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2007年7月 5日 (木)

成田屋の海老さま

歌舞伎を見るなら仁左衛門、後ろ姿も男前
その道の“通”の知人に奨められてましたが、歌舞伎とやらなかなか手が付けられず今回やっと体験する機会を得て、前も後ろも男前の十五代目、片岡仁左衛門を見て参りました。

Photo_89 大阪松竹座の今月の出し物は『七月大歌舞伎』鳴神・橋弁慶・義経千本桜です。

仁左衛門は『義経千本桜』に出演。   摂津の国の船問屋に義経一行が宿泊しております。仁左衛門はちょっと荒けない船問屋の主人で登場するも実はこの男、檀之浦の合戦で死んだと思われている平清盛の四男知盛で、秘かに義経を討つ機会を狙っていたのです。安徳天皇も女の子として世間を欺き、お局とともに船宿で暮らしております。 知盛は義経を討ちとろうとしますがすべてを義経に見抜かれており、激しい抵抗の末追い詰められた知盛は自らの身体に綱で大いかりを巻き付け、入水して果てるという悲しいお話です。             人の命を花に例え、戦で散った千本の桜の1本になろうとする知盛の最期の壮絶さ、いやぁ仁左衛門跳んだり跳ねたり落ちたり・・・60歳を過ぎているとは思えない大熱演でした。

ところで、最近次々綺麗どころとの噂が絶えない市川海老蔵が、成田屋の御家芸“鳴神”では鳴神上人、“義経千本桜”では仁左衛門演じる知盛と対峙する義経役で登場。声、姿、演技、申し分ございませんでした。白く塗ると映えるお顔っていうんですか!?とっても綺麗でございました。                           お茶を飲んだり、お茶漬けを食べたりするCMを見る限りでは、その濃ゆい顔立ちと流す浮名の数々に、わたくし少々敬遠気味でしたがなんのなんの、やはり梨園に生まれた品格は真似できるものではありません。いいもの見せていただきました。
Dvc00008 ロビーで解説イヤホンを650円で貸し出していた。これで出演者、ストーリー、時代背景、台詞などの解説をしてくれるのでわかりやすかった。というより、これがなかったらさっぱり???だったと思われる。

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コメント

歌舞伎生鑑賞は、あんまりたくさんはありませんが、
玉三郎の生素顔はなぜか何回か見る機会がありまして・・・(イッセイ・ミヤケのニットの襟ぐりが横にズレて、下から覗いていたタンクトップの「かたひも」になにやら見てはイケナイものを感じた私。^^;
しかし、最近の玉三郎丈はスキンダイビングなんかおやりになって、すっかりイメージ違うかも。(笑)

なんにしても、ほんと「変身の王様」(と、昔知っていたヨーロッパのエライ演出家が玉三郎さんと共演した時に言ってたことですわ。)

海老さま。いちど歌舞伎の舞台は見てみたいです。
いいなあ、れいちさん。
先日パリ・オペラ座で親子共演したときの映像を国営放送様で鑑賞しました。
今みたいにブイブイ言わせるようになる前見たTV番組の取材で、先代の団十郎(海老様のお祖父さん)のころからのご贔屓らしき和服の御婆さまが
「先代に似ていらっしゃるわ・・・」とうっとり答えていたのが、すげ~~~・・・知らない世界だわ・・・と思ったモンでした。

投稿: miyuki | 2007年7月 5日 (木) 23時04分

miyukiさん
玉三郎さん、一時は一世を風靡しましたが、最近本業の歌舞伎より前衛的なお芝居で世界を股にかけておられる様子ですね。
若手と思っていましたら、もうそこそこなお年で?

唐沢寿明版『白い巨塔』にちょっと小ざかしい日和見的な態度の佃医師役で出ていた片岡孝太郎が、仁左衛門のご長男さんです、全然似ていません。
しかし、女形美しゅうございました。
海老さまに着物の襟口から手を差し込まれ『あれ~~~』とあられもない声を出しておりました。

>ご贔屓らしき和服の御婆さまが・・・
大阪松竹座は京都南座と立地条件も建物の外観も全然違いますし、お客さんの雰囲気も違うだろうなぁとお連れの方と話していたんですが(南座あたり着物の人が多い)帰りがけに覗いたロビーにはおられましたよ、黒い絽のお着物召した和のセレブが。違う世界でしたわ。

