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2007年11月27日 (火)

解消!喰わず嫌い

鍋の仕上げは、何をもってフィニッシュとするかというゆるいゆるい話から始めます。                                我が家では醤油ベースの鍋のときはうどんかご飯、塩味のときはラーメンにバターをちょっと足したもの、キムチ味のときはうどんかラーメンです。                                   具財が海鮮のときの残り汁はとてもおいしいもの、ご飯を入れて汁一滴も残さず食べます。家族で囲む鍋ならではの楽しみです。                                      ところで、ご飯を洗ってさらさらに仕上げるのが雑炊、ぐつぐつ煮込んでご飯の粘りを出すのがおじやだそうで、我が家ではあっさりとした雑炊を好みます。

話は変わって・・・                                                 うーじんは小さいころから鶏卵でアレルギーを起こす体質でした。そうとわかってから鶏卵だけでなく鶏肉、数の子、ししゃも、たらこ、いくらなどおよそタマゴと名のつくものは一切除去した食事を5年ほど続けました。インフルエンザのワクチンは鶏卵から作ってますから予防接種も受けられず、玉子の入ってない生地で焼いたホットケーキ、隣のあねのとはちょっと色が違うのを疑いもせず「あねちゃん、これおいしいねぇ」と言って食べる姿は不憫でした。ケーキも食べさせませんでしたから、今でもあまり好きではないようです。                                                 その後の検査の結果、鶏卵の中でも生の白身だけがアレルゲンとなることがわかり、食べられるもの幅が広がりました。マヨネーズも使えるようになり、サラダにマヨネーズをかけるのが楽しくてたまらない様子で、山のようにかけて食べるのでした。

しかし、小学校高学年ころから今度はカニ、エビで唇が腫れたりのどが痒くなったりするようになりました。何がダメで何が良いのか考えるのも面倒なのか、うーじんは海のものでは鮭を食べるくらいであとは見向きもしなくなりました。なんとかお魚を食べさせようとすると「痒くなるからいやだ」と言い、頑として食べません。特に鍋に入れたハマグリ、ホタテなど貝類が嫌いでした。

それが去年、何を思ったか「カニ食べてやるぅ~~」                                           Nabe002 との雄叫びとともに、ついに鍋のカニに手を出しました。どうせ何を入れても食べないのだからと、やけくそでカニの鍋ばかり続けていたころです。10分くらい様子を見ましたがなんともありません。                                            「カニって甘いなぁ、みんなこんなおいしいもの食べてたんか・・・」                                         以来うーじんはカニが好きになってしまいました。今までカニの鍋では戦力外だったうーじんが参戦してきて、カニの争奪が熾烈を極めてきました。

10日ほど前、お弁当にホタテの照り焼きを入れてみましたら、午前11時ころ『ホタテうんまい』とのメールが来ました。(11時ってどうよ!?)                                     これもあっさりクリア。                                          そして今日、今度は焼きたらこをご飯のすみにちょこっと入れてみましたら、やはり11時ころ『たらこうんまい、帰ったらご飯に乗せて食べるから焼いといて』とのメール(こんな時間にお弁当食べてしまってお昼はどうしているんでしょう?)が来ました。                次々と喰わず嫌いが解消されていきます。

しかし、まだまだ体調の悪いときにカニやエビを食べると、口の周りやお腹にぶつぶつが出たりするので要注意です。

カナダでピーナツアレルギーの女性が、ピーナツバターを食べたカレシとキスした直後に、アレルギー性のショックで亡くなるという事故がありました。何気なく話題にしたらうーじんは絶句しました。                                            これってどうなのよ!!

(写真と本文とは関係ありません)

《まろん御難》Photo_4    こたつで寝る人や犬が続出のため、こたつ布団を撤収。布団を探して右往左往することしきり。  ②服を着せられたり、リボンを付けられたりするのが大嫌いなまろん、先日のグルーミングでは仕上げのリボンを断ったらバンダナを付けてもらっていた、これも嫌いなのだ。

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2007年11月22日 (木)

顔の相のハナシ

わたしがいつも利用する宝くじ売り場にはふたりの店員さんがおられて、ひとりは50才代のインテリ風女性、もうひとりは30才位のぽっちゃりした女性です。                              この若い方の女性の顔は、丸くてちんまりした鼻にぷるんとした唇で、決して美人ではないのですが実に福々しいお顔だちです。                             「当たりますように・・・」                                        にこっと笑って差し出された宝くじは、必ず当たるように思います。隣のインテリには悪いですが、わたしはいつもこの福を呼ぶ相の女性がいる窓口に並びます。

