパパ役の男前ジョナサン・リースマイヤーズが歌うまい!吹き替えなしでギターを弾いて歌います。しかもどことなくこの親子は似ているんです。                                        (冒頭の写真は、街角で偶然出会いギターを交換してセッションするふたり。この時点では父と息子だということをお互い知らない)

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ラスト・・・「パパとママはきっとボクの音楽を聞いている」と信じてタクトを振る少年の笑顔、とても後味のよいラストでした。                                   題名にあるとおり『奇跡』と銘打ったファンタジーですから“ありえない”とか言い出したら台無し、ファンタジーを楽しむ気持ちで見れば心あたたまる秀作です。

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コメント

良いねぇ、音楽
良いねぇ、ギター。
ギターは大好き、何と言ったって格好良いからね。

僕もこの写真を見て押入の奥から引っ張り出したよ。
そして
 ♪ボロロォォ~~~ン  あれ? 音が・・・

投稿: ふじ | 2008年7月 6日 (日) 08時14分

音楽物の話で、天才的な主人公がたいした練習もなしに、楽器を見事に演奏する場面を見ると、
『いくら天才でも、ンなわけにはいかないんだよっ!』
と、腹立ちが先に来てしまう私です。
なにせ、練習、練習、練習の日々で、しょっちゅう泣きながらピアノを弾いてたウチの子どもたちを見てたからねぇ。
だから、予告を見て気になったものの、迷っていた映画です。
でも、ストーリー的にもすごくよさそうですね。
観に行こうかなあ。。。。

投稿: 湖知流 | 2008年7月 6日 (日) 09時56分

電線を伝わってくる何か・・・って表現は万国共通なのでしょか。
先日「小さな恋のステップ」という韓国映画を
見たんですが、やっぱ、電線、出てきました。

夕べは「ゲゲゲ」の最初のヤツ、
ついテレビで見てしまいましたわ。
なるほど、昔モノクロのちょっとブッキ~なアニメを
夏休み漫画劇場なんかで見ていた世代も
妙な懐かしさのある世界でしたわ。
しかし、最初のアニメ見てた世代って
もしかして、もう「孫」のいる世代かや・・・???

すんません、表題の映画からずれまして。(今だ、未見でございます。)
夏休みに向かっていろいろ話題の映画も出てきて
追いつけません~~~

投稿: miyuki | 2008年7月 6日 (日) 10時33分

reiさん おはようございます~
こちら早くも梅雨明けしたもよう。
掃除機かけた(こないだかけたのはいつだったろう?)だけで汗だくじゃ~~!

って、映画のおはなし。
今HP見てきたら、近所の映画館ではヤッテないみたい
こういう音楽映画(って言うのか?)は、ぜひ映画館で観たいものですが、
で1時間かけてまで観に行く気力はないかなぁ~
ま、とりあえずは来週末公開の『ゲゲゲ~』が楽しみデス。

p.s. 魔の日曜日。
今日はいぢくるの止めて、鑑賞とイキますわ~♪

投稿: のりりょん | 2008年7月 6日 (日) 11時16分

ふじさん
暑いですねぇ、湖国の夏。
なんにもやる気が起こりません、っていつもだけど。

さて、ギターですね。
映画の中での少年は木の部分、弦の部分を叩く、つまむ、ストロークする・・・これだけで音を作っていきます。
そこらへんはうまい作り、もう一度見てみたいと思います。

うちもたまに引っ張り出してきます、埃まみれのギター。
右手は何とかなっても問題は左手です、すぐに指の腹が痛くなってしまいます。
しかもコードは主要なもの数個しか覚えていない・・・。
でもなんとなく法則どおりにコード進行させていけばなんとか曲は成り立つもんですね~

ふじさんもチューニングして、たまには弾いてみてくださいね。

投稿: れいち | 2008年7月 6日 (日) 14時46分

湖知流さん

お宅のお子さんたちのようにド真剣ではございませんでしたが、うちのふたりも約10年、ピアノを習っておりまして、特に上の子は音を楽しむという余裕が全くなく『音が苦』だったようです。
次女は今でもよくピアノを弾きます。
なんぞのときに弾き語りできるようにとビートルズやトトロなど弾いています。
わたしが鼻歌を歌うとハモネプよろしくクチでベース音を付けたりしますから、音楽が好きなんでしょうねぇ
この映画も珍しくふたりが意気投合して見に行きました。

言うときますけど『ファンタジー』です。
奇跡、ありえないことの連続です。
突っ込みかけたら際限なくむにゅむにゅ・・・。
素直な気持ちで楽しんだら素晴らしい作品です。
近くの女性は静かに泣いてました
わたしはOSTが欲しくなりましたが売り切れでした。すぐにまた再販があるようなのでそろそろ探して見ます。

投稿: れいち | 2008年7月 6日 (日) 15時00分

miyukiさん
『小さな恋のステップ』はラブコメ?
だとしたら・・・余命なんとかこったらというのは勘違いで実は・・・って展開?
おっとこれ以上は聞かないでおきましょう。
主役のふたりが好きですので、見たいと思っている作品です。

『奇跡の・・・』は、ハリウッドらしいテンポのよさで、少年の天才さが次々披露されていきますが、『死んだと思っていた子が実は孤児になって生きていて親子はすれ違いながらも最後に運命の再会を果たす』って・・・ぷぷぷ、韓国ドラマ風のテイスト満載でわたしはすんなり受け入れられましたが、知人は「ありえへん」と憤慨していました。
でもねぇ・・小説より奇なのが事実だったりする世の中ですから、これもまた大ありでしょう。

『ゲゲゲ・・・』今週末に公開です。
今一番楽しみな映画です。
緒形拳さん、寺島しのぶさんが出演してるって、なかなか洒落の通じる方々ですね

>夏休み漫画劇場なんかで見ていた世代・・・
朝の涼しいうちに宿題を済ませ、っていうけど朝の涼しいうちから漫画劇場なんぞやられたら宿題なんてできませんがな。しかも気がついたら『キューピー3分クッキング』などはじまって、午後のよろめきドラマなんぞ見てしまう小学生でした、あはっ

投稿: れいち | 2008年7月 6日 (日) 15時22分

のりりょんさん
へぇ、そちら梅雨明けしたんですか?
こちら午後からもどよよ~んとしています。
掃除機ねぇ・・・
韓ドラによく出てくる円盤型のコードレス掃除機、勝手に部屋の中をくるくる回って掃除するやつね、こないだ通販で19,800円で売ってました。かなり欲しかったです。
充電が切れかけたら勝手に充電器のところに戻って充電しよるんですよ。
かしこい
ビール飲んだコップをテーブルに置いたまま、柿の種をこぼしまくったまま寝る男よりなんぼかかしこい

>魔の日曜日・・・
あっ わたしにとっても魔の日曜日なのに、きょうコードレスのマウス買って、あらたなるソフトをイレましたわ。
またどっか不都合なところが出てくるかもしれませんなぁ。

投稿: れいち | 2008年7月 6日 (日) 15時32分

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