>おっさんの肩ひも・・・
ぷぷぷ・・・そりゃ見たらイケナイでっしゃろ。なんでそんなとこばっかり目が行くかなぁ・・・笑

投稿: れいち | 2007年7月 6日 (金) 01時10分

ほんと、なんでそういうところに瞬間目が行ってしまうやら。因果因果。(笑)

昔舞台まにあだったころ、
市川猿之助さんのスーパー歌舞伎「リュウオー」というのの稽古を見に行ったことがありました。(これ、中国の京劇とのコラボで、なかなか楽しい舞台でしたのよん。)
猿之助さんはもちろんのこと、そのころ若々しくてキレイだった市川右近さんとか笑也さんまで、なんでかジャージの上下で稽古している姿はなかなかのモンでちょっと笑えました。多分、アクションが多い作品だったからかな????

スーパー歌舞伎といえば派手で大掛かりな舞台装置も呼び物でしたが、そう言うシーンになると、お客さんがすごすぎて笑うの。(多分、愛。)
猿之助さん一派がベルばらやってるのもTVで見たんだけど、(ファン感謝デーみたいな催し)皆さんヅカの演技が上手くてね~~~。(猿之助さんは、ナントカ夫人でロココなドレス着てた・・・)

今そんな楽しさみたいなのがある歌舞伎の舞台と言うと勘三郎さんところなんでしょうか。
ひとくちに歌舞伎といっても、イロイロ奥深いですね。

なんか、すっかりまにあ話になりまして・・・^^;

投稿: miyuki | 2007年7月 7日 (土) 01時47分

miyukiさん
ほんっとにあなたはナニに関しても造詣がお深うございますなぁ。
今回一緒に行ったともだち、以前に猿之助見たことあるんですって。
早変わりたって、真っ白に塗りたくってるから別人がやってたって素人には見分けがつかないって言ってました。
(お~い、bちゃん足痛くないかね~?)
でも、ただでさえハードに動き回る舞台、もっとハードなスーパー歌舞伎も見てみたいなぁ。
どの道にしても芸事というものは、普段のお稽古これが大事ですね。
わたしら素人にはわからなくても、『成田屋っ!』『松嶋屋っ!』て声かける人らにはお見通しなんでしょうから。

ところで・・・この記事にコメつけてくれるのは姐御だけですけど、さっきちらっと見てきたアクセス解析場面・・・未だかつてない数字を記録しています。(多いってことね)あほなことばっかり書いてると、本当のまにあからお叱り受けるかも、ね。

投稿: れいち | 2007年7月 7日 (土) 19時53分

れいちさん・・・・
(コソコソ小声・・・・)
平均的な個人のブログって、だいたい一日
どんくらいのアクセスがあると
「今日は多いぞ」ってことになるんでしょ。
いまひとつわかってません^^;

たしかに、今大好きなタレントさんの話題より、
たとえば「たけのうちゆたか」とか「うちのまさあき」とか、話の中に流れで登場したかたのお名前が検索で引っかかって来られたりすることもあるわけで。

う~~ん、ツブヤキも「だれも聞いてないからいいだろう」てわけにもいかないのねえ。

投稿: miyuki | 2007年7月 7日 (土) 23時34分

miyukiさん
こそこそ・・・
ココログさんのアクセス解析はとってもわかりやすくて丁寧ですね。
うちをご訪問してくださる方は一日二ケタです。
アクセスは二ケタから三ケタです。(めっちゃ幅あるやんと思われるとおり、確かに日によってすごく違う)
なんにしても、わざわざお越しいただき、読んでいただき、コメントいただき・・・ありがたいことです。
今回の記事も歌舞伎好きの方の目に留まり来て下さったもののあまりの稚拙な鑑賞記にあんぐりされているかもしれません。

>う~~ん、ツブヤキも「だれも聞いてないからいいだろう」てわけにもいかないのねえ・・・
<・・・って、そんなこと言ったらmiyuki家で書いてるわたしのコメなんか、はじゅかしくて今から行って消したいですがな。

れいち、来るものは拒まず、去るものには一応『さようなら』と言いたい主義です。
ビギナーさんのコメント歓迎します。

投稿: れいち | 2007年7月 8日 (日) 00時00分

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