話は変わって、先日の『東京国際女子マラソン』TV中継では 増田明美さんが解説をしてPhoto_2 おられました。                                               この方、現役ランナーのときはお世辞にも綺麗だとは言えない、しかも体調管理がうまくできていなかったのか吹き出物をいっぱい作ってて、花も実もある年頃の娘さんだったのに気の毒なことでした。
しかし最近、解説者として見かけるお顔は明るくつやつやで、笑った顔など大変かわいらしいのです。何より全体の印象が溌剌としていて、仕事が楽しくてたまらないように見えます。現役から引退にかけて大きな挫折、葛藤があったと聞きましたが、いろんなことを乗り越えて今の顔があるという見本のような方です。

人間持って生まれた顔の相というものはあります。人それぞれ美醜の差があるのもしかり。しかし生き方、気の持ち方で、それら生まれ持っての要素は年月をかけて変わるものではないかと考えます。                                              年齢が進むとシワができる、シミができる、そんなことは仕方ない、無理して隠すと余計にいやらしい。でも心穏やかに明るく暮らしていると、シワやシミさえ顔の相が覆いつくしてくれるように思われるのです。                                     わたし、綺麗とは縁のない顔の作りですが、老いても『いい顔』と思われるような相になりたいと願う今日このごろ、それはとりもなおさず人生の仕上げの時期にさしかかるこれからが正念場と心得るのであります。

Dvc00179_4   先日、橋下徹弁護士の講演を拝聴する機会がありました。その話の中で『たかじんのそこまで言って委員会』は東北の一部と関東を除く全国で放映していると知りました。関東の方々、この番組見られないのですね。橋下弁護士の他、三宅久之さん、田嶋陽子さん、宮崎哲弥さんなどがホンネでバンバン世相を斬る、最高におもろい番組ですのに・・・。

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2007年11月18日 (日)

バザー結果報告

ときおり小雨がぱらつく寒い日でしたが、あねとそのともだちが参加したバザーは、なんとか夕方まで店開きを敢行できました。Photo_3      お昼ころ、B男くんと一緒に差し入れのドーナッツを持って覗きに行ったときは客足もまばらで「せんどした、もう帰りたい・・」と言ってましたが、午後からたくさんお客さんが来てくれたそうです。

わたしが頼んで持たせた靴、  予想以上に売ってくれました。8足中5足が売れてその売り上げ金¥700な~りぃ(・・って、おいおい!ほとんど¥100で売ってくれたのか)

ともあれ、靴の整理ができてよかったです。                                 ちなみにあねが持って行った洋服は半分以上が売れて、総額¥4800の売り上げ。                                     「楽しかった、また行きたい」と言ってバザー専用衣装ケースを設け、そこにせっせと溜めることにしたそうです。                                         要らないものをバザーで売るより、買うときに充分考えたらいいのに・・・とは、この母は決して言えませんでした。

Photo_4

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2007年11月17日 (土)

靴をなんとかせねば・・・

すぐに靴を買ってしまいます。                                          と言っても上等なものを買うわけではなく、靴売り場でバーゲンをしていると素通りできなかったり、通路のワゴンについ目が行くのです。                                        わたしの靴であふれ返る下駄箱・・・当然、家族からひんしゅくを買い、まだ履けるけどしばらく履いていなかったものは捨てることになります。(娘たちのブーツをとやかく言ってる場合ではない)

Photo_4 ところで、このたびあねとそのともだちが、市主催エコフェスタのリサイクルバザーに出店できることになりました。 チャンス!あねは面倒がっていますが、わたしの靴も売ってきてもらうことにし、いそいそと準備にかかりました。           

どこのバザーでも古い靴は売れ行きが悪いので新品ばかりを用意、試しに1回だけ履いたものも正直に表示して出してみます。Photo_5 予想外に売れたらまだまだ家の中にある1.2回使用のものも持って行くことにしようと思って・・・。              売れなかったら半額・・100円・・抱き合わせ・・どんな手段でもいいから持って帰ってくるなと言い聞かせました。

Photo_6 値札をつける作業をしていたら「こんなものいつ買ったんだ?」(写真上・こういう靴に合う服を持っていない)というものや「これは何かのときにまた履くかもしれないぞ」(写真左・でも結局出番はない)などという余計な感情が湧いてきて、なかなか進みません。しかしそこは心を鬼にして、何とか値札付け完了!

