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2007年10月23日 (火)

わたしの秋

わたしには、忘れられない秋の一日があります。                          

Photo もう20年以上も前のこと、その人とは遠距離恋愛でした。住んでいるところが遠い上に仕事の休みもなかなか合わず、月に一回会うのが精一杯、あとは電話と手紙で想いを伝え合う、今より時間がゆっくり流れていた時代の恋でした。                                     朝夕めっきり寒くなったとある日のこと、その日も久しぶりのデートで昼間は何をして過ごしたのか覚えていませんが、夕方から郊外の喫茶店で話をしていました。           

余談ですが、最近ゆっくりお茶を楽しむという風情の喫茶店が姿を消し、ランチが売りだったり、どこでも安定した味のコーヒーが飲める大手のチェーン店がとってかわりました。よく手入れされたマホガニーのカウンターで、マスターがサイフォンを傾ける手元を眺めながら会話を楽しむというお店は、昨今なかなかお目にかかれなくなったのもご時勢でしょうか。

Photo_3 話は戻って、その日入ったのは紅茶の種類が豊富なお店で、わたしが選んだのはオレン ジぺコー、シンプルな白いカップにその名のとおりとてもきれいなオレンジ色の紅茶でした。                                                   「結婚したらこんなシンプルな食器を揃えたいな」                         と言うわたしに                                             「おまえそそっかしいからすぐ割ってしまうで・・・」                           年齢的にもそろそろ気持ちを固めなければならないところにいたわたしたちでしたが、結婚となると具体的な話を避ける様子のその人に、わたしはさり気なくさぐりを入れたつもりでした。でも結局いつものようにはぐらかされておしまい。                                                                  Photo_4 窓辺にはクラシックな陶人形、その向こうに広がる空は紅茶と同じオレンジ色の夕焼け。多分沈黙の時間が流れたと思います。そして、具体的な別れ話はしませんでしたが、この日を境にわたしたちの気持ちは離れました。                                                      その後“おまえの幸せを見届けるまで僕は結婚しない”と言われたのが別れの言葉となりました。多分泣き明かしたであろうその日のことはよく覚えていないのに、喫茶店で紅茶を飲んだ日のことは忘れられません。                                         今でも秋の夕暮れに紅茶を飲むと切ない気持ちになるのは、遠い日の叶わなかった恋のせいでしょうか。                                            “縁がなかったんだ”と思えるまでには、それからまだ何年もの時間がかかりました。

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コメント

こんばんは。

reiさんにも切ない恋の想い出があったのね・・・
>結婚となると具体的な話を避ける様子のその人に・・・でも結局いつものようにはぐらかされておしまい

私と上京男、別れ際の情景(同じく秋だったし)がよく似てます。
(喫茶店の種類?が違うか。ぷぷ)

先日のお江戸行き。
実は、かつての愛の巣?界隈を当時の私たちのことをよく知る^^;妹と二人で訪ねてみました。
駅からココ左に曲がって、次の信号越えた三叉路左の
坂道上がったところに・・・・あったーーー!!
新築のアパートになってましたが。。

秋の夕暮れの切なくて甘酸っぱい、でも大切なおもひで。
ヤツもそんな風に時々思い出してくれてるかな。


投稿: のりじょん | 2007年10月23日 (火) 22時23分

のりじょんさん
花のお江戸イキ、お疲れさんでした~^^

わたしはず~っと、のりじょんさんがなぜ上京男と破局したのか知りたかったです。
身も心も同伴喫茶であんなに固く(ここは“硬く”と表記するべきか)結ばれていた様子でしたのに・・・。
そうですか・・・
あなたもご縁がなかったのね?

三島由紀夫(ふるっ)の小説に『永すぎた春』っていう、めずらしく軽快な一冊がありますが、いわゆる“ふんぎり”ってやつ、クセモノですね。

永い付き合いの間に新鮮さや緊張感がなくなり、
「本当にこの人でいいのか?」
って自問したときに、まだまだやりたいこと、出会えるかもしれない未知の人とかに思いが及んで、安定した恋を捨ててしまうんですねぇ。
原因はいくつもありそうで、本当はひとつもないような気がします。

>かつての愛の巣?

ほぅ・・・
思い出のアパートはセピアでしたのに、現実は極彩色でしたでしょうか!?

