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2006年12月22日 (金)

母の一分

☆ネタバレ少々あり☆

夕べうーじんとふたりで、映画「武士の一分」を観てきました。

行く前にうーじんから

「イチブンってなに?」

と聞かれ

「う~ん・・・こだわり、プライド、譲れない気持ちのもっと強いものかな。でも、武士だからそこに意地とか潔さみたいなものがあるかもね」

そう答えたものの自信はなかったのですが、観終わって自分の解釈に間違いなかったと思いました。

うーじんは泣けてきたそうです。

そうか・・この世界観が理解できるのかとちょっと嬉しく思いました。

果し合いに向かう気持ちは、当然「武士の一分」。

最後に、一度離縁した妻が戻ってくるのを迎え入れるあたり、武士としては不名誉なことなのかもしれないけど、これもまた「武士の一分」をかけた心意気と見ました。

三村家の三人の演技が秀逸でした。

木村拓哉の見えなくなってからの「目」の演技が怖いくらいにうまかった。

また、彼はへっぴり腰で構えていても剣さばき、足運びがとてもしっかりしていて、剣道を学ぶうーじんはそこにも感動していました。

帰りの車では、ずっと喋りっぱなしでした。

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コメント

先日来、うーじんとカレシの仲がよすぎてわたしが心配している件で、みなさんから励ましやら進言やらいただき、わたしのとるべき行動に指針を与えていただきましたこと、お礼申し上げます。
ちょっと遅くなってしまいましたが先日、うーじんに・・・言いました。
直接話すと「わかった、わかったからもういい」と拒絶されそうだし、お手紙を書くと残るし、ということで悩んだ末メールにしました。これならうーじんが残そうと思えば残せるし、消すことも可能だし。
かなり具体的に、突っ込んで忠告しました。
その部分は伏せさせていただきますが、最後の部分だけ紹介します。

       *****  *****   *****
  
うーじんは大事な大事なお母さんの娘です。
いつまでもこどもでいてほしいけど、大人になるのを止めることができないのがとても寂しいです。それならせめて大人になる過程で、うーじんが傷つかないようにといつも心配しています。
この問題がお母さんの取り越し苦労だったらごめんね。それでも大人になってもずっとついて回ることだから、今からしっかり認識しておきなさい。
それから、もしどうしても困った問題が出てきたら、お母さんには話してほしい。お母さんはいつもうーじんの味方です。
そのことだけは忘れないでください。

       *****   *****   ****

「母の一分」をかけて、考えに考え抜いた末の一文でした。

投稿: れいち | 2006年12月22日 (金) 19時35分

若いころから、ばつぐんにキレのいい文章を書くれいちさん。

母親が娘への、「考えに考え抜いたメール」が、以外に平凡だったことに、いささか意外な気がしたんです・・・とりもなおさず、母親の普遍的な思いなんですね。
これ以上でもなくコレ以下でもない。
飾ることない、そのまんまの気持ちです。

私も、いつか(早急に言うべきかも・・・)娘に言うとき、このまんまを使わせてもらおうかな。

ところで!
私、プチぎっくり腰と思ってたら、背骨の圧迫骨折でした。
軽いので自宅療養で軽い家事はしててもいいらしいんですが
「父親たちの星条旗」
「硫黄島からの手紙」
映画館にいくのはためらわれます。
久々に見たい映画がならんでいるというのに!
あと1ヶ月のロングラン・・・無理かなぁ。

ゆうべ「たそがれ清兵衛」よかったし。
「武士の一分」もロングラン、頼む!


投稿: bonn | 2006年12月23日 (土) 20時37分

bonnちゃん
やはり骨折していたんですか!?
暮れの忙しいときにタイヘンですね。
でもまぁ大掃除などモロモロのこと、いっそ諦めがついてよろしいかも。
映画は当分お預けですね。

うーじんへのメールの件ね。
序盤・中盤には過激なことを書きすぎたもんで、終盤くらい穏やかに後に恨みを残さないように静かに締めくくろうとした結果、すごく媚びたような文になってしまったのだよ。

でも・・・これでいいと思っている。
うーじんが「うるさいな」と思ったとしても「お母さんは的外れなこと言ってる」と思ったとしても、わたしの言いたいこと、母の気持ちは充分届いたと思う。

うーじんからの返信は

  ・・・長いメール悪いな
     まぁ心配すんな

精一杯の素直な気持ちだと受け取りました。

投稿: れいち | 2006年12月24日 (日) 11時32分

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