さぁ、明日が楽しみです。Photo_7

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2007年11月12日 (月)

素人園芸

ネット仲間の方に刺激されて、見よう見まねで寄せ植えに挑戦してみたら、これがやけにおもしろくて後を引きました。

                                      Photo    トップには何を持ってこようとか、垂れ下がるタイプの花もいるなぁとか考えながら園芸店を回ると新種の花がたくさんあって興味深く、また植木鉢を前にポットをあちらやこちらへ置き代えてみる作業は難しいけど大変おもしろいものです。                    

今日はあっさり単色でまとめたもの、ハーブのイチゴとカモミールとを絡めたものを小さめの鉢で、ラックに乗せるやや大きめのタイプのものはシンメトリーで作ってみました。            1 う~ん、いいと思えばよく見えるし、ダメだと思い出したら際限なくダメに見えるし、こういうものって芸術作品作りと一緒で悩み出すと底がなく奥が深いです。

2 うーじんは毎度だらしない生活、あねは就活が始まりやりたい仕事と現実との間であれこれ思い悩む日々、言葉と態度にトゲがあり最近このふたりと心温まるような会話ができません。ごちゃごちゃ触られても文句を言わずに、一生懸命咲く花を相手にしている時間はとても安らぎます。

                                          3 本来わたしは何でもスカッとしたものが好きです。カレーも丼ものでもご飯6分に具4分ほどをあまり混ぜないで口へ入れるという食べ方をしてましたが、昨今、食事情が変化してきてビピンパ、ユッケなど混ぜまぜして食べるものに惹かれてきたせいか、花も色々混ぜて鑑賞するのもいいものだと思えてきました。

                                             今出回っている苗は寒さに強いものばかり、春まで楽しめるそうですので春が来るのがちょっと楽しみです。

ちなみにこちらで寄せ植えシュミレーションが楽しめます。

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2007年11月10日 (土)

大木が好き

『大木』が好きなのは友人のBちゃんです。                           『大木』と言ってもパッチギが得意なプロレスラー『大木金太郎』のことではなく『たいぼく』と読み、文字通り大きな木のことです。よく晴れた秋の一日、大木を愛でるのが趣味のBちゃんと故郷の大木めぐりをしてきました。
大木評論家Bちゃんの弁では・・・大木の魅力は太さと枝振り、さらに歴史をイメージさせてくれるものが上モノだそうで、いい大木に出会うと自分が小さく見えて自然の懐に抱かれたような気分になるということです。大木の良さがあまりわからないわたしは、その都度Bちゃんにレクチャーしてもらいながら木々たちに出会ってきました。

Photo ムクノキ 樹齢200年とまだまだヒヨッコなるも、幹線道路沿いで排気ガスにもめげすに枝を広げる姿はけな気。評論家曰く“勢い”が感じられるとのこと。                                                    イチョウ 通りすがりの廃寺にあったもの。樹齢・幹周とも不明なるもなかなかの姿。                                                          地蔵スギ 木の前に祀られていた地蔵さんを巻き込んでしまったスギ。樹齢300年。                                                          高野マキ 樹齢750年・樹高35m・幹周6.5mの堂々たる姿。由緒正しい神社の奥に生えているため近寄れず。

そして何と言ってもこの日のイチオシはこれです。

Photo_2 これは池の中に生えているもので、その昔弘法大師が諸国行脚の際ここで弁当を食べて地面にお箸を挿したら、それが生えついて育ったという伝説のスギの木です。樹齢1200年・樹高15m・幹周4.7m、美しい形をしています。この日はたまたま池の水が干上がっていて近くまで行くことができ、木肌に触れたBちゃんはその力強さに圧倒され感激してました。(サリーちゃんの位置にはにっこり微笑むBちゃんが写っている)

Photo_3 大木を愛でたあとは、馬事公園の近くでランチ。とてもいい天気で食も進み、風が冷たくなるまで喋っていました。こどもたちも大きくなって自由な時間ができつつあるこのごろ、そしてこれから・・・ず~っとこんなふうに仲良く遊び回ろうね、Bちゃん。

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2007年11月 6日 (火)

私たちの幸せな時間

   *映画『私たちの幸せな時間』に関してネタばれあります、お気をつけて!

人を殺めた罪で死刑を待つ男、心に深い傷を持ち自殺未遂を繰り返す女。生きることになんら執着しないふたりが出会い、やがて心を開き、お互いかけがえのない存在であると気付くまでを描いた韓国映画『私たちの幸せな時間』を観ました。                               原作は韓国の人気作家コン・ジヨン氏のフィクション、蓮池薫さんが翻訳して話題になったものです。