本当に、あちらも思い出してくれてるかなぁ、って思いますよね。
紅茶淹れてこようっと。。。

投稿: れいち | 2007年10月23日 (火) 22時58分

れいちさんの青春の一頁ですね^^
秋の夕暮れ。。。
切ない恋の想い出も甦ってきますよね~

最近の夕方のワンコのお散歩の時
私がよく口ずさむ歌が

♪夕暮れ時は さびしそう
♪とっても一人じゃ いられない…

NSPの『夕暮れ時はさみしそう』です(古っw)
私の場合は、この歌にこれと言った想い出はないんだけど
秋の人恋しさが、この歌を歌わせるのかも(^_^;)

美味しい紅茶をゆっくりと飲んで
心と一緒に想い出も温めてネ♪("▽"*)

投稿: ゆかりん♪ | 2007年10月23日 (火) 23時33分

ゆかりん♪さん
思い出とともにある歌って、あるよねぇ。

   ♪田舎の堤防夕暮れ時に~~
         : 
    笑ってくれよ うふふとねぇ 

ですね?
ふふふ、ゆかりんさんの散歩道にぴったりな歌です。
これくらい前の歌だと全部歌えるのに、去年流行った歌はさっぱり出てこないよぅ・・・。

>美味しい紅茶をゆっくりと飲んで
心と一緒に想い出も温めてネ♪("▽"*)

ううう、いいこと言ってくれますねぇ。
紅茶は利尿作用があるってことを忘れてた、さっきからもう2回もおトイレ行きました。
・・・って、色気もなにもあったもんじゃない、か。

投稿: れいち | 2007年10月24日 (水) 00時03分

こんばんは^^
自分のところのレビューに行き詰ったのと、
仕事がちょっと立て込んだのと、
オフ会へお出かけでいろいろ霧散しまくりの週末でございました。
特に仕事の疲れでは、同僚とともに、
「じんましん」になって出るという・・・とほほほ。
軟弱になったもんです。

さて、秋もやっと深まりましたなあ・・・・
春先に情緒が安定しない向きが多いかと思いますが、
私の場合、秋はちょっとその傾向かも???
ふとした季節の折節にいろんなことを思い出すのは
何も秋に限ったことではないけども
秋は加えて「物寂しくなっちゃう」のがイカンですな。

ああしかし、皆さんなんてまっとうな青春なんだ。
私は・・・都合の悪いことは
すっかり忘れましたわい。(笑)

投稿: miyuki | 2007年10月24日 (水) 01時22分

miyukiさん
秋は物悲しく、人恋しくもあり。
でも人と別れるならやはり秋、季節が背中を押してくれます。
こういう感傷が嫌いでないわたしは秋が好きです。

ところで、現実はさぶいですわ。
今日は冬用のボアシーツを出して陽に当てました。
足元がね、冷たくて寝られませんのよ、この年になると。
オンドルで暖めた床に直にお布団敷いて寝てみたいです。

ふふふ・・・オフ会、気疲れしませんでしたか?
けっこう人見知りするとかいう噂のmiyukiさん、壁の花になっておられないだろうかと心配していました。
次回はぜひ、わたくしめもお目通りさせてくださいませ。髪にスミレの花を挿していきます。

投稿: れいち | 2007年10月24日 (水) 19時46分

秋って、やっぱり別れの季節なんですかね~。
私の場合、夏に始まって秋に終わる、速攻パターンを2度繰り返し、夏に恋するのをやめマシタ^_^;
夏の恋って、続かないっていいますもんね(>_<)

永い付き合いと、遠距離恋愛・・・この2つは、ヤッたコトないです。
1番続いたのが今のB男で、それでも1年経たずに結婚しちゃったし(^^ゞ
遠距離は、性格的にムリだっただろうな~。
会えないとダメなタイプなもので・・・
月1だなんて、想像もできましぇ~ん(笑)

で、私にもいますよ~。
今でもたま~に思い出すヤツが、2人ほど^m^


投稿: mojo | 2007年10月24日 (水) 22時37分

へぇー秋ってみなさんそういう想いでがいっぱい詰まってるんですね。


あたし、な~んもないわ。


ダンナとは結婚するまでず~っと遠距離。あたしってひょっとしてとっても気のにゃが~い女なのかも。


だって、結婚する前も3年付き合ってたし。


一度そういうセツナイ想いしておくべきだったかなー。

投稿: みどちん | 2007年10月25日 (木) 16時06分

mojoさん
あなたくらいの若さだとまだまだ記憶は生々しいことでしょう。
思い出すたびポッとなってたりして?

わたしの思い出は風化しかけていて、miyukiさんと一緒、都合の悪いことは忘れ去るみたいで、きれいなことだけ覚えているのよ、むふっ。
しかも自分でも気付かないうちにいいように編集しているかもしれない。

夏の恋って・・・海辺から丘にあがったら、たいした男じゃなかったってこと?
ゲレンデから街へ下りてきたら、ただのスキー焼けしたおっさんだったというのと同じ?

>今でもたま~に思い出すヤツが、2人ほど^m^
ふたりもいたら十分ですよ。
わたし、他はあまり思い出したくないもん・・・。

投稿: れいち | 2007年10月25日 (木) 18時15分

みどちんさん
旦那さんひと筋で、それはとっても幸せなことですよ。

でもねぇ・・・
ああいう辛い過去があるから今があるんだって思うし、そのときはそれで精一杯だったって、未熟だった自分が愛しいし、複雑です。

相手の男ですけど“おまえの幸せを見届けるまで結婚しない”って言っておきながら、わたしより先に結婚しました。
まぁ、わたしがゆっくりしすぎていて、約束守ってたらいつになることかわからん。。って思ったんでしょうかねぇ、ふふふ。
お互い結婚してからもずっと年賀状は交換していました。
家族で写真館で撮った写真つきの年賀状など送ってきましたよ。

それも途絶えて10年くらいになります。
どうしているかなぁ、かれ。
やっぱり幸せでいてほしいと心から思います。
あ~秋だわ・・・。

投稿: れいち | 2007年10月25日 (木) 18時24分

reiさん こんばんは~☆

>ああいう辛い過去があるから今があるんだって思うし、そのときはそれで精一杯だったって、未熟だった自分が愛しいし、複雑です。

・・・上手いこと言うなぁ~!ホンマにそうですわ。
時々ね、何も知らん(たぶん)O男の顔見て(上京男もOだったが・・・^^;)
ひどく後ろめたい気持ちになるのも事実です。
何だかんだ言って、ええオッサンやからね。。

昨年のお盆頃、我がオンマが、玉々帰省中の上京男
一家を近所のスーパーで見かけたそうな。
娘の手を引いて買い物してたとか。。
この話は今年になってから聞かされたけど、妙に生々しかったわ。(^_^;)

投稿: のりじょん | 2007年10月25日 (木) 19時34分

のりじょんさん

>何も知らん(たぶん)O男の顔見て・・・ひどく後ろめたい気持ちになるのも事実です。

・・・おたくのO男さん、知らないのですか?
ブランコの写真はどこに隠しているの?

知らないほうがいいこと、世の中にはいっぱいありますよね。
こどものこと思うと、あの人と結婚していたら全く別のこどもが生まれてきたんだって・・・今では考えられないです。
これでよかったんだ、神様はうまいことしてくれたんだ・・・若い頃はときどき自分に言い聞かせてましたけど、最近では心からそう思います。

後ろめたく感じた日には、精一杯ご馳走してあげて喜ぶ顔でごめんしてもらいましょか!?

投稿: れいち | 2007年10月25日 (木) 21時21分

私、何を隠そう旦那とは大学時代から五年付き合って結婚いたしました。
なので、れいちさんのように、はかなくも甘い思い出といえば高校生のときのものばかり。
好きだとか、振られたとか、誰かが横やりを入れただとか、結構イッチョマエな恋愛のつもりだったなあ。。
自分の子どもがあの頃の私と同じ年頃だとは・・
同じようなことをかんがえてるのかねぇ・・とちょっと不思議な気もいたします。

ていうか、いまでも私自身の中身的にはあの頃とあまり変わっていないような気がするが・・・

投稿: 湖知流 | 2007年10月26日 (金) 16時02分

湖知流さん
あなたも『一途な恋』組ですか・・・。
ということは、実際の結婚生活はともかく、とうに銀婚式をお迎えになっているんですね!?
栗に対してもそのころから一途なんでしょうか?

自分たちの高校生活・・・けっこう自分で考えて、選択して、失敗もしたけれどやりたいことやっていたように思いますが、うちの子たちはまだまだ経験が少ないと思います。
いつまでも親に甘えているしぃ!!
隠し事下手だしぃ!!

湖知流さん
>中身的にはあの頃とあまり変わっていない・・・
・・・うらやましい。
わたしは厚かましいくせに臆病で、明るいくせに小心もので、ったく困ったおばさんになりました。

投稿: れいち | 2007年10月26日 (金) 19時47分

れいちさん、そちらのB男さんにも、あちらのO男さんにも、思い出の君の1人や2人、いらっしゃるのでは?^^

ウチのB男にはいると思いますよん。
ず~っとロリコンだったらちょっとキモいから^^;、何回か探りをイレたら、年上と付合ってたコトもあったみたいだし・・・
B男って、隠し事できないでしょ?
すぐ顔に出ちゃうし^_^;
私はソコんとこは(も?)ウマイです^^v
でも、バレてるのかな~?(笑)

投稿: mojo | 2007年10月26日 (金) 23時39分

mojoさん
いますよ、B男くんにも思い出のきみ。
隠せないですねぇ、わかりやすい。
何人かいて、どれが一番の思い出なのかわからないけど、ね。
しかもラブレターなんかまだ残しているんだわ。
引越しのときも持ってきたし。
わたしのこと
「よくしゃべる、うるさい女と結婚したもんだ」
くらいに思っているんでしょうが、でもB男くんよ!!
あなたのようにちょっと変わった価値観の男とうまいことやれるのはわたしくらいのもんですよ。

もしあのころに戻れるなら、もうちょっとうまくヤレるような気がするけどなぁ。
それはまた、生まれ変わって・・・。

投稿: れいち | 2007年10月27日 (土) 00時42分


     秋やねぇ~ 

         涙出てくるねぇ~

投稿: ふじ | 2007年10月27日 (土) 06時16分

ふじさん

ところであなたの秋はどうなのさ?
なんで泣いてるのさ?

投稿: れいち | 2007年10月27日 (土) 20時44分

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