Photo刑務所の教戒師を務める修道女の叔母に連れられ、刑務所の慰問にやってきた元歌手の女ユジョンは、叔母に悪態をつく死刑囚ユンスを見ても動揺することなく笑い飛ばすというザマ。もとより生きることに疲れたユジョンには怖いものなどあるはずもなく、医師のカウンセリングを受けるか、さもなくば刑務所での奉仕活動かという選択がなければ絶対に関わりたくない相手ユンス。過去にもこれからも生きる上で接点のないふたりが、何度か面会を繰り返すうちに自身の秘密を吐き出し、そのあたりから言葉と一緒に心の中の頑ななものが少しずつ溶けて流れだします。                                  木曜日の午前10時から午後1時までの3時間は『私たちの幸せな時間』・・・ふたりにとってはつかの間の安らぎを得る、とても大切な時間。しかし、ユンスに残された生きる時間はあとわずか、死刑執行の日は確実に近づいてきます。

ユンスは言います。「神様は僕の人生の最後にユジョンという天使を遣わされた」と。しかしそれはまたユジョンにとっても同じこと、彼女の前にはユンスに姿を変えた神を遣わされたのかもしれません。                                         ユジョンが15歳から抱えてきた心の傷は、ユンスに告白したことでいくらか軽くなった、でもユンスから手渡されたプラスチックのクルス、それを背負ってユジョンはまた、長く苦しい道を生きていかなくてはならない。その苦しさは今までとはまた異質のもの、桁違いに苦しいもの、たとえそうであっても今度こそ彼女は強く生き抜いていかねばならない。それはユンスとの形のない約束みたいなものだから。                                              決して報われない愛なのに、ふたりの気持ちが徐々に近づいていく様子は切なく、とりわけユンスがユジョンを見つめる目は痛々しくて、ラスト近く一枚の写真の中に見つけた偶然のユジョンと、その下に書き込まれた文字は涙なくして見られませんでした。

何をも寄せ付けない鋭い眼光のユンスが、被害者の遺族の言葉に怯え、泣き、やがてユジョンと心を通わすうちに穏やかな視線になっていく、この過程をカン・ドンウォンが気張らず胸を打つ演技で秀逸。                                                            片やイ・ナヨン、『愛の群像』でのペ・ヨンジュンの妹役から7年、『英語完全征服』ではコミカルな演技で一皮剥けた感があり、ちょっと注目していましたが、今回の退廃的な表情から慟哭の演技まで、次々と新境地を開いていく楽しみな女優さんです。            

暗く、重たく、やるせないとしか言いようのない作品ですが、不思議と後味は悪くなく、わたしにとっては心に残る一作でした。

私たちの幸せな時間 Book 私たちの幸せな時間

著者:孔 枝泳
販売元:新潮社
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2007年11月 3日 (土)

ただのおデブちゃんではない!

     *映画『ヘアースプレー』に関してちょこっとネタばれあり*

最近、わたしの周りで好評な映画『ヘアースプレー』を観ました。                  Photoおデブちゃんだって恋をする、夢も叶えるシンデレラストーリー・・・ってだけじゃありませんでした。おデブちゃんは1960年代のアメリカに暗然とはびこる人種差別に単身立ち向かい、やがて人々の意識を変え世の中をも動かしてしまうという、どちらかと言うとこっちの方がメインな感じの映画でした。

Img_04_3  ミュージカルですから細かい説明はなし、歌って踊って局面は変わり、おデブちゃんの明るくてコンプレックスのない笑顔に見入っている間にピンチな事態はハッピーに、ツイストで腰を振り振りダンスしている間にイケメンといい感じになっちゃうというあたりは娯楽性充分です。

2007101500104 そしてそして、何と言っても最大の関心事はおデブちゃんのママ役、ジョン・トラボルタです。彼女、ん?は娘トレーシーと違って太っていることを気にして家に引きこもっています。しかしこれもまた娘のおかげで簡単に世間の扉が開き、あれよあれよと言う間に大事な場面ではなぜか真ん中にいます。踊ったりデモに参加したりテレビに出たり・・・。せっかくだから一曲フルで踊って見せてほしかったし、振り付けに『サタデーナイトフィーバー』がチラッとでも出てこないかと目を凝らしてしまいました、あはっ。このママと朴念仁のパパとの絡みはおかしいです。まじめにやればやるほどおかしくて・・・だって二重あごではにかむママの目はトラボルタなんだもん・・・。

トレーシーは思いきり太っています、それはもう見ていて気持ちいいくらい。ママとふたりでドレスを新調するシーンでの二の腕ったら、親しみを感じずにはいられません。でも人の心の痛みがわかる優しい子であり、問題に立ち向かう勇気のある子です。この映画では人種差別をはっきりとした言葉と映像で描いてます。でも優しくも強いトレーシーの笑顔と歌とダンスを通して、そんなものを吹っ飛ばす勢いで人の心から愛を引き出していくんですよねぇ。評判どおり、楽しめました。

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